7月31日(木)のニュース

春日部市の団地で殺人未遂事件 76歳の男を逮捕

 31日午前、春日部市内の団地で女性の頭部などを鉄パイプで殴り殺害しようとしたとして、この団地に住む76歳の男が殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されました。

 殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、春日部市大枝の無職栁沼成和容疑者(76)です。

 警察によりますと、栁沼容疑者は、31日午前9時45分ごろ、春日部市大枝の団地でこの団地に住む79歳の女性の頭などを鉄パイプで殴り、殺害しようとした疑いが持たれています。

 女性は、病院に搬送されましたが、命に別条はないということです。

 警察の調べに対し栁沼容疑者は「殺そうと思い、鉄パイプで女性を殴った」と容疑を認めており、「元妻から嫌がらせを受けていた」と供述しているということです。

 警察によりますと、栁沼容疑者は同じ団地の同じ棟で、被害者と同じ階段を使う下の階の部屋に住んでいるということで、2人に面識はありましたが、これまで接点はなかったということです。

 事件当時、栁沼容疑者は上の階から降りてくる女性を元妻と思い込み、待ち伏せして犯行に及んだということです。

 警察は、詳しい動機などを調べています。

親族の戸籍を虚偽請求か 所沢市職員再逮捕

 所沢市役所の職員の男が、住民基本台帳ネットワークにアクセスして親族のマイナンバーを不正に取得していた事件で、警察は31日、親族の戸籍謄本を請求するため、うその公用申請書を作成したとして男を再逮捕しました。

 虚偽有印公文書作成などの疑いで再逮捕されたのは、所沢市上下水道局主任の田中海斗容疑者(31)です。

 警察によりますと、田中容疑者は所沢市役所市民税課に在籍していたおととし2月20日、親族の80代男性の戸籍謄本を請求するために必要な公用申請書に所沢市長の公印を押し、県外の市役所に郵送して戸籍謄本などの提供を受けた疑いが持たれています。

 警察の調べに対し、田中容疑者は「マイナンバーを照会するために正確な住所や生年月日を知りたかった」と、供述しているということです。

 警察は、田中容疑者がマイナンバーを悪用して、地方税の控除などであわせて200万円程度の利益を得たとみて、詐欺容疑も視野に調べています。

ふじみ野プール事故19年 高畑市長らが献花

 ふじみ野市の市営プールで、小学生の女の子が吸水口に吸い込まれ死亡してから19年となる31日、高畑博市長らが献花し事故の再発防止を誓いました。

 事故から19年となった31日、高畑市長らは献花台で花をたむけ、亡くなった戸丸瑛梨香さんの冥福を祈りました。

 2006年7月31日、ふじみ野市の市営「大井プール」で、小学2年生の戸丸瑛梨香さん(当時7)がふたの外れた吸水口に吸い込まれ死亡しました。

 事故後の調べで、本来、ボルトで固定すべき吸水口のふたが針金で留められていたなど、市のずさんな管理体制が問題となりました。

 市はこの事故を教訓に、毎年7月25日から31日を「公共施設安全点検週間」として、職員らが市内の公共施設の安全点検を行っています。

 高畑市長は「公共施設で起きてしまった事故を決して風化させてはならない。公共施設の安全管理を徹底していくことが私たちの使命であると考えている。」と話しました。

全国学力テスト「国語」小中学校とも全国平均上回る

 ことし4月に行われた「全国学力テスト」の結果が公表されました。埼玉県は、小中学校ともに「国語」で全国平均を上回りました。

 全国学力テストは、さいたま市を含む県内の公立学校に通う小学6年生と中学3年生、あわせて10万8518人を対象に行われました。

 実施されたのは「国語」と「算数・数学」それに「理科」の3科目で、教科ごとの平均正答率は小学校の国語が68%、算数・理科ともに58%でした。

 一方、中学校の国語は55%、数学が50%で今回初めてオンライン形式で行われた中学校の理科は502点でした。

 国と県の平均正答率の発表方法が異なるため、単純な比較はできませんが、埼玉県は小中学校ともに国語と、小学校の理科、それに中学校の数学で全国平均を上回りました。

 県教育委員会の義務教育指導課は「調査結果をもとに成果と課題を分析し、授業の改善に生かしていく」としています。

甲子園初出場 叡明高校野球部 健闘誓う

 初の甲子園出場を決めた叡明高校野球部が、県庁とテレ玉を訪問し大会での健闘を誓いました。

 県庁を訪れたのは、叡明高校野球部の中村要監督や根本和真キャプテンそれに宮本智樹校長ら5人です。

 大野知事は「皆さんが、チームメイトを信じて、これまで培ってきた成果を大いに発揮してきてください」と激励すると、甲子園出場を祝うたすきをかけたコバトンのぬいぐるみを根本キャプテンに贈りました。

 根本キャプテンは「自分たちの一番のストロングポイントは、選手一人一人の技術やポテンシャルではなく、ベンチやスタンドを含めた全員野球で向かっていく一体感です。甲子園でも自分たちのスタイルを崩さずに全力プレーで相手に向かっていきます」と健闘を誓いました。

 このあと、叡明高校の野球部はテレ玉を訪問しました。

 黒澤万里子常務は「埼玉県代表として、甲子園での活躍を、埼玉県みんなが応援していると思います。皆さんの活躍を楽しみにしています」と期待を寄せました。

 中村監督は「この聖地に立てなかった138チームの思いを持って精一杯戦っていきます」と意気込みを述べました。

 全国高校野球選手権大会は、来月3日に組み合わせ抽選会が行われ、5日に開幕します。

うらわ美術館 世界の絵本パレード

 さいたま市浦和区のうらわ美術館で、世界各国の絵本を紹介する展覧会が開かれています。

 会場には、スロバキアで2年ごとに開かれる世界最大規模の絵本原画コンクール「ブラチスラバ世界絵本原画展」の受賞作品などが展示されています。

 グランプリを受賞したチリの作家パロマ・バルディビアの「問いかけの本」は愛らしい生き物などを6年かけて描いた作品です。

 グランプリに次ぐ、金のりんご賞を受賞したのはスペインの作家ダニ・トゥレンの「一等車の旅」です。

 直筆の原画などが展示されていて、絵本の制作過程を知ることができます。

 このほか、日本代表としてノミネートされた10組の作家の作品も紹介されています。

 荒井良二さんの「ゆきのげきじょう」は、雪の降る小さな町の物語を描いていて、原画ならではの絵の具の質感などを堪能することができます。

 この展覧会は来月31日まで開かれています。