8月20日(水)のニュース

特別養護老人ホーム職員が虐待 介護報酬減額処分

 さいたま市の特別養護老人ホームの職員が、複数の入居者への暴力や暴言など虐待を繰り返していたとして、市は、事業者の介護報酬を来月1日から1年間、減額する行政処分を行いました。

 市によりますと、さいたま市緑区にある「特別養護老人ホームあすなろの郷浦和」の男女4人の職員が、ことし2月から6月までに80代から100歳を超える入居者の女性8人に対し、虐待を繰り返していたということです。

 ことし2月、施設の職員から報告を受けた市が立ち入り調査を行った結果、入居者を車いすからベッドに乱暴に移したり、ナースコールで頭を叩いたりするなどの暴力行為を確認したということです。

 また、職員たちは「汚いな」「早く寝ろって言ってんだろう」「うるせえよ」などの暴言も吐いていました。

 市は、入居者への虐待にあたるとして、事業者に対し来月1日から1年間、介護報酬を3割減額する行政処分を行いました。

広島の平和記念式典に参列した小学生が報告

 今月6日の「原爆の日」に広島県で行われた平和記念式典に参列した日高市の小学生が、式典の様子や感想を矢ケ崎照雄市長に報告しました。

 日高市は、戦争の悲惨さや平和の尊さを次の世代に伝えようと、8年前から、8月6日の「原爆の日」に広島県で行われる平和記念式典に、市内に住む小学6年生を毎年、派遣しています。

 日高市立高根小中学校の鈴木瑞希さんは、「黙とうの時間は、会場全体が静まり返り鐘の音だけが鳴る様子は、時が止まったように感じました。

 平和について考える中で、人の意見を尊重し受け入れることが大切だと思いました」と述べました。

 これを受け矢ケ崎市長は「この経験を学校の仲間に伝えて、1人でも多くの人に平和について考えてもらってください」と伝えました。

危険な暑さ続く 4日連続 全地点で猛暑日

 連日、危険な暑さが続いている県内は20日も朝から強い日差しが照りつけ、気温が上昇しました。

 4日連続ですべての観測地点で最高気温が35度以上の猛暑日となりました。

 県内の日中の最高気温は鳩山で38.1度、久喜で37.7度など県内の観測地点、8か所全てで4日連続の猛暑日となりました。

 体温を超える危険な暑さとなった20日、県内では午後4時現在、熱中症の疑いで50人が救急搬送され、このうち3人が重症でした。

 また、半数近い24人が高齢者でした。

 21日も県内は気温が高くなる予想で、今週いっぱいは厳しい暑さが続きそうです。

 引き続き、なるべく外出を控えてエアコンを適切に使用し、水分や塩分をこまめに補給するなど熱中症対策を徹底して下さい。

金融機関の口座を不正に開設 詐欺容疑 男2人逮捕

 おととし4月、金融機関の口座を不正に開設したとして、20日までに詐欺の疑いで男2人が逮捕されました。

 逮捕されたのは、福井県越前市の無職 永坂栄悟容疑者(47)と自称・静岡県熱海市の職業不詳 三木玲治容疑者(36)の2人です。

 警察によりますと、2人は共謀しておととし4月、さいたま市大宮区の金融機関で通帳やキャッシュカードを第三者に譲り渡す目的で、三木容疑者が代表を務める「合同会社テルミット」名義の口座を不正に開設した疑いがもたれています。

 去年1月、県外に住む50代の女性の口座が不正にアクセスされ、数百万円が「テルミット」の口座に送金されていたことがわかり、事件が発覚しました。

 「テルミット」は実体のないペーパーカンパニーで、詐欺の被害金などの送金先として設立されたとみられています。

 警察は捜査に支障があるとして2人の認否を明らかにしていません。

 「テルミット」名義の口座はほかにも2つが確認されていて、警察は余罪を調べるとともに指示役がいるとみて事件の全容解明を進めています。

見沼通船堀 閘門(こうもん)開閉実演

 さいたま市の国指定史跡見沼通船堀で、江戸時代に造られた木製の関によって水位を調整し、船を通す実演が行われました。

 見沼通船堀は、米や農作物を運ぶため、今からおよそ290年前の江戸時代中期に東西2本の見沼代用水とその間を流れる芝川を結ぶ運河として、造られました。

 見沼代用水と芝川は水位差がおよそ3メートルあるため、閘門と呼ばれる木製の関で水位を調整し、船を通します。

 実演では、水位の低い「一の関」に「角落」と呼ばれる板を1枚ずつ積み上げて水の流れを塞ぎ、上流の「二の関」まで水位を上げて船が行き来できるまでの様子が再現されました。

 訪れた人たちは水位が変わり、船が通る様子を見学しながら、先人の知恵と技術に関心を寄せていました。

鴻巣市 高校生が食事を振る舞う “出張こども食堂”

 給食のない夏休み期間中に子育て世帯を支援しようと、鴻巣市は県立鴻巣女子高校と共同で「出張こども食堂」を実施しました。

 「出張こども食堂」は鴻巣市内の児童センターで開かれました。

 20日は県立鴻巣女子高校から、かつて子ども食堂を利用していた生徒や給食のない夏休み中の親を助けたいという生徒など、さまざまな思いを抱く6人が参加しました。

 生徒たちは、献立やレシピを自ら考え、市のSDGsパートナーを務める企業や農業事業者などから譲り受けた食材を使って料理を作りました。

 そして、カレーやみかんゼリー、すいかなどを子どもや保護者に振る舞いました。食堂は食事を楽しそうに食べる親子でにぎわいました。

エルフェン 下部組織の選手がブルーベリー収穫体験

 WEリーグ、ちふれASエルフェン埼玉のアカデミーチームに所属する高校生たちが、ホームタウンとして活動する地域を盛り上げようと、日高市でブルーベリーの収穫を体験しました。

 20日は、ちふれASエルフェン埼玉のアカデミーチームに所属する高校生12人が日高市内のブルーベリー農園で収穫を体験しました。

 エルフェンは日高市と連携して地域貢献をしようと、市内の農家を支援する援農サポーター事業に取り組んでいます。

 ことしは、暑い日が続いたため半月ほど収穫時期が早まった上、梅雨の時期に雨が少なくなりました。

 このため生育が心配されましたが、例年通り甘みのある美味しいブルーベリーに育ったということです。

 参加した高校生たちは、楽しそうにブルーベリーを収穫しながら地域との絆を深めていました。

 収穫されたブルーベリーは、市内の直売所などで販売されるということです。

県立川の博物館 標本で学べる昆虫展

 標本を見ながら昆虫について学べる特別展が寄居町の県立川の博物館で開かれています。

 会場にはおよそ1000種類、4000点以上の昆虫の標本が展示されていて、昆虫の体の仕組みなどを学ぶことができます。

 国内で見かける蜂や蝶のほか、ヘラクレスオオカブトなど外国に生息している珍しい種類の昆虫の標本も紹介されています。

 また、埼玉県の地名に由来する名前の昆虫の標本を集めたコーナーもあります。

 1985年に戸田市で発見され、武蔵国にちなんで名付けられたムサシトゲセイボウや、秩父市の大滝地域で発見された、チチブコルリクワガタなど県内に生息する珍しい昆虫の標本を見ることが出来ます。

 特別展「昆虫いろいろ~標本から見える昆虫の世界~」は来月15日まで県立川の博物館で開かれています。