8月8日(金)のニュース

自民党両院議員総会 総裁選前倒し求める意見相次ぐ

 自民党は、8日大敗した参議院選挙の総括と今後の党運営を議題に両院議員総会を開き、自民党総裁選挙の前倒しを求める意見が相次ぎました。

 これを受け石破総理大臣は「党則にのっとってきちんと運営することに尽きる」と総理官邸で記者団に述べました。

 両院議員総会の冒頭、石破総理大臣は、参議院選挙に関し陳謝した上で日米交渉や農業政策、防災などの課題を挙げ、続投に重ねて意欲を示しました。

 続いて森山幹事長は、参議院選挙の総括を今月末をめどに取りまとめて、検証結果を報告すると述べました。

 総会はおよそ2時間にわたって行われ、自民党総裁選挙の前倒しを求める声が相次いだということです。

 総裁選挙の前倒しについて石破総理大臣は「党則にのっとってきちんと運営するということに尽きる」と総理官邸で記者団に述べました。

 一方、両院議員総会で自民党は総裁選挙を前倒しするかどうかの判断を総裁選挙管理委員会に一任すると決めました。

 自民党県連会長柴山昌彦衆院議員「もし臨時総裁選が実施されれば、改めて党の政策や保守政党としての立ち位置、また党運営の意思決定も含めた在り方、それから少数与党なので他党との連携交渉をどのように行うか。そういうことをしっかりと総裁選の候補者には語ってほしいと思う」

戦後80年 “被爆ピアノ”演奏体験会

 ことしで戦後80年です。平和の尊さについて考えてもらおうと、広島や長崎で被爆した「被爆ピアノ」の演奏体験会が、三郷市で開かれました。

 「被爆ピアノ」は、原爆が投下された広島と長崎の爆心地からおよそ3キロ以内で原爆の爆風や熱線、放射能などの被害を受けながらも奇跡的に残ったもので、全国で12台あります。

 被爆二世のピアノ調律師矢川光則さんが、1998年に、広島の被爆者から1台の被爆ピアノを託されたことをきっかけに、12台のうち7台の修復や保管をしています。

 会場には広島で被爆したピアノが置かれ、市内で活動する若手音楽家の女性2人が、美しい音色を奏でました。

マイナンバー不正取得 所沢市職員 懲戒免職処分

 所沢市は親族のマイナンバーを不正に取得するなどして逮捕、起訴された職員について8日付けで懲戒免職処分としました。

 懲戒免職処分となったのは、所沢市上下水道局の、田中海斗主任(31)です。

 市によりますと田中主任は、おととし1月から3月にかけて住民基本台帳ネットワークにアクセスして親族の個人情報を不正に取得したうえで、扶養控除の修正申告を行い市民税、県民税の還付を受けたほか、保育料の減額も受けていました。

 田中主任は、所沢市からの告発を受け先月10日に、マイナンバー法違反の疑いで逮捕され、その後、起訴されました。

 また、先月31日には、虚偽有印公文書作成などの疑いで再逮捕されています。

 所沢市の小野塚勝俊市長は、「公務の信用を失墜させ、市民の皆様に不安を与えるもので深くお詫び申し上げる」「より一層、綱紀保持と法令遵守、職務規律の徹底を図り信頼回復に取り組む」とコメントしています。

昨年度年度 県の一般会計の決算 過去最高の黒字

 県は昨年度=2024年度の一般会計の決算を発表しました。

 歳入・歳出ともに増加し実質収支の黒字額は474億円で過去最高となりました。

 県会計管理課などによりますと、歳入の総額は2兆2842億円で、前の年度と比べて3.4パーセント増えました。

 このうち、県税収入は、円安を背景に製造業を中心とした企業の業績が好調だったことから、法人県民税や法人事業税が増加し、前の年度より456億円増えて8844億円で、3年連続で過去最高となりました。

 一方、歳出の総額は2兆2334億円で、前の年度と比べて3.1パーセント増加しました。

 このうち、定年年齢の段階的な引き上げに伴い退職者数が増えたことによる退職手当の増加などで、総務費が前の年度と比べて155億増の1779億円、教育費が前の年度と比べて399億円増の5025億円となっています。

 この結果、歳入と歳出の差額から翌年度に繰り越す財源を差し引いた実質収支は474億円の黒字で2022年度の408億円を上回り、過去最高となりました。

今年度普通交付税 前年度比3.1%増加

 地方公共団体の財源の不足分を基準に国が再配分する今年度の普通交付税は、県の分と市町村の分いずれも前の年度より3.1パーセント増加しました。

 今年度の県の普通交付税は2814億5528万1千円で前の年度と比べて85億円あまり、率にして3.1パーセント増えました。

 普通交付税の増加は8年連続です。

 一方、市町村分の普通交付税は2064億8931万円で、前の年度と比べて62億円あまり、率にして3.1パーセント増えました。

 市町村分の普通交付税の増加は7年連続です。

 交付額の多い団体はさいたま市が133億円あまりで1位となり、次いで春日部市の123億円、深谷市の81億円となっています。

 税収が多く、国から普通交付税を受け取らずに財政運営ができる今年度の不交付団体は戸田市、和光市、八潮市、三芳町の4団体です。

 戸田市が1983年度から43年連続、和光市が2016年度から10年連続、八潮市と三芳町が2022年度から4年連続となっています。

親子で参加 議事堂見学会と投票体験

 県議会への関心や選挙への理解を深めてもらおうと、親子で参加する「議事堂見学会と投票体験」が8日午前と午後の2回、県議会議事堂などで行われました。

 この催しは、「身近で開かれた県議会」を目指す県議会が県選挙管理委員会と協力して開催していて、午前の部には、20組の親子が参加しました。

 参加者はまず本会議場を訪れ、本会議場の役割について説明を受けた後、議長席や知事席に座り、記念撮影をするなどしました。

 その後、議長室や展示ホールなどを訪れ、白土幸仁議長から名刺を受け取って一緒に写真撮影したり、選挙区ごとに分かれた埼玉県の地図を見たりして県議会について学んでいました。

 議事堂見学の後には、実際に選挙で使われる記載台と投票箱を使い、架空の都市「彩のくに市」の市長を選ぶ模擬投票を行いました。

 選挙には、めいすいくん、コバトン、さいたまっちの3者が立候補し、参加者は「日本一学力の高いまち」、「世界一きれいなまち」、「交通事故ゼロのまち」といったそれぞれの訴えを聞いた後、自身の1票を投じるなどして選挙の役割や重要性について理解を深めていました。

りそなグループ キッズマネーアカデミー

 夏休み中の子どもたちがお金の仕組みや働く大切さなどについて学ぶイベントが埼玉りそな銀行で開かれました。

 このイベントは、2005年から埼玉りそな銀行などりそなグループがお金について学んでもらおうと毎年この時期に開いていて8日は、小学5・6年生およそ40人が参加しました。

 はじめに、浦和警察署の警察官が、SNSによる犯罪被害防止について話し子どもたちは、インターネットの危険性やSNSの正しい使い方について学びました。

 続いて、子どもたちは合わせて10キロになる1億円分の紙幣を持って重さを体感したほか、社長室の訪問など銀行内を探検して楽しみました。

さいたま市 電気展~電気の不思議ミュージアム

 電気の驚きの性質や最先端技術を学べる展覧会がさいたま市青少年宇宙科学館で開かれています。

 「電気展~電気の不思議ミュージアム」は、生活に身近な電気の性質や最先端技術を体験型の展示を通して楽しく学んでもらおうと開かれています。

 イライラ棒体験は、プレイヤーが金属製の棒を手に取り、細かく曲がりくねったコースに沿って棒を通過させます。

 いかに集中力と手先の器用さを保ちながらコースの金属部分に触れずゴールにたどり着けるかがポイントです。

 「うちわ発電サーキット」はうちわで起こした風の力を利用して風車を回転させ、風力発電によって得られた電気でレーシングカーを走行させます。

 再生可能エネルギーの活用や電力の流れを学べる楽しい実験装置となっています。

 訪れた子どもたちは、夢中になって体験を楽しんでいました。

 「電気展電気の不思議ミュージアム」は、さいたま市青少年宇宙科学館で10月13日まで開かれています。