11月25日(火)のニュース

たばこ税 県外流出抑制会議

 自治体の大きな財源となっているたばこ税の県外への流出を防ごうと、県内の販売業者などが対策を話し合う会議が25日、さいたま市内で開かれました。

 会議には、県内のたばこ販売業者などで構成される団体、県たばこ商業協同組合連合会の会員と、県、それにJT埼玉支社の職員が出席しました。

 団体によりますと、昨年度のたばこ税の税収は県全体でおよそ582億円で、前の年度と比べて1.3パーセント減少しています。

 団体は、東京都と隣接する埼玉県は、平日の日中の時間帯に都内で勤務する人が多いことなどで昼間の人口が減り、たばこ税の収入に大きく影響していると指摘しています。

 川越市は、人口がほぼ同じの東京都新宿区と比べるとたばこ税の税収は、およそ3分の1だということです。団体は、東京に隣接するエリアで主要な駅の喫煙所を整備している市では、たばこ税の税収が高い傾向があると指摘しています。

 そのうえで、地方たばこ税を活用した分煙環境の整備に向けて、今年度から新たに県内の主要な駅で喫煙所の利用状況を調査していることなどを紹介しました。

 団体は、整備のための税収を確保するため、県内でのたばこの購入を県や市町村の広報誌でPRしてほしいなどと出席者に訴えました。

川口市長選挙 岡村ゆり子県議 出馬表明

 任期満了に伴う川口市長選挙は、来年2月1日に、投開票が行われます。

 川口市出身で、県議会議員の岡村ゆり子氏が記者会見を開き、無所属で立候補すると表明しました。

 岡村ゆり子氏は、川口市出身の44歳で、現在、県議会議員の2期目を務めています。

 会見で岡村氏は、「未来を担う子どもたちに良い環境を整える」として、教育の充実や子育て支援に力を入れて取り組みたいと話しました。

 具体的には就学前に身体的、社会的な発達状況を把握する「5歳児健診」の早期実施や、子どもの登校時間より前に保護者が出勤し、子育ての両立が難しくなる朝の小1の壁への早期対策の実現を訴えました。

 また、外国人問題については「市が諦めることなく取り組みを強化すべき」として、外国語が話せる警察官の確保や防犯カメラの増設などを主張しました。

 川口市長選挙を巡っては、現在3期目の奥ノ木信夫市長が、次の市長選挙に立候補しない考えを表明しています。

 川口市長選挙は、来年1月25日に告示され、2月1日に投開票が行われます。

女子生徒の体を触った疑い 63歳教員の男を逮捕

 さいたま市内の特別支援学校で女子生徒の体を触るなどのわいせつな行為をしたとして、63歳の教員の男が逮捕されました。

 不同意わいせつの疑いで逮捕されたのは、上尾市川の教員、桜井治男容疑者(63)です。

 警察によりますと、桜井容疑者はことし4月ごろから9月12日までの間に、勤務するさいたま市内の特別支援学校で高等部に通う10代の女子生徒の体を触るなどのわいせつな行為をした疑いが持たれています。

 調べに対して、桜井容疑者は「先生大好きと言われたのでかわいくなって触った」と容疑を認めているということです。

 警察は、桜井容疑者が同じ女子生徒に対してほかにも複数回にわたって同様の犯行に及んだとみて調べています。

県内企業 冬のボーナス 支給額「増える」 24%

 ことしの冬のボーナスについて、支給額が「去年より増える」と答えた県内企業の割合は24パーセントで、前の年より3ポイント増えたことがぶぎん地域経済研究所の調査で分かりました。

 調査は、先月から今月にかけて県内企業534社を対象に行われ、回答率は23.0パーセントでした。

 それによりますと、ことしの冬のボーナスについて、「去年の冬より増加」と答えた企業の割合は24パーセントで、前の年度より3ポイント増えました。

 一方、「去年の冬より減少」と答えた企業の割合は13パーセントで、前の年度より1ポイント増えました。

 ボーナスの支給予定額は、1人当たりの平均で63万9084円となり、前の年度と比べて1.0パーセント増えました。

 業種別では、製造業が59万5768円で前の年度と比べて7.0パーセント増え、非製造業は65万1311円で0.5パーセント減りました。

 ぶぎん地域経済研究所は、「物価上昇を上回るベースアップやボーナスが増加するためには、生産性の向上や既存のコストの上昇分の価格転嫁が続き県内企業の収益が回復することが重要」と分析しています。

食品ロス削減へ 小学校が食料品を寄贈

 大手コンビニチェーンのファミリーマートと県は、さいたま市の小学校で児童らを対象にフードドライブを行い、25日、集まった食料品が県内のフードパントリー団体に贈られました。

 ファミリーマートと県は先月、食品ロスの削減を学んでもらおうと、さいたま市浦和区の市立常盤北小学校で出前授業をしたほか、児童や保護者、教員を対象に家庭で余った食料品の寄付を募りました。

 25日は集まった食料品の寄贈式が行われ、代表児童がファミリーマートの小畑圭亮埼玉リージョン部長と県の今川知浩資源循環推進課長に食料品を手渡しました。

 集まった食料品、およそ70点はファミリーマートと県を通じて、ひとり親世帯などに食糧支援をする県内のフードパントリー団体に寄付されます。

所沢市役所 小学生の巨大モザイクアート展示

 ことし6月から改修工事が行われている所沢市役所の庁舎に、子ども達が描いたアート作品が25日から展示されています。

 所沢市役所の庁舎は老朽化のためことし6月から3年間かけて空調や電気設備などの改修工事を行っています。

 その間、訪れた人たちを楽しませようと、工事用の囲いに描かれているのがモザイクアートの作品です。

 一枚一枚の絵を描いたのは、所沢市内の小学5年生985人です。

 工事を請け負う正和工業が各学校の一学期の図工の時間で子どもたちが描いた作品を集め、所沢航空記念公園で展示されているC-46A型輸送機をモザイクアートで表現しました。

 アートの中には所沢市のマスコットキャラクタートコろんが2体隠れていて、訪れた人たちを楽しませています。