10月16日(木)のニュース

老人ホーム2人死亡 元職員の男「恨みはなかった」

 15日、鶴ヶ島市の老人ホームで、入所者の女性2人が死亡した事件。このうち1人に対する殺人の疑いで逮捕された元職員の男は、2人の名前を挙げた上で「恨みはなかった」と話していることが、捜査関係者への取材で分かりました。

 事件は15日未明、鶴ヶ島市若葉の「若葉ナーシングホーム」で小林登志子さん(89)と上井アキ子さん(89)が死亡したもので、小林さんを刃物で刺して殺害したとして元職員で熊谷市箱田の無職、木村斗哉容疑者(22)が殺人の疑いで逮捕、送検されました。

 司法解剖の結果、小林さんは首を絞められたことによる窒息死でした。

 警察によりますと、木村容疑者は容疑を認めていて、上井さんの殺害もほのめかす供述をしているということです。

 捜査関係者によりますと、木村容疑者は、おととし5月から去年7月まで勤務していて、2人の名前を挙げたうえで「恨みはなかった」と話しているということです。

 また、自宅から現場まで自転車で来て滞在時間は1時間ほどだったこともわかりました。

 木村容疑者は「4桁の暗証番号を入力して、電子ロックを解除し建物内に入った」という趣旨の話をしているということです。

 暗証番号は、木村容疑者が勤務していた当時と変わっていなかったとみられています。

 また、ナイフを事前に購入したと話していて、警察は計画的に犯行に及んだとみて詳しく調べています。

乗用車と原付バイクが衝突 男子高校生死亡

 15日夜遅く、狭山市の国道で乗用車と原付バイクが衝突する事故があり、原付バイクを運転していた17歳の男子高校生が、頭などを強く打ち死亡しました。

 警察によりますと、15日午後11時15分ごろ、狭山市鵜ノ木の国道の十字路交差点で、原付バイクを運転していた市内に住む17歳の男子高校生が、右折してきた乗用車と衝突しました。

 男子高校生は、搬送先の病院で死亡が確認されました。

 警察は、乗用車を運転していた入間市下藤沢の大学生 大野琉雅容疑者(21)を、過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕しました。

 調べに対し、大野容疑者は「対向から来たオートバイとぶつかり、けがをさせたことは間違いない」と容疑を認めているということです。

 警察は、容疑を過失運転致死に切り替え、事故の原因などを詳しく調べています。

県人事委 4年連続で県職員の給与引き上げを勧告

 県人事委員会は16日、県職員の月給とボーナスをそれぞれ引き上げるよう大野知事に勧告しました。

 引き上げの勧告は4年連続です。

 県人事委員会によりますと、県内にある従業員100人以上の331の民間事業所を対象に調査した結果、県職員の月給は、民間を1万3638円下回っていました。

 また、年間で支給されたボーナスも0.04か月分下回っていたということです。

 このため県人事委員会は、月給は若い世代に重点を置いてすべての職員を対象に平均で3.51パーセント引き上げ、ボーナスは0.05か月分引き上げて4.65か月分とするよう勧告しました。

 勧告通り改定されれば、県職員の平均年収は25万円ほど増えて、およそ665万円となります。

高速道路料金所 接客コンテスト

 高速道路の料金所の接客実技を競うコンテストが、さいたま市岩槻区で開かれました。

 コンテストは、高速道路の料金所で通行料金の受け渡しなど、係員の接客実技の向上が目的です。

 16日は、ネクスコ東日本のグループ会社の社員27人が参加しました。

 実技は有人の料金ブースの対応と無人の自動精算機で、インターフォンを通じた対応など3つの部門で行われました。

 コンテストでは、道案内をする際の迅速な対応をはじめ、通行料金の受け取り方や釣り銭の渡し方の丁寧さなどが審査のポイントです。

 また、無人の自動精算機では障害者割引を受けようと、係員に問い合わせるケースを想定した実技も行われました。

 係員は、インターフォン越しに利用者に障害者手帳の提示を求めると、氏名や有効期限などの確認をしていました。

 参加した人たちは、あらゆる状況を想定しながら、丁寧に接客していました。

つながる福井フェア

 「恐竜王国」で知られる福井県の魅力をPRするイベントが、16日から浦和パルコとJR浦和駅の構内で始まりました。

 会場には、ティラノサウルスの頭の骨のレプリカと写真撮影できるスポットがあるほか、フィギュアや3Dパズル、食器などの恐竜グッズが販売されています。

 さらに、工具で石を砕きアンモナイトの化石を見つけ出す体験型のコーナーも設けられています。

 また、JR浦和駅の構内では物産展が開かれていて、焼き鯖すしや羽二重餅といった福井県の名産品が販売されています。

 18日には、当日、福井県から新幹線で運ばれてくる甘エビの漬け丼や、福井県のブランド魚の寿司などが並ぶということです。

 「つながる福井フェア」は、今月19日まで、浦和パルコ4階とJR浦和駅の構内で開かれています。

埼玉酒蔵大試飲会

 全国有数の酒どころとして知られる埼玉県のおよそ100種類もの地酒を楽しめる試飲会が、さいたまスーパーアリーナで開かれました。

 埼玉県は、日本酒の出荷量が全国4位と日本有数の酒どころの1つです。

 県酒造組合は、埼玉県の日本酒の魅力を広く伝えようと、2003年から大試飲会を開いていて、会場では県内30の酒蔵が造る合わせておよそ100種類の地酒が並びます。

 加須市の酒蔵「釜屋」の「力士大吟醸」は、飲んだ後に口の中に広がる米の甘みやうま味が特徴で、パリのトップソムリエが選ぶことしの日本酒コンクール「クラマスター」で、大吟醸酒部門の1位を獲得しています。

 また、毛呂山町の酒蔵「麻原酒造」の「琵琶のささ浪リンゴ印スパークリング」は、爽やかな酸味が特徴です。

 飲食店や小売業の関係者は、酒蔵の職人の話を聞きながら、さまざまな地酒を味わっていました。