10月9日(木)のニュース

八潮道路陥没事故調査等特別委 補償のあり方など議論

 ことし1月、八潮市で起きた道路陥没事故を受けて、事故の調査を行う県議会の特別委員会が開かれ、地域住民の健康被害への対応や今後の補償のあり方などについて議論が交わされました。

 委員会では、県下水道局の職員が今後の復旧工事のスケジュールや事業者などへの補償の対応、それに地下の空洞調査の実施状況などを説明しました。

 委員からは、住民が行ったアンケートなどをもとに「住民の健康面での被害をどのように解決するか」「車などの被害にどう対応するか」などと質問が相次ぎました。

 これに対し、県は住民や事業者の個々の相談に応じながら、今後も丁寧に寄り添っていく姿勢を示しました。

 そのうえで、住民の要望を受け硫化水素の測定器を先月下旬から住宅や事業所の屋内に設置したことや、車のエンブレムについたサビについては、状況を確認のうえ補償する方向で検討していると説明しました。

 このあと、委員会は道路陥没事故に関わる住民や事業者に寄り添った、きめ細かな支援などを県に求める決議案を全会一致で可決しました。

 さらに、およそ195億円の復旧事業費のうち、県がおよそ150億円を負担するのに対し、国の補助金は45億円にとどまっていると指摘したうえで、国に最大限の財政措置を求める意見書案などを全会一致で可決しています。

さいたま市西区住宅強盗事件 懲役12年と9年求刑

 去年9月さいたま市西区の住宅で高齢の親子を縛り現金などを奪ったとして強盗致傷などの罪に問われている3人の男の裁判員裁判がさいたま地裁で開かれ、検察側は、懲役12年と、懲役9年を求刑しました。

 起訴状などによりますと、矢作雄馬被告(35)ら3人は、去年9月、ほかの人物と共謀してさいたま市西区の住宅で、この家に住む80代の母親と60代の娘に対し粘着テープで口を塞いで、両手を縛るなどの暴行を加えけがをさせたとしています。

 また、「金を出せ」などと脅し、現金10万円余りと財布を奪って逃げた強盗致傷などの罪に問われています。

 9日の論告で、検察側は被告人らの犯行は、指示役の指示のもと、組織的で計画性が高いと指摘しました。

 その上で、「被害者が無防備、無警戒な時に凶器を持ち物色し、怪我を負わせたことは、粗暴かつ危険なもの」と述べ矢作被告に懲役12年、飯野被告ら2人に懲役9年を求刑しました。

 一方、弁護側は、「被告人らは恐怖心から指示に従っていた」「被害者の怪我の程度は軽く、被害額が特に少ない」などとして飯野被告に懲役5年、矢作被告ら2人は懲役4年が妥当であると主張しました。


戦後80年 中学生が考える人権と平和

 ことしは戦後80年です。

 次の世代を担う子どもたちに、人権と平和について考えてもらおうと、さいたま市の中学校で、講演会が開かれました。

 さいたま市立本太中学校で開かれた講演会で講師を務めたのは、元県立高校の国語の教師で、戦争体験者の声を聴き、自ら次の世代に語り継いでいる上田祥子さんです。

 上田さんは、「人権」は人間らしく生きるための権利で、侵すことのできない永久の権利であるとし、命や自由などを奪う戦争は、最大の人権侵害にあたると説明しました。

 そして、「人が燃えながら走っていた」など、東京大空襲を体験した二瓶治代さんから聴き取った戦争の惨状を語りました。

 上田さんの講演のあと、生徒たちは戦争の悲惨さや、命の尊さについて意見を交わし、平和を守ることの大切さを自ら考えていました。

さいたま市北区 県警察学校で入校式

 9日、さいたま市北区の県警察学校で入校式が行われ、73人の警察官が新たな一歩を踏み出しました。

 埼玉県警察学校新たに県警察学校に入校したのは、初任科第310期生と、第311期生の合わせて73人です。

 入校生を代表して田村直弥巡査が、「県民から期待され信頼される警察職員となるため、常に勉学、訓練に励むとともに規律正しい団体生活を通じて人格の向上に努めることを誓います」と宣誓しました。

 これを受けて県警の野井祐一本部長は「埼玉県の治安を担う皆さんに対し、県民の方々から大きな期待が寄せられていることを胸に、情熱と気概を持って、真摯に授業や訓練に臨んでいただきたい」と訓示しました。

JR大宮駅 高校生らが20歳未満飲酒防止を呼びかけ

 20歳未満の飲酒を防ごうと、大宮駅で、地元の高校生らが、注意を呼びかけました。

 9日、午前7時から大宮駅周辺で実施したキャンペーンには、大宮開成高校の生徒や、大宮小売酒販組合の組合員など50人以上が参加しました。

 2022年4月1日から、成人年齢は18歳に引き下げられましたが、20歳未満は脳や体が発育段階にあり、飲酒は、脳や肝臓、心臓などに悪い影響を及ぼすとして、年齢制限は、20歳が維持されています。

 参加者らは、通学途中の学生らに対して、啓発品を配り、20歳未満の飲酒防止を呼びかけていました。

秋季関東地区高校野球 抽選会

来年春のセンバツにつながる高校野球秋の関東大会の抽選会が、都内で開かれました。

抽選の結果、浦和学院は今月18日に茨城2位の下妻第一と、花咲徳栄は今月19日に神奈川2位の法政第二と初戦を戦うことが決まりました。

大会は、今月の18日から26日まで山梨県で開かれます。