8月10日(日)のニュース

戦後80年展示 戦争と復興~埼玉県の歩み~

 戦後80年を迎え、改めて、県内の戦争と復興の歩みを知り、平和への理解を深めてもらおうと、東松山市の埼玉ピースミュージアムで企画展が開かれています。

 この企画展は、戦争中の県内がどのような場所だったかや、戦後から現代にかけて、埼玉県がどのような道のりを歩んできたかを、貴重な資料とともに解説しています。

 会場には、戦時中に、航空部隊の指揮官や教官となる将校を育成するため、現在の入間市に作られた「陸軍航空士官学校」の様子を収めた雑誌や、航空機の操縦技術を学んだ陸軍少年飛行兵が着ていた飛行服が展示されています。

 さらに、戦時中、軍需産業への転換などを求められ、製糸工場から、航空機を作る工場へ姿を変えた様子なども見ることが出来ます。

 また、戦後の復興の歩みとして、1967年に埼玉県を会場にして開催された「埼玉国体」のポスターや、平和資料館が行っている平和授業の様子の写真を見ることができます。

 この他、戦後80年の企画として市内や鳩山町の小中学校や高校などが作ったおよそ3000羽の青い折り鳩を使って、鳩山高校美術部が製作した平和を願うアート作品も展示されています。

 「戦後80年展示戦争と復興~埼玉県の歩み~」は、埼玉ピースミュージアムで、今月31日まで開かれています。

所沢市文化祭総合フェスティバル

 市民に芸術への理解を深めてもらおうと所沢市で、「所沢市文化祭総合フェスティバル」が開かれました。

 10日のイベントでは、所沢市文化団体連合会に加盟する、音楽、演劇、文学などの芸術文化活動に取り組む16の連盟が、ステージ発表や展示を行いました。

 開会式で、市文化団体連合会の髙田俊一会長は、「猛暑にも負けず、世の中の変化にも流されず、強い意志を持って文化を守り育てていこう」と挨拶しました。

 発表会では、市内で活動する落語会から、大学生が参加し話芸を披露したり、社会人落語日本一決定戦ファイナリストの「猿楽亭あんみつ」さんが登壇しました。

 その後、所沢市邦楽芸能連盟が、古典芸能の日本舞踊を、小道具を使って披露しました。

 この他、会場では、将棋体験や短歌展示に加え、茶道連盟による呈茶も行われ、訪れた人たちは、いろいろな角度から、芸術に触れていました。