9月30日(火)のニュース

県立浦和第一女子高校 「福島の復興」を考える授業

 東日本大震災で被災した福島県の復興をテーマにした出前授業が県立浦和第一女子高校で開かれました。

 30日の出前授業には県立浦和第一女子高校の34人が参加しました。

 講師は復興庁の職員が務めました。

 授業は、福島県の復興がどの程度進んでいるかやどうしたら風評の影響を払しょくできるかなど、職員と生徒が一緒に「福島の未来」を考えるのが狙いです。

 職員は放射線に関して風邪のように人へうつらないことや、日常生活で自然界から絶えず被曝していることなどを説明しました。

 このあと、大災害に対する行動の取り方や福島が応援してもらうための必要な取り組みなどをテーマにグループワークが行われました。

 各グループからは、自治体や町内会ごとで防災訓練の実施や、スーパーやコンビニなどで福島県産の農産物の安全性をPRする広告を掲示するといった意見が出されました。

 参加した生徒たちは、「福島の復興」について真剣に考えていました。

秩父市の小中学生 「ペタンク」世界大会の出場報告

 目標の球に向かって金属の球を投げ合い、近さを競うフランス生まれのスポーツ「ペタンク」。

 来月、18歳未満の世界大会に日本代表として出場する秩父市の小学生と中学生が大野知事を訪ねました。

 30日は秩父市の中学2年生石渡釉望選手と小学6年生の高野未来選手が県庁を訪れました。

 ことし3月に愛知県で行われた日本代表を決める選考会で石渡選手は女子2位、高野選手は男子2位になりました。

 2人は、来月スペインで行われる18歳未満の世界大会に出場します。

 石渡選手は「たくさん練習して、普段通り自分らしく全力でプレーして優勝を目指したい」と世界大会に向けた抱負を述べました。

 大野知事は、「埼玉県から日本代表が出たことは喜ばしい。最大限に力を発揮してがんばってください」とエールを送りました。

八潮陥没補償など62億円余の補正予算案可決

 9月定例県議会は、八潮市の道路陥没事故に伴う営業補償など、62億円余りの流域下水道事業会計補正予算案を全会一致で可決しました。

 補正予算案には、破損した下水道管の仮復旧などの工事に伴う通行規制で、休業や売り上げが減少した店舗への補償費用など7億8000万円が盛り込まれました。

 また、事故を受け行われた国の下水道管調査で、県が速やかな対策が必要と判断した下水道管の工事費などに55億円が計上されています。

小4男児死亡ひき逃げ事件 母親が情報提供呼びかけ

 16年前、熊谷市で当時小学4年生の男の子がひき逃げされ、死亡した事件の時効まで4年に迫る中、男の子の母親が地元のコミュニティFMの番組に生出演し、事件の解決に向け情報提供を呼びかけました。

 2009年9月30日午後6時50分ごろ、熊谷市本石の市道で当時小学4年生の小関孝徳くんが、書道教室から自転車で帰宅する途中、車にひき逃げされ死亡しました。

 孝徳くんの母親の代里子さんは、地元のコミュニティFM「FMクマガヤ」の番組に生出演し、未解決のままとなっている事件への情報提供と死亡ひき逃げ事件の時効撤廃を訴えました。

 代里子さんによりますと、2019年から始めた死亡ひき逃げ事件の時効撤廃に向けた署名は、30日までにおよそ15万人分が集まっているということです。

 また、自動車運転処罰法に「発覚免脱逃走罪」を設け、死亡の場合は時効の撤廃を求める4回目の嘆願書を、ことしの秋、署名とともに法務省に提出することにしています。

10月の食品値上げ3024品目

 あすから10月です。

 帝国データバンクの調査によりますと、原材料価格の高騰などの影響で来月、値上げされる食品は3024品目にのぼり、ことし4月以来半年ぶりに3000品目を上回る値上げラッシュとなります。

 帝国データバンクが、国内の主な食品メーカー195社を対象に行った調査によりますと、来月、値上げされる食品は前の年の同じ時期より3.4パーセント増え3024品目にのぼりました。

 値上げされる食品が前の年の同じ時期を上回るのは10か月連続で、2022年に統計を取り始めて以降、最長を更新しました。

 主な品目では「酒類・飲料」が2262品目で最も多く、次いで「加工食品」が340品目、「調味料」が246品目となっています。

 一方、原材料価格の高騰に加え、光熱費や物流費などさまざまなコストの上昇を背景に、主な食品メーカーがことし12月までの1年間に値上げすると公表した食品は累計で2万381品目となり、2年ぶりに2万品目を超える見通しです。

宮代町長選告示 現職と新人の一騎打ち

 宮代町長選挙が30日告示され、現職と新人の一騎打ちとなりました。

 宮代町長選挙に立候補したのは、届け出順に▼現職で3期目を目指す新井康之氏(68)▼新人で前町議の金子正志氏(71)のいずれも無所属の2人です。

 宮代町長選挙は来月5日に投票が行われ即日開票されます。

通学路で全国一斉街頭指導

 秋の全国交通安全運動最終日の30日、登下校中の児童の安全を確保しようと、警察官がドライバーに交通ルールの遵守を呼びかける街頭指導が全国一斉に行われました。

 県内は316か所で行われ、このうち新座市立第四小学校の通学路では、午前7時半から8時半にかけて、新座署の警察官らが通行禁止のエリアで取り締まりを行いました。

 警察官らは、ドライバーに児童の通学時間を伝えたうえで通行許可証があるか確認したり、スクールゾーンの指定の時間帯は通行できないことを指導したりしながら、交通ルールを守るよう呼びかました。

 県警交通指導課によりますと、この通学路では取り締まりを行った登校中の1時間に12件の「通行禁止違反」を確認したということです。

坂戸市の小学生 「すいおう」の苗植えに挑戦

 坂戸市の小学校で、子どもたちが特産化が進められている野菜「すいおう」の苗植えに挑戦しました。

 「すいおう」はサツマイモの一種で、ビタミン類やミネラル類が豊富に含まれるものの、えぐみが強い葉や茎の部分を食べやすく品種改良した野菜です。

 葉が大きく翠色が濃いことから「翠王」と名付けられました。

 坂戸市では2013年から栽培されていて、現在7軒の農家が生産しています。

 30日は、坂戸市立南小学校の3年生72人が総合学習の一環で、苗の植え付けに挑戦しました。

 はじめに市内の農家 山田孝一さん・ふみさん夫妻が成長した「すいおう」を見せながら、植え方のコツを説明しました。

 その後、子どもたちはグループに分かれ、教わったとおりに苗を丁寧に植えていきました。

 30日植えた苗は今後、子どもたちが育て、1か月半ほどで収穫できる大きさになるということです。

さいたま市の歴史を学ぶ 地図展

 さいたま市の歴史などを地図から学べる展覧会が、さいたま市大宮区のレイボックホールで開かれています。

 展覧会は来年、誕生25周年を迎えるさいたま市の歩みを、地図を通して振り返ってもらいたいと企画されました。

 展示室の床一面に貼られているのは、ことし3月に国土地理院が撮影したさいたま市中心部の航空写真を3000分の1に縮小したもので、自分の家や市の施設を探しながら楽しむことができます。

 ほかにも、明治時代から現在に至るまでの地形図や戦後、アメリカ軍が撮影した航空写真なども展示されていて、さいたま市の歴史を学ぶことができます。

 この展覧会は来月5日まで、さいたま市大宮区のレイボックホールで開かれています。