7月30日(水)のニュース

気象庁 津波警報を注意報に切り替え

 30日午前、ロシア・カムチャッカ半島付近を震源とする巨大地震で、気象庁は津波警報をすべて解除し注意報に切り替えました。

 気象庁によりますと、津波は北海道から沖縄で観測され、午後1時52分に岩手県の久慈港で1.3メートルの津波が到達しました。

 また、東京の晴海でも20センチを観測しました。

 気象庁は地震の規模はマグニチュード8.7と推定し、「少なくとも1日程度以上は津波の高い状態が継続する見込み」と説明しました。

 またJR東日本によりますと、津波警報が出された影響で、湘南新宿ラインや東海道線などの各線で運転見合わせや大幅な遅れが出ています。

 最新の運行状況を確認してください。

川口のひったくり事件でトルコ国籍の少年2人逮捕

 今月26日、川口市や草加市などで相次いで6件発生したひったくり事件で、警察は川口市西川口で起きたひったくり事件に関わったとしてトルコ国籍の少年2人を窃盗の疑いで逮捕しました。

 逮捕されたのは、さいたま市南区の15歳と川口市の16歳のいずれもトルコ国籍の少年2人です。

 警察によりますと、少年2人は、今月26日午前3時ごろ、川口市西川口の路上で、自転車に乗っていた27歳の男性に後ろからバイクで近づき、追い抜きざまにリュックサックをひったくった疑いが持たれています。

 防犯カメラの映像などから、少年2人の関与が浮上したということで、盗んだバイクで犯行に及んだとみられています。

 警察は、捜査に支障があるとして、2人の認否を明らかにしていません。

 警察は、同じ日の午前3時から午前5時ごろまでに川口市や蕨市、それに草加市で起きたバイクの2人組による5件のひったくり事件にも少年2人が関与している可能性があるとみて調べています。

サイバー攻撃受けた県内企業 約3割

 県内のおよそ3分の1の企業が、これまでにサイバー攻撃を受けていたことが、帝国データバンク大宮支店の調査で分かりました。

 調査は、県内企業994社を対象にことし5月に行われ、回答率は、39.2%でした。

 調査によりますと、過去にサイバー攻撃を受けたことがある企業の割合は33.6%でした。

 規模別では、大企業が40.0%と全体平均を上回った一方、中小企業は32.8%、小規模企業は30.4%となり、規模が大きくなるほど、サイバー攻撃を受けた割合が高くなっています。

 サイバー攻撃を受けた時期を見ると、1年以内に受けた企業は15.9パーセントでした。

 規模別では大企業が13.3%、中小企業が16.2%、小規模企業が14.9%となっていて、中小企業のサイバー攻撃に対するリスクが高まっています。

 帝国データバンク大宮支店では「サイバー攻撃は、対策が比較的手薄な中小企業の被害が増加する傾向」と分析しています。

 その上で「企業は、サイバー攻撃を他人事と捉えず、事業継続計画の一環として対策を整備していくことが重要」と指摘します。

「ネイチャーポジティブ」 理解深めるイベント

 2030年までに生物多様性の回復を目指す国際目標「ネイチャーポジティブ」の取り組みに理解を深めてもらおうと、企業や自治体向けのイベントが川越市で開かれました。

 ネイチャーポジティブとは、生態系の保全やCO2の削減など生物多様性の損失を止め、回復軌道に乗せることです。

 イベントは、ビジネスが自然に与える影響が深刻化し、リスクを減らすための対応が求められていることから県が主催し、県内の企業や自治体の職員などおよそ80人が参加しました。

 はじめに、環境省自然環境計画課の大澤隆文さんが、生物多様性の損失には絶滅危惧種の乱獲や気候変動が影響していることなど、現在の状況を説明しました。

 このあと、パネルディスカッションが行われ、ネイチャーポジティブに取り組む埼玉りそな銀行と日本生命、環境省が登壇しました。

 そして絶滅危惧種の魚「ムサシトミヨ」の生息環境の整備や森林保全の活動を紹介しました。

 その上でネイチャーポジティブを実現するには国や自治体が、イベントなど理解を深める場を提供する必要があると話し合っていました。

米どころ加須市 極早生米 稲刈り始まる

 県内有数の米どころとして知られる加須市で、通常の米より収穫が早い品種の稲刈りが早くも始まりました。

 加須市の北川辺地域にある大谷寿男さんの田んぼでは、収穫時期が最も早い品種、極早生米の「五百川」をおよそ46ヘクタールのうち2.2ヘクタールで育てています。

 ことし4月に植えた「五百川」は稲穂が実り収穫の時期を迎え、30日から稲刈りが始まりました。

 「五百川」はコシヒカリが突然変異した品種で通常よりおよそ20日ほど早い、7月下旬から8月上旬にかけて収穫できるのが特徴です。

 ことしは、去年と同じ時期に稲刈りが行われ、およそ480キロの収穫を見込んでいるということです。

 収穫された米は、JAほくさい北川辺農産物直売所などで販売される予定です。

熊谷市・遠藤ファーム 約6万本の「ヒマワリ」 見頃

 30日も県内は多くの観測地点で35度を超える猛暑日となりました。

 この暑さの中、群馬県と県境にある熊谷市妻沼小島の遠藤ファームではおよそ6万本のひまわりが見ごろを迎えています。

 遠藤ファームのひまわり畑は、群馬県太田市との県境に位置する敷地に10か所から15か所あり、植え付け時期を畑毎に替えているため、どのタイミングでも開花したひまわりを見ることが出来ます。

 現在は石田川堤防付近に咲いているひまわりが見頃です。また、ひまわり畑の中は迷路になっていて、来月下旬までは無料で一般開放されています。

 遠藤ファームによりますと、ことしは雨が降る日と気温が高い日のいずれも多かったため、ひまわりが大きく育っているということです。

 ひまわり畑は11月ごろまで楽しめるということで、開花状況などは遠藤ファームのSNSで確認してほしいということです。