6月19日(木)のニュース

入札妨害疑い 群馬県議ら4人逮捕

 群馬県桐生市役所の新庁舎建設工事に関する一般競争入札で公正な競争を妨げたとして、群馬県議会議員の男ら4人が逮捕されました。

 また、上尾警察署に捜査本部を設置して調べを進めています。

 公競売入札妨害の疑いで逮捕されたのは群馬県桐生市の県議会議員 相沢崇文容疑者(49)と群馬県伊勢崎市の関東建設工業営業部長 石原秀光容疑者(75)ら4人です。

 4人はほかの人物らと共謀して2022年6月中旬以降、桐生市の新庁舎建設工事の入札に際し、関東建設工業を代表者とする共同企業体側の意見や要望を反映した入札公告案を作成するなどしました。

 その上で、2022年10月19日、この共同企業体に落札させ、入札の公正を害した疑いがもたれています。

 県警は捜査に支障があるとして4人の認否を明らかにしていません。県警によりますと落札額はおよそ62億4700万円ということです。

 桐生市の新しい本庁舎は去年11月に完成し、ことし1月から業務を開始しています。

 県警は群馬県警と合同で93人体制の捜査本部を設置し、19日午後6時には桐生市役所に家宅捜索に入りました。

 警察は事件の全容解明に向けて調べています。

他人のクレカ悪用 デジカメ不正購入か 2人を逮捕

 去年6月、他人名義のクレジットカード情報を悪用し、商品を不正に購入したとして男女2人が逮捕されました。

 電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕されたのは、大阪府大阪市のアルバイト桑原明男容疑者(36)と中国籍で東京都立川市の無職、ワンチュンユ容疑者(42)の2人です。

 2人は去年6月、ほかの人物らと共謀し不正に入手した他人名義のクレジットカード情報を悪用し、インターネットサイトで総額およそ89万7千円のデジタルカメラ2台を購入した疑いがもたれています。

 だまし取ったデジタルカメラは、都内の中古品販売店に転売していたとみられています。

 配送状況を不審に思った宅配業者が川口警察署に相談し、警察が販売サイトの捜査などを行ったところ2人の犯行が特定されたということです。

 警察は捜査に支障があるとして2人の認否を明らかにしていません。

 警察はほかにも犯行に関わった人物が複数いるとみて、事件の全容解明に向けて調べています。

わらびりんご 子どもが収穫体験

 日本一早く実がなると言われる「わらびりんご」。

 蕨市の農園で地元の子どもたちが収穫を体験しました。

 収穫を体験したのは、蕨市内の子どもたちなどおよそ30人です。

 「わらびりんご」は市内で農家を営んでいた故・吉澤正一さんが、およそ20年間の研究を経て1981年に開発しました。

 一般的なリンゴは、秋から冬にかけて収穫しますが「わらびりんご」は3月下旬から4月にかけて花が咲き始めおよそ2か月で成熟します。

 酸味がとても強いのが特徴で生産量も少なくほとんどはサイダーやシャーベット、羊羹などに加工されます。

 子どもたちは「わらびりんご」を一生懸命収穫していました。

参議院議員選挙 事前審査始まる

 7月3日に公示、20日に投開票が有力視されている参議院議員選挙を前に、立候補者の届出書類などを確認する事前審査が19日から始まりました。

 事前審査は公示日当日の立候補の受け付けが円滑に進むよう、県の選挙管理委員会が立候補に必要な書類などを事前に確認するものです。

 19日の事前審査は午前9時ごろから始まり、県選挙管理委員会の職員が各陣営の用意した書類に記入漏れや間違いがないか丁寧に確認していました。

 改選数が「4」の埼玉選挙区には、これまでに自民・公明・立民・維新・国民・共産・れいわ・参政・社民の9の政党と諸派・無所属の6人のあわせて15人が立候補を表明しています。

 6月22日に会期末を迎える今の国会は、会期を延長しない見通しで参議院議員選挙は7月3日に公示、20日に投開票となる見通しです。

大宮区女性殺害 「防犯カメラ避けて自宅向かった」

 7年前、さいたま市大宮区のマンションで女性が殺害された事件で、殺人の疑いで逮捕された男は、犯行当日、被害者の女性と合流したあと「防犯カメラを避けて自宅に向かった」という趣旨の話をしていることが捜査関係者への取材で分かりました。

 この事件は、2018年1月4日、さいたま市大宮区寿能町のマンションで、茨城県に住んでいた宮本果歩さん(当時21歳)を殺害したとして、無職の斎藤純容疑者(31)が逮捕されたものです。

 捜査関係者によりますと、斎藤容疑者は、「大宮の氷川神社の参道の広場で合流したあと自宅まで歩いていった」「防犯カメラを避けて自宅に向かった」という趣旨の供述をしているということです。

 2人は事前に集合場所を決めていたとみられ、警察は斎藤容疑者が計画的に犯行に及んだとみて詳しいいきさつを調べています。

蕨郵便局立てこもり事件 88歳の男の判決確定

 おととし10月蕨市の郵便局で女性局員2人を人質に取って立てこもり警察官に拳銃を発砲したとしてさいたま地裁で懲役24年の判決が言い渡された88歳の男について、検察側、弁護側ともに期限内に控訴せず、判決が確定しました。

 裁判は、おととし10月、鈴木常雄被告(88)が蕨市の郵便局に女性局員2人を人質に立てこもり駆けつけた警察官などに拳銃を発砲したとして殺人未遂や監禁致傷などの罪に問われたものです。

 6月4日、さいたま地裁は鈴木被告に検察側の懲役25年の求刑に対して、懲役24年の判決を言い渡していました。

 判決の控訴期限は、きのう18日で、検察側、弁護側ともに控訴しなかったため6月19日付で、鈴木被告の判決が確定しました。

オンラインカジノで賭博 埼玉西武の5人を書類送検

 オンラインカジノで賭博を行ったとして、県警が、埼玉西武ライオンズの外崎修汰選手ら5人を19日書類送検したことが捜査関係者への取材でわかりました。

 捜査関係者によりますと、賭博の疑いで書類送検されたのは、埼玉西武ライオンズの外崎修汰選手(32)、柘植世那選手(28)、長谷川信哉選手(23)、児玉亮涼選手(26)の4人と男性職員1人です。

 県警は、これまで選手らに任意で事情を聞き、スマートフォンの捜査などを進めていたところオンラインカジノ賭博の疑いが強まったということです。

 書類送検を受け埼玉西武は、「球団としてオンラインカジノ賭博に該当することを十分に周知できなかったことを深く反省しファンの皆さまに心よりお詫び申し上げます。本人らは興味本位で利用してしまったことを深く反省し、球団が科した制裁金の支払いも異議なく受け入れております。今後の当局の判断を注視し、その結果をもとに適切な対応を行ってまいります。」とコメントを出しました。

さいたま市・損保ジャパンなど連携協定結ぶ

 安心・安全な市の実現や地域経済の発展などを目指そうと、さいたま市とさいたま市の市民アプリの運営会社、損害保険ジャパンの三者が19日、連携協定を結びました。

 さいたま市は、2017年に損保ジャパン、去年には「つなぐ」と協定を結んでいて今回の連携協定では、三者の相互連携を強化してそれぞれの強みを生かし地域経済の発展や安心安全な市の実現などを目指しています。

 具体的には、損保ジャパンが自身の委託代理店やその先にいる顧客に対してさいたま市のアプリの導入や加盟店登録を進めることで地域経済の発展などを後押しします。

 また、災害発生時の避難ルートを考えるワークショップなど、体験型の防災プログラムを損保ジャパンが継続的に開き、市民の防災意識の向上や地域コミュニティを強化するとともに、アプリの普及活動も行う予定ということです。

 損保ジャパンの篠原常務は「防災や減災の取り組みは地域の方々が顔を合わせて協力し合う土壌を育むものなので連携協定を通じて地域のコミュニティがより強くしなやかに成長することを願っている」と挨拶しました。

 これを受けて清水市長は「三者の協定によってアプリを育てていきながら市民の生活がより一層潤いのあるすばらしい生活になるようにしていきたい」と抱負を述べました。

河鍋暁斎記念美術館 暁斎による漫画的表現展

 幕末から明治初期にかけて活躍した絵師、河鍋暁斎が描いた「漫画」をキーワードにした作品を集めた企画展が、蕨市の河鍋暁斎記念美術館で開かれています。

 会場には、暁斎が描いた掛軸や下絵の中から「漫画的」な表現を用いた作品35点が展示されています。

 4人の福女が大きな紙を取り囲んで眺めている様子が描かれている掛け軸、「福女の書画会」です。

 大きな紙には、扇を口に当てて微笑んでいる福女が描かれていてそれを眺める4人の福女も笑顔という見ていて楽しい作品です。

 また、「海上安全萬代寿」は、14代将軍、徳川家茂が蒸気船で江戸に戻る様子を描いています。

 上空で航海の安全を見守る神仏がユーモラスに表現されています。

 企画展「暁斎による漫画的表現展」は、蕨市の河鍋暁斎記念美術館で6月25日まで開かれています。