参議院選挙は20日投開票が行われ、埼玉選挙区では自民党と立憲民主党の現職が議席を維持した一方、公明党の現職は落選しました。
また、党勢拡大の勢いに乗った国民民主党と参政党の新人が初めて議席を獲得しました。
自民党の古川俊治さんは組織力を生かした戦いで4期目の当選を果たしました。
「圧倒的な1位」での勝利を目指しましたが、自民への逆風を受け、6年前の参院選から得票を21万票余り減らしました。
国民民主党の新人、江原久美子さんは党が掲げる政策「手取りを増やす」を前面に押し出したほか、「おひとりさま施策の充実」を訴え、若年層を中心に支持を得て初当選しました。
立憲民主党の熊谷裕人さんは「チルドレンファースト」を掲げ、児童虐待の根絶などを訴えるとともに「立憲民主には政権担当能力がある」とアピールし、再選を決めました。
参政党・新人の大津力さんは初めての議席獲得です。
党のキャッチコピー「日本人ファースト」を掲げ、行きすぎた外国人の受け入れに対応するなどと訴え、党勢拡大の勢いに乗り票を伸ばしました。
一方、3期目を目指した公明党・現職の矢倉克夫さんは、推薦を受けた自民党の協力を得て、選挙戦を展開しましたが議席に届きませんでした。
埼玉選挙区で公認候補が落選するのは2007年以来、18年ぶりです。
共産党・現職の伊藤岳さんは支持に広がりを欠き、議席を守り抜くことはできませんでした。