8月14日(木)のニュース

埼玉の熱中症搬送581人 東京 神奈川に次ぐ

 総務省消防庁によりますと、今月4日から10日の1週間に埼玉で熱中症により救急搬送されたのは581人で、全国では東京、神奈川に次ぐ搬送者数となりました。

 今月4日から10日の1週間に、熱中症により全国で7578人が救急搬送されました。

 都道府県別では東京が1093人で最も多く、神奈川が639人、埼玉が581人と続きました。

 埼玉で死亡が確認されたのは1人、3週間以上の入院が必要な重症は14人、短期の入院が必要な中等症は216人でした。

 65歳以上の高齢者は298人で半数を超えています。

 県内は来週、厳しい暑さが戻ってくるとみられています。

 日中の外出はなるべく避け、エアコンを適切に使用して涼しい環境で過ごすほか、こまめに休憩をとり水分や塩分を補給するなど熱中症対策を徹底するようにしてください。

昨年度児童虐待相談1万5781件 2年ぶり減

 昨年度、県内の児童相談所が対応した虐待の相談件数は1万5781件で、2年ぶりに減少しました。

 県こども安全課によりますと、昨年度、県内10か所の児童相談所が対応した虐待の相談件数は1万5781件で、前の年度に比べ1691件減少しました。

 最も多かったのは、子どもたちの前で夫婦間のDVや暴言など、「心理的虐待」の9852件で、全体のおよそ6割を占めました。

 次いで「身体的虐待」「ネグレクト」となっています。

 また、虐待を受けた子どものおよそ4割が0歳から就学前までの「乳幼児」です。

 主な虐待者は、実の母親と父親で9割を超えています。

 相談件数は減少しましたが、依然として高い水準であることから、県は、ことし4月、朝霞市に子どもが家庭から離れて暮らせる「一時保護所」を併設した児童相談所を開設したほか、職員を65人増員して体制を強化しています。

 県のこども安全課は「虐待が疑われる場合は、ちゅうちょなく通告してほしい」としていて、児童相談所虐待対応ダイヤル「189」の利用も呼びかけています。

日米テキスタイル作家 共同制作をたどる企画展

 布や織りの手法を使って作品を作るテキスタイルの日本とアメリカの作家による共同作品の制作過程をたどる企画展が、川口市立アートギャラリー・アトリアで開かれています。

 日本とアメリカのテキスタイル作家、小林万里子さんとアンドレア・マイヤーズさんが「渡り鳥」をテーマに共同制作した作品は、大阪・関西万博で展示されています。

 共同制作はアンドレアさんが小林さんに依頼し実現したもので、主に川口市にあるスタジオで、およそ3か月かけて制作されました。

 万博会場の夢州は、渡り鳥が太平洋を渡る途中に立ち寄る貴重な湿地で、2人は環境への意識を高めてほしいとの願いを込めたということです。

 作品には、川口市内の企業から提供された古着や布が使われていて、持続可能性や素材の再利用の大切さも伝えています。

 また、会場では小林さんとアンドレアさんのそれぞれの作品も展示されていて、2人の世界観を楽しむことができます。

 武井智子主任学芸員は「作品からだけではわからない2人の考えていることや制作プロセスを紹介しています。テキスタイル作品は実際に見ると質感なども伝わり、パワーをもらえるので、ゆっくりご覧いただければと思います」と話していました。

 この企画展は、今月24日まで川口市立アートギャラリー・アトリアで開かれています。

世界のカブトムシ・クワガタ大集合

 世界中のカブトムシやクワガタと触れ合うことができるイベントが入間市で開かれ、夏休み中の子どもたちで賑わっています。

 会場には世界各地に生息する12種類のカブトムシやクワガタが展示されていて、直接、手に乗せて触れ合うことができます。

 昆虫の多くは地域から出た有機廃棄物を餌にして育てたもので、子どもたちがSDGsについても学べる企画となっています。

 ヘラクレスオオカブトも、有機廃棄物から作られた栄養が豊富な餌を食べて大きく育ったということで、立派な角を持つその姿は人気を集めています。

 会場では子どもだけでなく親が夢中になる姿も見られ、世界でも珍しいカブトムシやクワガタとのふれあいを楽しんでいました。

 このイベントは、イオンスタイル入間で今月17日まで開かれています。

夏を彩るムクゲの花 見頃

 皆野町の稲穂山では、真夏を彩る色鮮やかなムクゲが見頃を迎えています。

 皆野町の「Mahora稲穂山」では、30ヘクタールほどの斜面に白やピンク、紫のおよそ10万本のムクゲが植えられています。

 ムクゲはハイビスカスなどと同じアオイ科の植物で、暑い夏を彩る代表的な花の一つです。

 中国などが原産のムクゲは韓国の「国の花」にもなっていて、江戸時代の俳人松尾芭蕉や小林一茶の句にも詠まれています。

 園内では、濃いピンクが特徴的な「光花笠」や、一重の大きな花びらの中心が鮮やかな赤で、千利休の孫にあたる宗旦が好んだことが名前の由来とされる「宗旦木槿」など、およそ40種類が見頃となっています。

 皆野町の稲穂山のムクゲは、来月上旬まで楽しめるということです。