11月3日(月)のニュース

秋の叙勲 189人受章

 秋の叙勲受章者が3日発表され、県関係では189人が選ばれました。

 県農業会議の副会長を務める坂戸市の石川猛さん(76)は、地域農業の発展に貢献したとして旭日双光章を受章しました。

 「働いた1日1日を大事にしてきた」と振り返る石川さんは、高校を卒業後およそ60年間にわたり、家族とともに農業に励んできました。

 天候にも左右されやすい農業を守り抜くには、いい作物を作ろうという「努力」を積み重ねることが大切だと考えています。

 石川さんは、坂戸市農業委員会の会長や県農業会議の副会長も務め、農業の新たな担い手の育成や遊休農地の活用に取り組み、地域農業の発展にも力を尽くしました。

西武園ゆうえんちで「所沢市民感謝デー」

 所沢市は3日、市制施行75周年を迎えました。

 同じくことしで開園75周年を迎えた市内にある西武園ゆうえんちで、市民感謝デーが開かれました。

 所沢市と西武園ゆうえんちが合同でイベントを行うのは初めてで、同じ年に75周年を迎えたことを記念し、市内に住む家族75組と3日時点で75歳以上の人が無料で招待されました。

 イベントでは、市の観光大使で俳優の坂巻有紗さんのトークショーや、園内を巡りながら所沢市の歴史が学べるクイズラリーなどが行われました。

 また、所沢市と西武園ゆうえんちと同じく、チーム設立から75周年を迎えた埼玉西武ライオンズが運営するスポーツアカデミーによるバッティング体験のブースなども設けられました。

 秋晴れの下、訪れた家族連れは園内の乗り物に乗ったり、クイズラリーに挑戦したりして楽しんでいました。

県四半期経営動向調査 景況感 3期ぶり改善

 県が四半期ごとに実施している経営動向調査で、「好況」と回答した企業割合から「不況」と回答した企業割合を引いた7月期から9月期の景況感を示す指数は、前期を2.2ポイント上回り3期ぶりに改善しました。

 調査は、県内の中小企業2200社を対象に行われ、回答率は56.8パーセントでした。

 それによりますと、「好況」と回答した企業割合から「不況」と回答した企業割合を引いた指数=景況感DIはマイナス42.5で、前期を2.2ポイント上回り3期ぶりに改善しました。

 製造業は印刷業など7つの業種が改善して、前期を1.5ポイント上回りマイナス48.4、非製造業は建設業など3つの業種が改善して、前期を2.6ポイント上回りマイナス38.2でした。

 10月期から12月期の見通しについてもマイナス18.6と、前期を6.1ポイント上回り2期ぶりに改善しています。

城下町岩槻鷹狩り行列

 3連休最終日の3日、さいたま市岩槻区で、徳川家康が鷹を狩りに向かう様子を再現した「城下町岩槻鷹狩り行列」が行われました。

 鷹狩りを好んだことで知られる徳川家康は、鷹狩りをするために岩槻の地を何度も訪れ、その際、岩槻城主が加倉口御門外で出迎えていたと伝えられています。

 行列ではおよそ100人の市民が将軍や藩主、姫などに扮し、鷹を操る鷹匠と共に岩槻駅周辺を練り歩き、当時の様子を再現しました。

 また、鷹匠が鷹を放ち再び手元に戻す「放鷹術」を披露すると、観客からは歓声が上がっていました。

人形のまち岩槻で人形供養祭

 岩槻城址公園では、自宅などで大切に飾られてきた人形を供養する「人形供養祭」が行われました。

 人形供養祭は、思い出のある人形を感謝の気持ちを込めて供養しようと1965年に始まりました。

 3日は、雛人形や五月人形、ぬいぐるみなど、古くなって飾らなくなったり壊れたりしたおよそ1万体の人形が寄せられました。

  岩槻区内の15人の僧侶たちが人形塚の前でお経を唱える中、集まった人たちは供養札を火の中に入れたり焼香をしたりしながら、大切にしてきた人形に静かに手を合わせていました。  

秋の風物詩「奥富かかし祭り」

 狭山市では、秋の風物詩「奥富かかし祭り」が開かれ、個性的な手作りのかかしたちが訪れた人たちを出迎えています。

 「奥富かかし祭り」は、市内に唯一残る狭山市下奥富の田園風景を生かそうと、38年前から毎年この時期に行われています。

 稲刈りを終えた田んぼ沿いには、子どもたちや地域の団体が作ったおよそ50体のかかしが並びます。

 ことしの「奥富かかし祭り大賞」を受賞した「50周年ありがとう小木曽代表と団員達」は、ことし50周年を迎えた地元の野球少年団「狭山ジャガーズ」が、代表を務める小木曽義一さんに感謝の気持ちを伝えたいと作りました。

 「サギカモ運動」は、市内で多発している詐欺被害を防ぎたいと自治会連合が作ったかかしです。

 下奥富の田んぼに訪れるサギとカモを、「詐欺」と詐欺のターゲットになる「カモ」にかけて警察官の両脇に配置しました。

 訪れた人たちは、様々な思いが込められた手作りのかかしを眺めたり、写真に撮ったりしていました。

 「奥富かかし祭り」は今月9日まで行われています。