8月5日(火)のニュース

夏の甲子園 開幕

 第107回全国高校野球選手権大会が5日甲子園球場で開幕し18日間の熱戦が始まりました。

 開会式は厳しい暑さ対策として午後4時に始まり、大会の長い歴史で初めて午後に実施されました。

 去年の優勝校、京都代表の京都国際を先頭に49の代表校の選手たちが入場行進しました。

 初出場となる埼玉代表・叡明は根本和真キャプテンをはじめ、選手たちがはつらつと行進しました。

 そして和歌山代表の智弁和歌山の山田希翔キャプテンが選手宣誓を行いました。

 叡明は大会3日目の第3試合で三重代表の津田学園と対戦します。

鳩山41.4℃ 熊谷40.7℃ 危険な暑さ

 5日は鳩山で全国2位となる41.4度に達したほか、熊谷で40.7度、所沢と秩父で40度ちょうどと、これまでに経験したことのないような危険な暑さとなりました。

 県によりますと、この暑さの影響で、県内では午後4時現在、73人が熱中症の疑いで救急搬送されています。

 5日も高気圧に覆われて気温が上がり、鳩山で午後3時22分に41.4度を記録しました。

 これは、5日、国内最高気温を更新した群馬県伊勢崎市の41.8度に次いで全国歴代2位となります。

 また熊谷では午後2時35分に40.7度を観測したほか、県内各地で40度に迫る気温に達しました。

 県消防課によりますと、熱中症の疑いで救急搬送された人は73人にのぼり、このうち46人が65歳以上の高齢者でした。

 5日が暑さのピークとみられていますが、6日も県内各地で35度以上の猛暑日が予想されています。

 引き続き熱中症に厳重な警戒が必要です。

 日中の外出はなるべく避け、エアコンを適切に使用して涼しい環境で過ごすほか、こまめに休憩をとり水分や塩分を補給するなど対策を徹底してください。

マンホール転落4人死亡 マスクなし「現場の判断」

 行田市で下水道管の点検作業中に男性作業員4人がマンホールに転落し死亡した事故。

 市から点検作業を委託された業者は5日、地上から空気を送るマスクが用意されていなかったのは「現場の判断だった」と説明しました。

 今月2日午前9時半ごろ、行田市長野で下水道管の点検をしていた男性作業員がマンホール内のはしごを下りている途中で意識を失い落下した後、救助しようとした3人も転落し、4人全員が死亡しました。

 業務を委託されたさいたま市の三栄管理興業は、地上から空気を送るエアラインマスクを用意していなかったのは「現場の判断だった」と説明しました。

 理由については「前回、同じ場所で作業をした際、硫化水素の濃度などに問題がなく使用していなかった。今回も同様に持って行かなかったと報告を受けた」としています。

 こうした現場の対応について、「このような作業の場合、エアラインマスクを用意することはルールとなっている」という見解を示しました。

 警察によりますと、4人の死因は硫化水素中毒や窒息とみられています。

 また、全員の転落が確認された際硫化水素の濃度は国の基準値の15倍以上を検知していました。

 警察は、作業の安全管理に問題がなかったかどうか捜査しています。

「埼玉発世界行き」奨学生壮行会

 埼玉から世界へ羽ばたく若い人たちを応援する県の奨学金制度「埼玉発世界行き」を活用し、今年度、海外留学する学生や高校生のための壮行会が開かれました。

 「埼玉発世界行き」は、県内の若者の海外留学を支援するもので、今年度の奨学生には134人が内定しています。

 壮行会では、昨年度の奨学生でポーランドに留学中の稲葉圭汰さんが「留学は自分自身の価値観を探す旅のようなもの。ぜひ恐れずにいろいろなことに挑戦して欲しい」と奨学生にメッセージを贈りました。

 さらに今年度の奨学生を代表し、さいたま市立大宮国際中等教育学校4年生の佐原みひろさんが「どんな環境でも人との関わり合いを楽しみ、全力で挑戦していきたい」と決意を表明しました。

 そして、大野知事から奨学生たちに埼玉親善大使の委嘱状が授与されました。

 奨学生たちは今後、埼玉と世界の架け橋としてそれぞれの留学先の国に埼玉県の魅力をPRします。

子どもたちが模擬裁判を体験

 司法への関心を持ってもらいたいとさいたま地方裁判所で見学ツアーが行われ、子どもたちが模擬裁判を体験しました。

 模擬裁判は子どもたちが裁判官や検察官、それに弁護人などになり、宝石店で犯人が店員を殴りネックレスを奪ったとする「強盗致傷事件」を想定して行われました。

 模擬裁判の合間には、現役の裁判官が法廷で行われていることをわかりやすく解説すると、子どもたちは裁判への理解を深めていました。

夏休み子どもサロン

 地域に住む人たちが宿題を手伝ったり一緒に遊んだりして、子どもたちに夏休みの思い出を作ってもらおうという「夏休み子どもサロン」が川口市の公民館で開かれています。

 川口市立朝日東公民館では、地域に住む人たちが夏休み中の児童たちの思い出作りを手伝おうと、9年前からこのサロンを開いています。

 5日は小学1年生から3年生までの児童60人が、ボランティアで参加した地元の小学校の卒業生や近隣の学生たちと一緒に、スイカ割りをしたり宿題に取り組んだりしました。

 子どもたちは、問題で分からないところを質問したり一緒に考えたりして、夏休みの宿題を進めていました。