7月16日(水)のニュース

61歳医師 SNS投資詐欺で約4億円被害

 ふじみ野市に住む医師の61歳の男性が、証券会社の職員を名乗る男らからSNSを通じて株式投資を持ちかけられ、現金およそ4億円をだましとられました。

 県内では過去最高額の特殊詐欺被害となります。

 警察によりますと、ふじみ野市に住む医師の61歳の男性は、ことし3月中旬ごろからおよそ3か月にわたり、SNSを通じて、実在する証券会社を名乗る男らから「特権口座を開設して、およそ20%の割引価格で購入できる株式投資をしないか」と持ちかけられました。

 話を信じた男性は、ネットバンキングを通じ、指定された47の口座に55回にわたり、およそ3億9000万円を振り込んだということです。

 投資による資産状況を示すサイトには17億5000万円あまりと表示され、男性が出金を申し込みましたが、自分の口座に振り込まれないことから不審に思い警察に通報しました。

 県内の特殊詐欺の被害額としては過去最高で、警察はSNSを通じた投資話は詐欺を疑い、相手の指示に従わないよう注意を呼びかけています。

所沢強盗事件 実行役の男に懲役10年求刑

 去年10月、所沢市の住宅に4人組の男が押し入り、現金などを奪った事件で強盗致傷などの罪に問われている実行役の男の裁判員裁判で検察側は懲役10年を求刑しました。

 起訴状などによりますと、和佐裕夢被告(28)は去年10月、ほかの人物と共謀して所沢市内の住宅に押し入り、この家に住む当時85歳の男性を刃物で切りつけるなどし、現金およそ16万円と財布などを奪ったとして強盗致傷などの罪に問われています。

 初公判で和佐被告は「間違いありません」と起訴内容を認めていました。

 16日の論告求刑公判で検察側は、犯罪と分かりながら闇バイトに加担し、凶器を用意し、深夜に被害者の家に押し入り犯行に及んでいるなど「計画的な犯行で極めて悪質」と指摘しました。

 そのうえで、罪を認め、父親の負担で被害の弁償をしようとしているとして懲役10年を求刑しました。

 一方、弁護側は、和佐被告は、夫婦のいた1階ではなく2階にいたことなどから「犯行への関与は消極的」としたうえで、謝罪文を書くなど反省しており、母親が金銭管理をすると話していることから、「今後犯罪はしない」として懲役5年が相当と主張しました。

 最終意見陳述で和佐被告は、「被害者に心身ともに、甚大な被害を与えてしまい本当に申し訳ないと思っています。社会に復帰できた際には犯罪を起こさないようにもう一度しっかり地盤を固めて社会に貢献できるように生活することを誓います」と述べました。

 判決は、今月18日に言い渡されます。

6月の景気動向 3か月ぶり改善

 先月の県内の景気動向指数は42.7で、前の月を1.5ポイント上回り3か月ぶりに改善したことが帝国データバンク大宮支店の調査で分かりました。

 調査は、先月、インターネットを利用して県内企業994社を対象に行われ、回答率は40.3パーセントでした。

 それによりますと、先月の県内の景気動向指数は42.7で、前の月を1.5ポイント上回り、3か月ぶりに改善しました。

 1.0ポイントを上回る改善は、去年の12月以来6か月ぶりです。

 規模別では、「大企業」が前月比1.7ポイント増の45.0、「中小企業」が前月比1.4ポイント増の42.4、それに「小規模企業」が前月比2.9ポイント増の42.2といずれも改善しました。

 先行きの見通しについては、3か月後が44.8、6か月後が45.8、1年後が47.1で前の月に比べ全ての指標が上回りました。

 先に行くほど上昇する傾向に変更はないものの、現状に比べれば先々の方がまだ良いとする期待感が見られます。

 帝国データバンク大宮支店は「ここ数か月の鈍い動きの反動もあり、全体的には、やや回復と言ったところ」としたうえで、「個別ではマイナス要素が多く、『足踏み』と言った表現を使い慎重な見方をする企業は少なくない」と指摘しています。

お盆休みの高速道路渋滞予測 ピーク2回

 NEXCO東日本によりますと、来月7日から17日のお盆休み期間中の県内の高速道路の渋滞は、上り下りともにピークが2回予測されています。

 NEXCO東日本によりますと、ことしは、来月13日からのお盆の前に9日からの3連休があることからお盆休み期間中の高速道路の渋滞のピークは、下りが9日と13日の午前、上りが11日と16日の夕方とそれぞれ2回あるとしています。

 このうち、下りは、9日が関越道で午前7時をピークに高坂SA付近を先頭に30キロの渋滞が見込まれています。

 また13日は、東北道で午前9時をピークに久喜IC付近を先頭に25キロ、関越道で午前10時をピークに高坂SA付近を先頭に25キロの渋滞が見込まれています。

 一方、上りは、11日は、東北道が午後5時をピークに加須IC付近を先頭に30キロ関越道が午後4時をピークに坂戸西SIC付近を先頭に35キロの渋滞が予測されています。

 また、16日は、東北道が、午後5時をピークに加須IC付近を先頭に35キロ、関越道が、午後4時をピークに坂戸西SIC付近を先頭に40キロの渋滞が見込まれています。

 10キロ以上の渋滞は、台風の影響を受けた去年より、増加すると見込まれていて、NEXCO東日本では、混雑する日時を避けた「分散利用」への協力を呼びかけています。

そごう大宮店 「埼玉県の環境フェア」

 子どもたちに資源を再利用して「循環経済」を目指す「サーキュラーエコノミー」について学んでもらうイベントがさいたま市内で開かれています。

 このイベントは、子どもたちに県内の環境を守る企業の活動などを知ってもらおうと県サーキュラーエコノミー推進分科会とそごう大宮店が連携し、3年前から開かれています。

 会場では廃棄物を出さないことを前提に、製品の再利用を繰り返すなどして、資源を最大限活用する取り組み、「サーキュラーエコノミー」を伝えるパネルが展示されています。

 また、ペットボトルキャップをコップなどの日常品にアップサイクルする活動や、家庭から廃棄される古紙を再生紙にする仕組みなどサーキュラーエコノミーに取り組む企業の活動も紹介されています。

 このイベントは今月29日まで開かれていて、今週末の3連休ではペットボトルキャップを利用したアップサイクルやゲーム機を解体するワークショップが体験できるということです。

ユリの女王 「ヤマユリ」見頃

 滑川町の国営武蔵丘陵森林公園でユリの女王と呼ばれる「ヤマユリ」が見頃を迎えています。

 ヤマユリは、15センチを超える大輪の白い花を咲かせ、甘い香りが特徴です。

 森林公園では現在500輪咲いている彫刻広場やカエデ園の大園路沿い、やまゆりの小径など5つのスポットで、毎年、およそ3000株が花を咲かせ、訪れた人たちの目を楽しませています。

 担当者によりますと、自生のヤマユリを守るため、園内でユリを植えるときは花粉の無いユリを植えるなどヤマユリに影響を与えないようにしているということです。

 国営武蔵丘陵森林公園のヤマユリは、今月20日前後に一番の見ごろを迎えるということです。