8月19日(火)のニュース

最高気温 鳩山・久喜・熊谷で全国上位占める

 19日も高気圧に覆われて気温が上昇しました。

 日中の最高気温は鳩山で38.5度、久喜で38.2度、熊谷で38度ちょうどと、全国上位を埼玉の3つの観測地点が占め、危険な暑さとなりました。

 19日も高気圧に覆われて、晴れて強い日差しが照りつけました。

 県内は18日に続きすべての観測地点で猛暑日となり、全国上位を鳩山・久喜それに熊谷の3つの観測地点が占めました。

 体温を超える危険な暑さとなった19日、県内では午後4時現在、熱中症の疑いで46人が救急搬送され、およそ半数にあたる24人が高齢者でした。

 20日も厳しい暑さが続く予想で、気象庁と環境省は埼玉県に熱中症警戒アラートを発表しています。

 なるべく外出を控え、エアコンを適切に使用し、水分や塩分を補給するなど、引き続き熱中症対策を徹底してください。

 一方、20日の午後は大気の状態が不安定になる見込みで、県内の広い範囲で雷を伴った激しい雨が降るおそれがあります。

 急な激しい雨による低い土地の浸水や河川の増水落雷や突風、ひょうにも注意が必要です。

連続ひったくり事件 トルコ国籍の少年2人再逮捕

 先月26日、川口市や草加市などで6件相次いだひったくり事件で、このうち蕨市で起きた事件に関わったとしてトルコ国籍の少年2人が再逮捕されました。

 窃盗の疑いで再逮捕されたのは、いずれもトルコ国籍の無職で、さいたま市南区の15歳と川口市に住む16歳の少年2人です。

 警察によりますと、2人は先月26日、午前3時10分ごろ、蕨市北町の路上でバイクで追い抜きざまに女性(38)が乗っていた自転車の前かごから、現金およそ1万4千円などが入ったハンドバッグをひったくった疑いが持たれています。

 防犯カメラの映像などから2人の関与が浮上し、盗んだバイクで犯行に及んだと見られています。

 警察は、捜査に支障があるとして、2人の認否を明らかにしていません。

 また同じ日の午前3時から午前5時ごろまでの間に、川口市や草加市でバイクに乗った2人組によるひったくりが4件発生していて、警察は2人がいずれの事件にも関わっている可能性があるとみて調べています。

火災現場で84歳女性救助 男子大学生を表彰

 先月29日、熊谷市で発生した住宅火災で、84歳の女性を救助した21歳の男子大学生に、熊谷警察署から感謝状が手渡されました。

 人命救助功労の表彰を受けたのは、熊谷市玉井に住む立正大学4年の内田宏哲さんです。

 先月29日午後7時45分ごろ、仕事から帰宅途中の内田さんの母親が、近所の住宅が燃えているのを見つけ警察に通報しました。

 母親から火事の連絡を受けた内田さんは現場に駆けつけ、1人で暮らす84歳の女性を大声で呼び、家の外に助け出したということです。

 この火事で住宅兼作業場が全焼しましたが、救助した女性と内田さんにけがはなく無事でした。

 熊谷警察署の大久保忠弘署長は「身の危険を顧みず、人命を救助していただき、勇敢な行動に心から敬意を表します」と述べ、感謝状を手渡しました。

 内田さんは「おばあちゃんが住んでいるのを知っていたので、家から出しました。第一に良かった、安心したというのが一番の感想でした」と話していました。

高校生に建設業の魅力伝える

 高校生に建設業で働くことの魅力を伝えるイベントが、さいたま市内で開かれました。

 このイベントは、高校生に建設業を将来の就職先の候補に加えてもらおうと、県建設業協会が主催しました。

 19日はさいたま市桜区にある荒川第二調節池を会場に開かれ、県立滑川総合高校ラグビー部の部員や保護者など、およそ40人が参加しました。

 イベントでは、工事現場の測量をドローンが空撮で行い作業の負担を減らすことなど、最新のDXが活用される建設現場が紹介されました。

 また、工事現場に足場などを組み立てる前に3Dモデルを投影することで、事前に間隔や配置を確認できるMRデバイスが説明されました。

 生徒たちは、工事現場に足を踏み入れ、さまざまな体験を通して建設業への理解を深めている様子でした。

写真展「能登の記憶」

 去年1月1日に発生した能登半島地震で水没した写真データを復元し、震災前の能登の美しい風景や伝統文化、そして被災地の様子を伝える写真展が、19日からさいたま市の浦和パルコで始まりました。

 石川県珠洲市出身の写真家・松田咲香さんは、震災前から能登の自然や祭り、それに人々の生活の様子を撮影し続けてきました。

 しかし、去年の能登半島地震でスタジオを兼ねた自宅は津波に襲われ、およそ10万枚の写真データが入ったハードディスクは、泥に埋もれてしまいました。

 そのハードディスクを東京のIT会社が復旧し、およそ6万枚の写真をよみがえらせました。

 写真展は、鳥取、千葉に続き開かれ、震災前の能登の風景だけでなく、被災地の様子を伝えるおよそ70点の写真が展示されています。

 この写真展は今月24日まで、さいたま市の浦和パルコで開かれています。