8月15日(金)のニュース

終戦から80年 全国戦没者追悼式

 15日で終戦から80年です。

 政府主催の全国戦没者追悼式が、東京千代田区の日本武道館で開かれ、遺族らが先の大戦で犠牲になったおよそ310万人を悼み、平和を誓いました。

 石破総理大臣は就任後初めて参列し、式辞では安倍晋三元総理大臣らと同様にアジア諸国への加害責任は触れず「あの戦争の反省と教訓を今、改めて深く胸に刻まねばならない」と述べました。

 総理の式辞に「反省」の文言が盛り込まれるのは13年ぶりです。

 そして正午になると、参列者全員で黙とうをささげました。

 このあと天皇陛下は「戦中・戦後の苦難を今後とも語り継ぎ、将来にわたって平和と人々の幸せを希求し続けていくことを願う」とお言葉を読み上げられました。

 遺族を代表し、陸軍兵長だった父を亡くした埼玉県の江田肇さん(82)は「戦後の厳しさを体験しているわが国は、今こそ争いのむなしさ、復興の難しさ、平和の尊さを世界へ訴えることが求められている」と追悼の辞を述べました。

 厚生労働省によりますと、事前に参列の意向を示した遺族およそ3400人のうち、戦後生まれは53パーセントと初めて半数を超えました。

特産品の「ナシ」で特殊詐欺被害「なし」

 悪質な手口による特殊詐欺事件が後を絶たない中、久喜市では、特産品の「ナシ」を配って、特殊詐欺被害「なし」を呼びかけるキャンペーンが行われました。

 家族が集うお盆の時期に、防犯への意識を高めてもらいたいと、久喜警察署の田島慶一署長や金融機関、それに鉄道会社の職員らおよそ20人が、ナシの「幸水」とチラシなどを配りながら、特殊詐欺の被害防止を呼びかけました。

 久喜警察署管内では、ことし1月から先月末までに、特殊詐欺が28件発生していて、前の年の同じ時期に比べ15件増加しています。

 被害総額は1億845万円で、このうち警察官などを名乗るオレオレ詐欺の被害額は7822万円で最も多いということです。

 田島署長は「警察では最新の被害の手口を伝えている。手口を知ることで、詐欺被害にあわないようにしてほしい」と話していました。

おしごとフェスタ2025

 小学生がさまざまな仕事を体験し、報酬を得ることで経済の仕組みを学ぶ「おしごとフェスタ2025」が、深谷市で開かれました。

 子どもたちは、ゲームクリエイターや化石の発掘などの仕事を体験すると、報酬としてイベント会場で使える「藍」と呼ばれる通貨を得ることができます。

 子どもたちは、ドローンの操作やシューティングゲームの製作などさまざまな仕事を通じて得た「藍」を使い、射的や缶倒しのゲームを楽しむなどして経済の仕組みを学んでいました。

 このイベントは16日も開かれます。

北海道産品フェア

 トウモロコシやタマネギなど北海道の特産品を集めた「北海道産品フェア」が、さいたま市大宮区にあるまるまるひがしにほんで15日から始まりました。

 このフェアは、まるまるひがしにほんがオープンした2019年から開かれている毎年恒例のイベントです。

 人気が高いのは、昼と夜の寒暖差が大きい北海道名寄市で取れたトウモロコシで、地名がついた「なよろホワイト」は、粒が大きくジューシーで爽やかな甘みが特徴です。

 一方、「なよろイエロー」は濃厚な甘みとまろやかな風味を楽しむことができ、2種類あわせて1日およそ200本用意されます。

 また、みずみずしく辛みが少ないタマネギ「サラタマ」や、果肉が黄色く煮崩れしにくいジャガイモ「とうや」など北海道を代表する野菜が販売されています。

 この「北海道産品フェア」は、17日までさいたま市大宮区のまるまるひがしにほんで開かれています。

戦後80年 企画展「書類のなかの戦争」

 15日で終戦から80年です。

 県立文書館では、日中戦争から太平洋戦争終戦までに発行された資料などを通して、当時の埼玉の様子を伝える企画展「書類のなかの戦争」が開かれています。

 県立文書館が収蔵する資料を公開して、戦時下の埼玉の様子を伝える企画展を開くのは初めてです。

 1941年12月8日、太平洋戦争の開戦を県民に告げるビラには「暴虐英米を撃つべき」などと、過激な表現で開戦を伝えています。

 川越市が作成した防空教育訓練の冊子には、敵機が襲来した時や焼夷弾が投下された時にどう行動すべきか示されています。

 そして1945年8月15日「終戦の日」を迎えた翌日、埼玉県報の号外に掲載された知事から県民に宛てた告諭では、困難に耐え忍び力を合わせて一致協力して国体を維持し、国の威信を広めるよう呼びかけています。

 この企画展は、県立文書館で来月7日まで開かれています。