12月15日(月)のニュース

子どもたちを性被害から守る 産婦人科医の講演会

 子どもたちを性被害から守ろうと、産婦人科医による講演会が、15日、県議会議事堂で行われました。

 「県議会男女共同参画推進議員連盟」が企画し、県議会議員およそ50人が参加しました。

 講師を務めた埼玉医科大学の産婦人科医、高橋幸子さんは、性暴力が及ぼす影響を理解するための「生命の安全教育」を通じて、幼かった頃に受け、当時は分からなかったことが性被害であったと気づく子どもが増えると説明しました。

 そのうえで、相談を受けた大人は、誰に何をされたのかを聞いた後は、家庭内の性被害なら児童相談所に、それ以外は警察に通報して、SOSの受け止め方を知ることが大事だと話しました。

 また、高橋さんは、こども家庭庁が普及に力を入れている妊娠や出産について正しい知識を持って健康管理ができるよう促す「プレコンセプションケア」について、「産むことが大前提になっていないか、気をつける必要がある」と訴えました。

川口マンション爆発 中国籍の男に懲役9年の判決

 去年7月、川口市のマンションの一室を爆発させ3人にけがを負わせ激発物破裂などの罪に問われている45歳の中国籍の男の裁判員裁判で、さいたま地裁は15日、求刑を上回る懲役9年の判決を言い渡しました。

 判決などによりますと、川口市の中国籍の会社員、温泉被告(45)は、去年7月、自宅マンションの一室で充満させたガスにライターで火をつけて爆発させ3人にけがを負わせた激発物破裂などの罪に問われました。

 15日の判決で、江見健一裁判長は、「失恋のショックにより自殺を企て、多量のガスを爆発させた被告人の行為の危険性は大きく、3名が傷害を負うことにとどまったのは幸運に過ぎない」とし温被告の犯行について「自殺の手段としてガス爆発という方法を選択した点で身勝手であり、刑事責任はまことに重大である」と指摘しました。

 そのうえで懲役6年の求刑を上回る懲役9年の判決を言い渡しました。

白岡市役所 仮設本庁舎で業務開始

 ことし5月に火災が発生し使用できなくなった白岡市役所のプレハブの仮設本庁舎が完成し、15日から通常の業務が始まりました。

 広さおよそ2200平方メートルの仮設の本庁舎には、市民課や税務課それに財政課など、火災後、臨時の窓口で対応していた大部分の部署が移転しました。

 業務開始にあたり藤井栄一郎市長は「本格的な復旧復興に向けた第2のスタートとして捉え、引き続き、それぞれの立場で全力を尽くしていただきたい」と職員に訓示しました。

 市は、40億円以内の費用をかけて本庁舎の改修工事を進めていて、2029年秋ごろの完了を目指します。

冬の交通事故防止運動期間中の死者9人

 今月1日から14日まで行われた冬の交通事故防止運動期間中の死者数は9人で、前の年と同じ人数となりました。

 県警交通総務課によりますと、期間中に県内で発生した人身事故は701件で前の年の同じ時期に比べ3件減少しました。

 このうち、朝霞市膝折町の市道で、小学6年生の女子児童が、車にはねられ死亡するなど、死者は前の年と同じ9人でした。

 負傷者は809人で、前の年の同じ時期に比べ24人減少しています。

 県警は、特に高齢者の死亡事故が多発しているとして、年末に向け日没が早くなるため、外出する際は明るい服装や、反射材などを身に着けるよう呼びかけています。

デフリンピック女子バスケ金 川島選手 市役所訪問

 先月、東京で開かれたデフリンピックで女子バスケットボールに日本代表として出場し、初めて金メダルを獲得した久喜市在住の川島真琴選手が、久喜市の梅田修一市長を表敬訪問しました。

 先月25日に行われた女子バスケの決勝戦で、日本代表は1点差で世界ランク1位のアメリカを破り、初の金メダルを手にしました。

 川島選手は、センターとして4試合に出場し23得点の活躍で、日本の金メダル獲得に貢献しました。

 川島選手は「全部で5試合ありそれぞれ本当に強い相手でしたが相手を分析して、チームみんなでコミュニケーションをとって試合に臨むことができました」と大会を振り返りました。

 これを受けて梅田修一市長は、「久喜市の代表として、日本代表を背負って頑張る真琴さんの姿を見て涙があふれてきました」と活躍をたたえました。

明るい選挙啓発ポスターコンクール 県入選作品展示

 児童や生徒に選挙への関心を高めてもらうために例年実施されている「明るい選挙啓発ポスターコンクール」。

 今年度の県の入選作品合わせて40点が、15日から県庁3階の連絡通路に展示されています。

 ことしで77回目を数えるこのコンクールは、国民の政治意識の向上や投票参加を目指す「明るい選挙推進協会」が行っているもので、ことしは県内から6306作品、全国で10万3745作品の応募がありました。

 ポスターには、「未来をつくる」や「未来を描く」など「未来」という言葉が多く使われています。

 審査はまず、市町村と都道府県の各選挙管理委員会で行われ、県内では40作品が入選し、この中から小学1年から高校3年まで各学年の1作品が最優秀賞に選ばれました。

 最優秀賞の作品のうち、上尾市立大谷中学校1年の佐藤詩織さんが描いたポスターは、全国の入選作品が集まる中央審査でも、上位入賞にあたる文部科学大臣・総務大臣賞を受賞しました。

 また、上尾市立上尾中学校3年の生田陽夏美さんのポスターは、中央審査で文部科学大臣・総務大臣賞に次ぐ賞に入選しています。

 「明るい選挙啓発ポスターコンクール」の今年度の入選作品は、今月26日まで展示されています。

サトイモの出荷最盛期

 子孫繁栄の縁起物として正月のおせち料理などに使われるサトイモの出荷が、全国でも有数の産地として知られるJAいるま野管内で最盛期を迎えています。

 狭山市堀兼にあるJAいるま野の「狭山共販センター」と、隣接する「さといも選果場」では、およそ400軒の農家から持ち込まれたサトイモの出荷作業が進められています。

 JAいるま野によりますと、ことしは例年より雨が少なく大きさはやや小ぶりですがしっかりとした味わいに仕上がっているということです。

 出荷量が最も多い15日は、10キロごとに箱詰めされたサトイモおよそ1万2000ケース、およそ120トンが出荷されたということです。

 JAいるま野のサトイモの出荷は15日からおよそ1週間がピークで、県内の市場を中心に出荷されます。