7月29日(火)のニュース

ビザ免除一時停止要望 知事「不安寄せられている」

 大野知事が28日、県選出の国会議員に対し、短期滞在であればビザの取得を不要とする「相互査証免除協定」を、トルコとの間で一時停止するよう求めたことについて、県民から「繰り返し難民申請する外国人への不安が寄せられている」と説明しました。

 日本とトルコは、観光などの短期滞在であればビザがなくても入国できる協定を結んでいます。

 しかし法務省によりますと、去年、複数回難民申請などをした人は、国籍別でトルコが最多となりました。

 大野知事は「その多くが埼玉県に滞在し、それに対する不安が寄せられている。国が外国人の出口での対応を行わないのであれば入国の際に対応してもらうしかない」と述べ、協定の一時停止を求めたと説明しました。

 そのうえで「難民申請の繰り返しの減少につながり、住民の不安の解消に寄与するのではないか」と述べました。

長瀞町 鈴木町長が初登庁

 先月29日に投開票が行われた長瀞町長選挙で、新人3人による争いを制し初当選を果たした鈴木日出男町長が29日、初登庁しました。

 およそ100人の職員や支援者らに拍手で迎えられた鈴木町長は、職員から花束を受け取りました。

 このあと行われた就任式で、鈴木町長はおよそ70人の職員を前に「私は皆さんを信頼してこれから頑張っていく。どうか皆さんも私を信頼していただき、共に業務に取り組んでいきたい」と呼びかけました。

献血功労者とポスターコンクール受賞者を表彰

 献血に積極的に協力した個人や団体と、中学生を対象に行われたポスターコンクールの受賞者に表彰状が贈られました。

 最高賞に当たる厚生労働大臣表彰には、岩崎電気埼玉製作所など3つの団体が選ばれました。

 また、中学生を対象とした「献血推進ポスターコンクール」の表彰式も行われ、山崎副知事から最優秀賞を受賞した所沢市立中央中学校2年の関本琴乃さんらに表彰状が贈られました。

 県赤十字血液センターによりますと、県内では1日当たり約700人分の献血が必要ですが、毎年この時期は、暑さの影響で献血する人が減少しています。

 厳しい暑さが続いていることしは、去年に比べ特に落ち込んでいるということで、県は献血への理解と協力を呼びかけています。

立教大学 「レアタイプ」超新星残骸の発見

 立教大学はこれまでに観測した例がない天体の構造を発見したと発表しました。

 この天体を読み解くことで、星の進化や爆発の理論に新たな展開がもたらされる可能性もあるということです。

 発見したのは、寿命を迎えた星が起こす爆発のあとに残された星雲状の天体「超新星残骸」の「W49B」です。

 「W49B」は、通常のリング状の形とは異なりひしゃげた形の天体です。

 これまでは円盤状に膨らんだ形を横から見ているとする説が有力でした。

 しかし、観測によって細長く二方向に膨らむ鼓のような形をしていて、一方の端は地球に向かって近づき、もう一方は遠ざかり中央付近はほぼ静止していることが分かったということです。

 観測したのは立教大学が開発・運用に貢献し、おととし9月に打ち上げられた衛星「XRISM」です。

 「W49B」の観測計画は2012年ごろから進められていました。

 今回、「XRISM」に搭載されたX線を高い精度で感知する装置によって、12年以上費やした計画が実を結んだということです。

 今回の観測によって、星の進化や爆発の理論に影響を与える可能性があるということです。

幸手在住のレーシングドライバー 知事表敬

 幸手市在住でレーシングドライバーの久保凜太郎さんが、先月ドイツで行われた24時間耐久レースの結果を大野知事に報告しました。

 スバル・テクニカ・インターナショナル所属の久保さんは、先月、ドイツのニュルブルクリンクで行われた24時間耐久レースにチームで出場し、排気量別のSP4Tクラスで2位の成績を収めました。

 久保さんは、およそ300メートルの高低差があるニュルブルクリンクのコースは「世界一過酷なサーキット」と呼ばれていることや、この耐久レースに参加した車の4割がリタイアするなどレースの難しさを説明しました。

 一方、幸手市の知名度アップに向けて大使を務めている久保さんは、市内にある権現堂公園で、子どもたちが車に触れて楽しめるイベントを開きたいと意欲をみせていました。