６月定例県議会は２４日本会議が開かれ、大野知事はアメリカのトランプ関税の影響を受ける県民や事業者を支援するため、３４億円余りの一般会計補正予算案を追加提出しました。

　補正予算案はおよそ３４億４０００万円で、国の臨時交付金と県の財政調整基金で対応します。

　主な内容はＬＰガスを使う世帯に対して販売事業者を通じて価格が高騰した分を一部補助するほか、特別高圧電力を使用する大型商業施設のテナント事業者などの支援に充てられます。

　提案説明で大野知事は「エネルギー価格などの物価高騰により厳しい状況に置かれている県民と事業者を支援するため、当面緊急に対応すべき事業について補正予算案を編成した」と述べました。

　補正予算案は来月２日の県議会最終日に採決が行われる予定です。

　任期満了に伴う長瀞町長選挙が２４日告示され、いずれも新人による三つどもえの争いとなりました。

　長瀞町長選挙に立候補したのは、届出順にいずれも前町議で無所属の新人、板谷定美氏（７５）、鈴木日出男氏（６５）、岩田務氏（４６）の３人です。

　長瀞町長選挙は今月２９日に投票が行われ即日開票されます。

　ロボットが市役所を案内します。ＡＩを搭載したロボットが来庁者に窓口を案内する実証実験が、戸田市役所で２４日から始まりました。

　２４日から来月１１日まで、来庁者を案内するのは、「Ｎｅｉｂｏマルチロボット」です。

　このロボットは、２階にある窓口の業務内容や位置を把握していて、自律走行で来庁者を目的地までガイドします。

　日本語のほか、英語や中国語など５か国語に対応していて、音声会話で市の観光スポットも紹介します。

　戸田市は大阪府に本社を置き、自動車部品などを手がける「エクセディ」と、ＡＩを搭載したロボットを活用した実証実験の覚書を締結していて、自治体が実証実験するのは、全国で戸田市が初めてだということです。

　初日の２４日は菅原文仁市長が、国民年金保険の手続きの窓口を尋ねると、ロボットが案内していました。

　子どもたちに、古代の歴史に理解を深めてもらおうと、縄文土器や弥生土器を実際に触れて学ぶ授業が幸手市の小学校で開かれました。

　２４日は、県埋蔵文化調査団が幸手市立上高野小学校を訪れ、６年２組の児童２０人が参加しました。

　授業では県内で出土した旧石器時代から平安時代までの石器や土器、埴輪などが用意されました。

　そして、児童たちは実際に土器などに触れて重さや感触を確かめると、それぞれどの時代に使われていたかを答えるクイズに挑戦しました。

　参加した児童たちは、興味深そうに土器や石器に触れながら古代の文化への理解を深めていました。

　幸手市の権現堂公園では、梅雨空を彩るアジサイが見ごろを迎え、訪れた人たちを楽しませています。

　サクラの名所で知られる権現堂公園のアジサイは、春以外にも権現堂の桜堤を訪れてほしいと、ＮＰＯ法人幸手権現堂桜堤保存会のメンバーが１９９６年から植え始めました。

　梅雨の時期になると、白い花を咲かせるアナベルなどおよそ１００種類、１万株のアジサイを楽しむことができます。

　ことしは、５月下旬に雨の量が多かったため、例年に比べ少し早く咲き始めたということです。

　訪れた人たちは、梅雨空の下で咲き誇る色とりどりのアジサイを写真に収めていました。

　権現堂公園では今月２９日まで「あじさいまつり」が開かれていて、今週末まで見ごろだということです。

　県内企業のことしの夏のボーナス支給予定額は、平均およそ６１万７０００円で５年連続で増加する見通しとなったことが、ぶぎん地域経済研究所の調査で分かりました。

　調査は、４月から先月にかけて県内企業５３２社を対象に行われ、回答率は２８.８パーセントでした。

　ことし夏のボーナスに関して、「去年より増加」すると答えた企業の割合は１８パーセントで「去年より減少」すると答えた企業の割合を９ポイント上回りました。

　ボーナスの支給予定額は、１人当たりの平均で６１万７３６８円と、前の年度と比べて２.０パーセント増加しました。

　業種別では、製造業が５５万９３６５円で前の年度と比べて２.４パーセント、非製造業は６５万４７７円で１.８パーセントの増加となっています。

　ぶぎん地域経済研究所は「物価の高騰を踏まえ、人材確保やつなぎ止めを待遇面から改善していく姿勢」と分析しています。

　その上で「『物価と賃金の好循環』が今後も継続可能なのかは企業収益がポイントになる」と指摘しています。