12月22日(月)のニュース

さいたま市いじめ問題再調査委 市教委「法軽視」指摘

 2021年にさいたま市の公立小学校で、児童がいじめを受け不登校となり、「重大事態」と認定された事案について再調査した委員会は、市の教育委員会が法律を軽視した結果、被害者側の不信を募らせ、児童の不登校の長期化を招いたと指摘した報告書を清水市長に提出しました。

 市によりますと、当時、小学2年生だった児童は、同級生からいじめを受け2021年から不登校になりました。

 「重大事態」と認定され、学校側は第三者委員会を立ち上げ調査しましたが、保護者から不十分との意見を受け、市は、去年4月に再調査委員会を設置しました。

 報告書によりますと、再調査委員会は、学校による調査でいじめとして認定しなかった6件のうち、5件をいじめと認定しました。

 また、被害児童の保護者が市長に求めた「再調査」を教育委員会が法律を軽視し、第三者委員会の設置を強行したことで、大きな不安を募らせ児童の不登校を長期化させたと厳しく指摘しました。

 さいたま市は、再調査委員会の答申を踏まえ、来年1月16日までに対応策を取りまとめる方針です。

 清水市長は「学校による調査のあり方や教育委員会の対応、被害者の孤立防止など重要な指摘をいただいた。しっかりと受けとめ、再発防止に取り組みたい」と述べました。

ひき逃げか 狭山で男性死亡 酒気帯び疑いで男逮捕

 22日未明、狭山市の国道で25歳の男性が車にはねられ、搬送先の病院で死亡しました。

 事故の後、車は逃走しましたが、警察は現場からおよそ4キロ離れた場所で酒気帯び運転の疑いで20代の男を逮捕し、事故についても話を聴いています。

 22日午前0時すぎ、狭山市鵜ノ木の国道で、通行人の30代女性から「車と歩行者の交通事故があった」と110番通報がありました。

 警察によりますと、横断歩道を渡っていた近くに住む会社員の森口和樹さん(25)が車にはねられ病院に搬送されましたが、頭などを強く打ちおよそ2時間後に死亡が確認されました。

 車はその場から走り去り、警察がひき逃げ事件として捜査していましたが、現場からおよそ4キロ離れた入間市内で、特徴の似た黒い車を見つけました。

 警察は20代の男の運転手ら、基準値を超えるアルコールが検出されたため、酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕しました。

 車は前方部分が壊れていて、警察は、ひき逃げの疑いでも事情を聴くことにしています。

JAいるま野 直売所で特殊詐欺防止を呼びかけ

 高齢者を狙った特殊詐欺が後を絶たない中、JAいるま野は、高齢者の利用が多い直売所で特殊詐欺防止を呼びかけました。

 22日は、川越市にある「あぐれっしゅ川越」で特殊詐欺防止運動が行われ、川越警察署の警察官や、JAいるま野の職員それにマスコットキャラクターの「とれ蔵」が参加しました。

 参加した人たちは、オレオレ詐欺などの被害防止を呼びかけるチラシやティッシュなどの啓発品を手渡し、特殊詐欺防止を呼びかけました。

盆栽ビジネスコンテスト 最終審査会

 盆栽の新たな価値を創り出すビジネスプランを競うコンテストの最終審査が22日、さいたま市大宮区で行われました。

 コンテストは、ことしで大宮盆栽村が開村100年を迎えるなど、世界に誇る盆栽文化を次の100年に継承しようと、さいたま市が初めて企画しました。

 22日の最終審査には、全国から寄せられた134者のうちファイナリストに選ばれた8者が、国内外や次世代に向けた盆栽の魅力の広め方などをプレゼンテーションしました。

 東京大学の大学院生らで構成される団体「JinShari」は、海外の愛好家に向け盆栽購入後のアフターケアを行う生成AIを搭載した盆栽管理アプリを提案しました。

 市によりますと、優秀なプランは今後、ビジネス化も検討しているということです。

東武動物公園 「ウインターイルミネーション」

 宮代町の東武動物公園では、「ウインターイルミネーション」が行われています。

 東武動物公園駅側の東ゲートから入ると、木々が白とピンクの光で装飾された「桜並木」が出迎えます。

 ことしは、YouTubeで人気のグループ「カラフルピーチ」とコラボしたイルミネーションが登場しました。

 メンバーのイメージカラーに合わせた11色の光の層によるおよそ50メートルの光のトンネルでは、カラフルピーチの楽曲に合わせてイルミネーションが動きます。

 園内中央にあるおよそ7万球のLEDを使った「イルミネーションマッピング」は、丘状の花壇にさまざまな模様が浮かび上がります。

 東武動物公園のウインターイルミネーションは、来年1月4日まで元日を除く毎日、それ以降は来年2月23日まで土日と祝日に行われます。