終戦から80年 全国戦没者追悼式
15日で終戦から80年です。
政府主催の全国戦没者追悼式が、東京千代田区の日本武道館で開かれ、遺族らが先の大戦で犠牲になったおよそ310万人を悼み、平和を誓いました。
石破総理大臣は就任後初めて参列し、式辞では安倍晋三元総理大臣らと同様にアジア諸国への加害責任は触れず「あの戦争の反省と教訓を今、改めて深く胸に刻まねばならない」と述べました。
総理の式辞に「反省」の文言が盛り込まれるのは13年ぶりです。
そして正午になると、参列者全員で黙とうをささげました。
このあと天皇陛下は「戦中・戦後の苦難を今後とも語り継ぎ、将来にわたって平和と人々の幸せを希求し続けていくことを願う」とお言葉を読み上げられました。
遺族を代表し、陸軍兵長だった父を亡くした埼玉県の江田肇さん(82)は「戦後の厳しさを体験しているわが国は、今こそ争いのむなしさ、復興の難しさ、平和の尊さを世界へ訴えることが求められている」と追悼の辞を述べました。
厚生労働省によりますと、事前に参列の意向を示した遺族およそ3400人のうち、戦後生まれは53パーセントと初めて半数を超えました。