7月10日(木)のニュース

さいたま市 青少年非行防止ボランティア大会

 少年の非行防止や健全育成に取り組む県警少年非行防止ボランティアの大会がさいたま市で開催されました。

 10日は、およそ300人の少年指導員が参加し、はじめに少年の非行防止に尽力した個人や団体が表彰されました。

 続いて、主催者である、県警の野井祐一本部長が、「子どもたちをしっかりと守っていくためには、警察や行政機関と共同した取り組みと共に、地域に密着して活動して頂ける皆様方の協力が必要不可欠です」と挨拶しました。

 また野井本部長は県内では、昨年度の刑法犯で検挙された少年の人数が、前年度とほぼ変わらない状況に、「警察活動もさることながら、少年指導委員の熱心な活動の成果であると感じている」と述べました。

 大会では最後に、「地域の少年は、地域で守り、育てる」という大会宣言が採択されました。

夕方から県内で激しい雨

 10日の県内は、梅雨前線と、南からの湿った空気の影響で、夕方から県内各地で激しい雨が降りました。

 この影響で、深谷市の岡部地区と、花園地区の40世帯に避難指示が発令されました。

 県内では、午後4時過ぎに北部や東部を中心に、激しい雨が降りました。

 1時間の降水量が、本庄市・熊谷市でおよそ120ミリ以上、深谷市などでおよそ100ミリとなり、記録的短時間大雨情報が発表されました。

 この影響で、深谷市の岡部地区と、花園地区の40世帯に避難指示が発令されたほか、県内18の市町村に土砂災害警戒情報が発表されましたが、現在は全て解除されています。

 この後、県内では、1時間の降水量が、多いところで60ミリ、11日12時までの24時間の降水量は多いところで150ミリの予想となっています。

 雨の降り方が弱まっても、11日明け方までは低い土地の浸水や河川の増水に注意すると共に、土砂災害への警戒して下さい。

昨年度県内公立校体罰 過去5年間で最高

 昨年度=2024年度に県内の公立学校で確認された体罰などは19件で過去5年間で最も多かったことが県教育委員会の調査でわかりました。

 調査は、さいたま市を除く県内の公立の小・中・高校と特別支援学校などの児童生徒や保護者、教職員を対象に行われました。

 県教育委員会によりますと、体罰は、小学校と中学校で4件、高校で10件、特別支援学校で1件のあわせて19件で前の年度より6件増え、被害にあった児童生徒は前の年度の倍以上となる31人でした。

 県教育局は、「体罰根絶を自分のこととして捉える当事者意識を高めていくよう教育委員会と学校が一丸となって引き続き取り組んでいきます」ととしています。

親族のマイナ不正取得疑い 所沢市職員の男逮捕

 親族14人のマイナンバーを不正に取得したとして、所沢市の職員が逮捕されました。

 県警によりますと、公務員が職権を乱用しマイナンバーを収集した容疑で逮捕されたのは全国で初めてということです。

 マイナンバー法違反の疑いで逮捕されたのは、東京都八王子市に住む、所沢市上下水道局主任の田中海斗容疑者(31)です。

 田中容疑者は、市の財務部市民税課に在籍していたおととし2月から3月にかけて、住民基本台帳ネットワークにアクセスし、親族14人のマイナンバーを不正に取得した疑いが持たれています。

 調べに対し、田中容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているということです。

 警察によりますと、田中容疑者は親族の収入状況を調べ自身の扶養に入れることで税の控除などを受ける目的だったとみられ、延べ40人以上の扶養を申請していたということで、詐欺の疑いも視野に調べています。

 事件を受けて、市は、10日午後会見を開きました。

 市によりますと、去年9月11日に、公益通報があり、その後の内部調査を経て、11月29日に所沢警察署に捜査を依頼したということです。

 田中容疑者は、市民税課専用の市長公印を無断で使い、公用申請として手数料を支払わずに、親族の戸籍謄本を取り寄せ、マイナンバーを不正に入手しました。

 その後、マイナンバーをもとに親族の所得を調べ、事実とは異なる内容で扶養控除の修正申告を行い、市民税や県民税の還付などを受けたということです。

 市は「市役所全体の更なる再発防止策を進め、市民の皆さまの信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。

21歳の男 女子高校生の自殺ほう助の疑いで再逮捕

 SNSで知り合った県内に住む女子高校生を山梨県の河口湖駅近くから連れ去り誘拐したとして、逮捕、起訴された21歳の男が10日、自殺幇助の疑いで再逮捕されました。

 自殺ほう助の疑いで再逮捕されたのは、岐阜県美濃加茂市の無職覚間悠仁容疑者(21)です。

 覚間容疑者は先月8日の深夜から翌朝にかけて、SNSで知り合ったさいたま市内に住む女子高校生に対し、山梨県の青木ヶ原樹海で準備していたロープを木にかけて、自殺を幇助した疑いが持たれています。

 調べに対して覚間容疑者は「自殺するとき私がロープをかけ女性が自殺できる状況を作ったことは間違いない」と容疑を認めているということです。

 また、覚間容疑者は「SNSで自殺願望のある被害者と知り合った。私が率先して自殺の方法などを提案した」という趣旨の供述をしているということです。

共産党 田村委員長 自公政権を批判

 参議院選挙の公示から1週間がたちました。

 今月20日の投開票を前に共産党の田村智子委員長が県内入りし、自公政権を批判しました。

 共産党田村智子委員長「日本共産党を伸ばして、暮らしと経済、元気にしていこう。医療と介護の危機、直ちに手立てを取る政治をやっていかなければならない。医療も介護も自民党、公明党の政治を続けていたら本当に潰れてしまうという危機的な状況にある」

 田村委員長は、10日午後、所沢駅前で街頭演説し、物価高騰に社会保障負担が追いついていないことや、医療や介護に対する予算の拡充の重要性を訴えました。

 また、共産党が訴えるすべての消費税を5パーセント減らす政策を強調し、大企業や富裕層に応分の負担をすることで財源を確保していくと述べました。

毛呂山町 人気集める “さいたマンゴー”

 毛呂山町で、南国のフルーツ「マンゴー」が栽培、販売されています。

 埼玉県で取れるマンゴーということで「さいたマンゴー」と称し、人気を集めています。

 毛呂山町川角の中村奨平さんが管理するビニールハウスでは、6年前から「アーウィン」という品種のマンゴーを栽培しています。

 ことしは今月1日から収穫、販売が始まりました。

 ことしは、夏を前に厳しい暑さが続きましたが遮光カーテンでマンゴーの日焼けを防ぐなどして、例年以上に出来がよいということです。

 マンゴーは、完熟し収穫時期になると実にかけられたネットの中に自然と落ちるという性質があり、この時期は、一日に30個ほどが収穫できるということです。

 県内産のマンゴーは珍しく、午前8時の販売開始にあわせて、多くの人がマンゴーを買いに訪れ、10日も午前中に完売しました。

 収穫、販売のピークは今月20日ごろになる見通しで、1日あたり100個から150個が販売されるということです。