4月28日(日)のニュース

「春の褒章」 県内から23人1団体受章

 「春の褒章」の受章者が28日、発表されました。県内からは23人と1つの団体が選ばれています。

 加須市の工務店で代表を務める、萩原忠和さん(74)は商業などの分野で、模範となる技術を持つ人に贈られる「黄綬褒章」を受章しました。

 建築大工として地域で60年余りにわたって、一般住宅などの建築に取り組んできました。

(萩原忠和さん)
「よく受章できたと思う。みんなのおかげ。ありがたい。」

 萩原さんが得意とするのが、「規矩(きく)術」。「差し金」と呼ばれるL字型の定規を駆使して、必要な材木の長さや角度を正確に割り出す日本古来の伝統技術です。

 この「規矩術」の技術を生かし、市内にある複数の神社や寺の建築に携わりました。

 また、2002年から行田市の「ものつくり大学」で非常勤講師として、若者たちに技術を伝えています。

 20年ほどの間に、延べ3000人以上を指導してきました。

(萩原忠和さん)
「一つの道を貫くと、自分のような者でもここまで来られた。だから自分の仕事を頑張って、若い時は恥知らずで頑張りなさいよと。若い人には恩返しとして、色々と自分のできる範囲で伝えていけたら。」  

加須市玉敷公園 藤の花が見頃

 樹齢が450年以上と言われる大藤で知られる加須市の玉敷公園で、藤の花が見頃を迎えています。

 ゴールデンウイーク2日目の28日、公園内は多くの人たちでにぎわいました。

 玉敷公園にはおよそ30本の藤の木が植えられていて、紫の花が甘い香りを漂わせています。

 このうち、樹齢が450年以上あると言われている大藤は、幹の周辺の長さがおよそ5メートルに及び、県の天然記念物に指定されています。

 公園では昭和10年=1935年から藤の花の見頃に合わせて、「藤まつり」が企画されていて、28日も午前中から多くの人が訪れました。

 玉敷公園の藤の花は、ゴールデンウイーク期間中は楽しめるということです。  

県内でことし初の真夏日

 天気予報です。

 28日の県内はことし初めての真夏日を記録し、各地で7月上旬から下旬並みの暑さとなりました。

 28日の県内は高気圧に覆われ、8つあるすべての観測地点で日中の気温がことし最高を記録しました。

 日中の最高気温は鳩山で31.0℃、熊谷で30.8℃、秩父で30.5℃、寄居で30.2℃、久喜で30.0℃と5つの地点で30度以上の真夏日を記録しています。

 県内は29日も気温が高くなる見込みで、こまめな水分補給など、引き続き、暑さへの注意が必要です。