7月25日(金)のニュース

川口市・重傷ひき逃げ事件 41歳男を逮捕

 今月11日、川口市の市道で35歳の男性が車にひかれ腰の骨などを折る重傷を負ったひき逃げ事件で警察は25日、41歳の男を逮捕しました。

 過失運転致傷とひき逃げの疑いで逮捕されたのは、川口市伊刈の配達業、山川享一容疑者(41)です。

 山川容疑者は今月11日、午前2時50分過ぎに川口市並木の市道で軽貨物自動車を運転し、道路上に横たわっていた男性をひいてそのまま逃げた疑いがもたれています。

 男性は腰の骨を折るなどの重傷を負いました。

 警察によると通報者からの聞き取りや防犯カメラなどから山川容疑者の犯行を特定したとのことです。

 調べに対し、山川容疑者は「運転して人を踏んだことは間違いない」と容疑を認めています。

 ひき逃げについて山川容疑者は、「車で踏んだのは人でないと信じたい気持ちが強くなり逃走した」と述べているということです。

池上彰さん 世界情勢の行方を講演

 ジャーナリストの池上彰さんが、夏休み中の中高生たちにこの先の世界情勢について講演しました。

 さいたま市大宮区にある大宮開成中学・高等学校で開かれた講演会には、生徒や保護者などおよそ800人が参加しました。  

 池上さんはトランプ政権は聖書を信じる「福音派」によって支持されているとしたうえで「日本にいるとわからないが、宗教によって様々な政治が動かされている現実がある」と述べました。

 また、これまでに94の国と地域を訪ねている池上さんはアフリカの難民キャンプで医者を目指している女の子が、高校に行けない実情を目の当たりにしたといいます。

 池上さんは「社会のために役に立つ仕事や自分にできることは何かを考え、将来の進路を決めてもらえればと思います」と伝えました。

 生徒たちは、池上さんの講演を通じて、教科書だけではわからない世界を取り巻く情勢について学んでいました。

謝礼渡したとされる設計会社 業務入札

 群馬県桐生市の新庁舎建設工事に関する設計業務の入札をめぐる事件で、秘密情報を受け取った見返りに謝礼を渡したとされる設計会社が、実際に業務を落札していたことが分かりました。

 加重収賄などの疑いで、25日送検された群馬県桐生市の前副市長 森山享大容疑者は、2020年12月秘密情報を漏えいした見返りとして、設計会社の役員から10万円分の商品券を受け取った疑いが持たれています。

 また、群馬県議会議員の相沢崇文容疑者は、設計会社と森山容疑者を仲介した謝礼として、設計会社の役員から商品券10万円分を受け取った疑いで逮捕・送検されました。

 設計業務の入札には4社が参加していましたが、埼玉県警と群馬県警の合同捜査本部によりますと、森山容疑者から秘密情報を受け取った見返りに、謝礼を渡したとされる設計会社が業務を落札し1億1484万円で受託しました。

 森山容疑者は、相沢容疑者から「働きかけがあった」とほのめかす供述しているということです。

 一方、相沢容疑者には多額の債務があり、警察は動機の1つになったとみて調べています。

夏の交通事故防止運動期間中の死者ゼロ 5年ぶり

 今月15日から24日まで行われた「夏の交通事故防止運動」の期間中の交通事故による死者はいませんでした。

 死者がゼロとなったは2020年以来5年ぶりです。

 県警交通総務課によりますと、「夏の交通事故防止運動」の期間中に発生した人身事故は、402件で前の年の同じ時期に比べ3件増えました。

 負傷者は464人で死者はいませんでした。死者がゼロとなったのは5年ぶりです。

 また、自転車に乗っていて事故に遭いけがをした人は130人でした。

 県警は自転車乗用時のヘルメットの着用を重点項目にあげていましたが、ヘルメットを着用していた人の割合は、およそ17パーセントにとどまっています。

 県警交通総務課は、自分の命を守るためにも自転車に乗るときはヘルメットを着用するよう引き続き呼びかけています。

「ねんりんピック」 キックオフイベント

 60歳以上を中心としたスポーツ、文化、健康、福祉の総合的な祭典、「ねんりんピック」が、来年11月に埼玉県で初めて開催されるのを前に、25日、県庁でキックオフイベントが行われました。

 県庁イベントでは、主催者を代表して大野知事が「高齢者を中心とした競技や社会活動などがあるので、ぜひ積極的に参加していただきたい」とあいさつしました。

 続いて、大会の応援大使に就任したタレントのビビる大木さんと松井咲子さんが抱負を述べました。

 ビビる大木さんは「健康寿命を意識しながら、この先、生きていきたいと思いますので、ねんりんピックを埼玉県で盛り上げたいと思います。」とあいさつしました。

 松井咲子さんは「年を重ねても挑戦し続ける皆さんの姿は、私たちの世代にとっても希望であり、かっこいいと思います。開催は来年ですが、それまで精一杯、応援大使としていろいろと盛り上げていけたらなと思っています」と話しました。

 この後、大会のテーマソングとして、はなわさんの「ニュー咲きほこれ埼玉」と、TRFのSAMさんが制作したオリジナルダンスが発表されました。

 「ねんりんピック彩の国さいたま2026」は、来年11月7日から10日まで、県内24の市町を会場に、卓球やテニス、囲碁や将棋などあわせて30の種目が行われます。

県教委 県立高校の共学化巡り意見交換会

 県立高校の共学化をめぐり「主体的に共学化を推進していく」という方針を示した県教育委員会は将来、高校への進学を希望する中学生や、現在、高校で学んでいる生徒たちと意見を交わしました。

 越谷市で開かれた意見交換会には、中学生と高校生あわせて12人が参加し、共学化の賛否について意見を述べました。

 生徒からは「アンケート結果では共学化しない方の意見が多かったのに、共学化を推進した理由を知りたい」「別学ならではのニーズがあると感じているが、共学化にどのようなメリットがあるのか」など共学化に反対の意見が多くあがりました。

 これに対し依田英樹高校改革統括監は、共学化を推進する理由について男女共同参画の観点から、男女一緒に過ごす方が男女の区別を意識せずに、自分の個性や能力に合った人生を歩めると思うなどと説明しました。

 また、少子化が進む中、学校教育を維持するために高校を再編する必要性なども述べると、生徒は「共学化推進のきっかけは、男女共同参画と少子化のどちらなのか」などと質問していました。

 春日部市内の中学校に通う2年生の生徒は、非常に話しやすい雰囲気だったとしたうえで「共学も別学もいろいろといいところがある。学校選びの道として別学を残してほしいというのは変わらない」と話していました。

 意見交換会は来月にかけて、生徒たちに限らず保護者や県内在住者も対象に開かれます。

イノベーション創出拠点 「渋沢MIX」オープン

 様々な業種の企業や起業家らが、交流やマッチングによりイノベーションを創出する拠点「渋沢MIX」が25日さいたま新都心にオープンしました。

 「渋沢MIX」は深谷市出身の渋沢栄一がおよそ500の企業の創立に携わったことに倣い、様々な業種の企業やこれから起業を考える学生などが、交流やマッチングによりイノベーションを創出する拠点としてつくられました。

 施設内には、利用者たちの様々な出会いの場として、3つのミーティングルームやコワーキングスペースが設けられています。

 さらに、最大100人が収容できるイベントルームは、スタートアップ企業向けのセミナーや企業同士のトークセッションなどへの活用が想定されています。

町の風物詩 越生で梅の天日干し始まる

 県内有数の梅の産地として知られる越生町で、町の風物詩である梅の天日干しが行われています。

 越生町津久根にある横田邦夫さんの農園では、晴れの日が続くようになったことから「越生べに梅」を天日干しする作業が23日から始まり、強い日差しが照りつける中、梅を1つ1つ返しながら乾かしていきました。

 横田農園では、塩漬けした梅を3日ほど天日干した後、2か月から3か月、日の当たらないところで熟成させ、着色料、添加物なしの昔ながらの梅干しが500キロほどできあがるということです。

 梅の天日干しは来月上旬まで続きます。

7月25日「かき氷の日」鳩山で無料配布

「な・つ・ご」と読める7月25日は、かき氷の別名である「夏氷」との語呂合わせで「かき氷の日」とされています。

 鳩山町では、連日の厳しい暑さを乗り切ってほしいとかき氷が無料で配られました。

 県内でも暑いまちとして知られる鳩山町では、コミュニティ・マルシェなど2か所で、それぞれ100人分のかき氷が用意されました。

 鳩山町の25日の最高気温は37.7度と体温を超える暑さとなる中、訪れた人たちは冷たいかき氷を味わっていました。

 町がかき氷を無料でふるまうのはことし初めてで、会場には小川知也町長も駆けつけました。

 町は、来月10日までに気温が40度以上になった場合、かき氷を配布するということです。