11月27日(木)のニュース

去年の政治資金 収入・支出とも減少

 県選挙管理委員会は、県内で活動する政党や政治団体の去年1年分の政治資金収支報告書を公表しました。

 収入・支出ともに前の年に比べ減少しています。

 公表されたのは、8月29日までに収支報告書を提出した県内の政党と政治団体合わせて2030団体で、提出率は93.8パーセントでした。

 収入総額は46億9700万円で前の年に比べ6.1パーセント、支出総額は45億2900万円で、8.4パーセント減少しました。

 去年行われた衆議院議員選挙は、おととしの統一地方選挙に比べ関係する政治団体が少なかったため、収支ともに減少したとみられています。

 政治資金パーティーは、16の団体から報告があり、収入総額は1億8300万円と、前の年に比べ3億5000万円減少し、過去10年間で最も少なくなりました。

川越ゆかりの日本画家 勝田蕉琴の企画展

 川越市にゆかりがあり、明治から昭和にかけて活躍した日本画家・勝田蕉琴の企画展が、川越市立美術館で開かれています。

 勝田蕉琴は今の福島県棚倉町の出身で、川越藩主に仕えた父の縁で親族を頼って上京しました。

 現在の東京芸術大学の前身にあたる東京美術学校を1905年に卒業するとインドに渡り、現地の美術学校などで日本画を教えました。

 「曾根つたひ」は、生い茂った木々の間にたたずむ一頭の鹿と植物が、緻密に描かれています。

 その6年後に描かれた「安らかなる鳥の巣」は、木の根元に作られた鳥の巣を優しい色合いと柔らかなタッチで表現していて、作風の変化が見て取れます。

 福島県立美術館に収蔵されている80点余りの作品などを通じて、蕉琴の歩みをたどる企画展は来月7日まで、川越市立美術館で開かれています。