6月13日(金)のニュース

脅迫やストーカー行為繰り返す 男性教諭を免職

 県教育委員会は、同僚だった女性教諭に対し「殺す」といった脅迫やストーカー行為を繰り返していたなどとして、県立越谷西特別支援学校に勤務する29歳の男性教諭を13日付けで懲戒免職としました。

 懲戒免職処分となったのは、県立越谷西特別支援学校に勤務する安西大史教諭(29)です。

 県教育局によりますと、安西教諭は去年4月からことし3月にかけて当時、同僚だった20代の女性教諭に対し、LINEで「殺す」などと脅迫したりストーカー行為を執拗に繰り返したりして、PTSDや適応障害を負わせたということです。

 また、ことし2月には、コンビニエンスストアに駐車していた自身の車内で、女性の左脇腹をおよそ45分間にわたって殴り、全治およそ1か月のけがを負わせたほか、ことし3月にはLINEを通じて「今から家行くね。殺してやるから」などとメッセージを送っていました。

 安西教諭は、脅迫と傷害の罪で略式起訴され、罰金50万円を即日で納付しています。

 県教育局の聞き取りに、安西教諭は「付き合ってはいないものの、そのような状況にあったと認識していた」「過度な嫉妬だった」と話しているということです。

熊谷の質店強盗致傷事件 公開手配の男逮捕

 5月16日、熊谷市の質店に2人組の男が押し入り金券を奪ったうえ、店長の男性に暴行を加え逃走した強盗致傷事件で、警察は公開手配していた男を逮捕しました。

 強盗致傷の疑いで逮捕されたのは、住所・職業不詳の中島美智定容疑者(65)です。

 中島容疑者は、熊谷市筑波の質店に押し入り、ショーケースを壊して商品券など475点およそ36万円相当を奪ったうえ店長の男性をバールで殴り、およそ1か月のけがをさせた疑いが持たれています。

 この事件では、中島容疑者と一緒に店に押し入ったとして、若山啓治被告(69)がすでに逮捕・起訴されています。

 警察は5月29日に公開手配していましたが、13日午後3時すぎ、神奈川県横浜市の路上を1人で歩いていた中島容疑者を発見し逮捕しました。

 調べに対し、中島容疑者は「泥棒に入ったことは間違いありません」と容疑を認めているということです。

来年度県公立高募集人員 4年連続減

 県教育委員会は来年度=2026年度の県公立高校の募集人員を発表しました。

 全日制の募集人員は3万5080人で、4年連続で減少しています。

 来年3月に県内の中学校などを卒業する予定の生徒は6万1413人で、前の年度に比べて510人減少する見通しです。

 これに伴い県教育委員会は、受験者数が減少することや通学者の居住地域の人口減少の見通しを総合的に判断し、来年度の全日制の募集人員を3万5080人とし、前の年度に比べ400人減らしました。

 募集人員が減少するのは、上尾橘や岩槻商業、それに熊谷などあわせて12校です。

 一方、県教育委員会は和光国際と和光を統合するなど、少子化に伴い12校を再編整備し6校を設置します。

 また、定時制の募集人員は2000人で、前の年度に比べ60人減少しています。

丸木美術館「火」修復完了 約1年11か月ぶり展示

 被爆の悲惨さを描いた「原爆の図」を所蔵する東松山市の「原爆の図丸木美術館」原爆の図第2部「火」の修復が完了し、およそ1年11か月ぶりに美術館に展示されました。

 東松山市の「原爆の図丸木美術館」は、画家の丸木位里・俊夫妻が、被爆の惨状を描いた連作絵画「原爆の図」を誰もがいつでも見られるようにと、1967年に建てました。

 原爆の図第2部「火」は、経年劣化によるシミや汚れ、虫食いによる欠損などがありました。

 そのため、愛知県立芸術大学文化財保存修復研究所により、修復作業が進められていました。

 その修復作業が完了し、13日午後1時前、修復を終えた絵が、丸木美術館に到着し、その後、開梱作業が行われました。

 再展示された絵は、修復前と比べ、細かい線の表現が見やすくなり、以前より明るい印象を持つということです。

 丸木美術館によりますと、第2部「火」の展示は、おととし7月以来、およそ1年11か月ぶりで、「原爆の図」14点がそろって公開されるのは、2021年12月以来、およそ3年半ぶりということです。

トクリュウグループの犯行か 空き巣で男4人逮捕

 去年12月、志木市のマンションの一室に押し入り現金およそ4830万円などを盗んだとして県警は、13日までに20歳の男ら4人を逮捕しました。

 住居侵入と窃盗の疑いで逮捕されたのは東京都江戸川区の自称アルバイト小林真翔容疑者(20)ら男4人です。

 県警によりますと、小林容疑者らは去年12月27日の午後、志木市中宗岡のマンションの一室に窓ガラスを割って押し入り、現金およそ4830万円と金庫など15点時価あわせて420万円相当を奪った疑いが持たれています。

 この一室には70代の夫婦が2人で暮していますが、事件当時、不在だったということです。

 県警は、現場付近の防犯カメラの映像などから4人を特定しました。

 県警は、共犯事件として4人の認否を明らかにしていません。

 事件が特定の被害者を狙っていたことや、逮捕した男らが秘匿性の高いアプリを使っていることなどから県警は、SNSなどでつながるトクリュウ=「匿名・流動型犯罪グループ」の犯行とみて捜査していて、4人の他に指示役がいるとみて調べています。

産・学・官が連携 地域課題解決へアイデア発表

 産・学・官が連携して行われた講義を通して埼玉大学の学生が、地域の実情や課題を理解し、課題解決に向けて考案したアイデアの発表会が13日行われました。

 この取り組みは、埼玉大学と、さいたま市、そして損害保険ジャパンの産・学・官が連携して行ったもので、講義に参加した学生32人が、6グループに分かれて与えられた課題に対する解決策を考えました。

 グループには、学生に加え、損害保険ジャパンの社員や市の職員も参加していて、実際に働く人との交流を通して、学生のキャリア形成に繋げることも狙いとしています。

 講義最終回の13日は、各グループがこれまでの講義で学んだことを踏まえ、「世代間交流の減少」や「地域経済の活力創出」などの地域の課題を解決するアイデアをコンテスト形式で発表。

 最優秀賞には、さいたま市でウォーキングイベントを開催し地域経済を活性化させると共に若者と高齢者の交流を創出するアイデアが選ばれました。

 審査員長を務めた損害保険ジャパンの篠原勝章常務執行役員は、「13日の課題は皆さん方の課題であると思っていますので、ぜひ皆さんが主役の一人だと自覚を持っていただければありがたい」と講義を締めくくりました。

今年度閉校 浦和工業高校 最後の体育祭

 今年度で閉校し、来年度から大宮工業高校と統合する浦和工業高校で最後の体育祭が開かれました。

 最後の体育祭には、在校生およそ130人が参加しました。

 浦和工業には、機械科や電気科など4つ学科があり、13日の体育祭では、それぞれのクラス単位で、大縄跳びや玉入れなどの競技で争いました。

 競技の中でも、お題に書かれた人物を見つけて、共にゴールを目指す借り人競争では、教員なども参加し盛り上がりを見せました。

 さらに、体育祭の後半には、クラス対抗の大綱引きが行われそれぞれのクラスが声かけをしながら息を合わせて全力で綱を引く姿が見られました。

 在校生は、最後の体育祭を思う存分楽しんでいました。

オペラ「平家物語ー平清盛ー」制作陣が知事表敬

 ことし10月、さいたま市のソニックシティで、初めてオペラ「平家物語」が上演されるのを前に、脚本家の田渕久美子さんらが大野知事を表敬訪問しました。

 県庁を訪れたのは、脚本家の田渕久美子さんと演出家の田尾下哲さん、それにソニックシティを運営する県産業文化センターの加藤喜久雄理事長です。

 田渕さんらは、オペラでありながらあえて歌わない琵琶法師役に、若者に人気のアーティスト八木勇征さんを起用したほか、衣装の一部には秩父銘仙や行田の足袋を使うことなどを説明しました。

 大野知事は、「見どころがたくさんありますね。成功を祈っています」と伝えました。

 また、ハッピーエンドではない平家物語をどのように終わらせるのか問うと、田渕さんは「迫り来る壇ノ浦というように、含みをもたせて描きました」と答えました。

 オペラ「平家物語」は10月4日と5日にソニックシティで上演されます。

熊谷市 大粒ブルーベリー 食べ頃

 熊谷市の観光農園で、初夏の味覚、ブルーベリーが食べごろを迎えています。

 熊谷市板井の「大島つみとりブルーベリー園」には、およそ10種類、あわせて1150本ほどのブルーベリーの木が植えられていて、毎年この時期に摘み取り体験を行っています。

 農園を管理する大島敬治さんによりますと、この地域は、酸性の土壌で水はけがよく、ブルーベリーの栽培に適していて、県内での栽培が発祥した土地だということです。

 農園では当初、通常のサイズのものを栽培していましたが、およそ35年前から収穫の時期が早く、大粒で甘い品種に切り替えました。

 6月から、摘み取り体験を行っていて、現在は、100円玉ほどのブルーベリーが摘み取れます。

 さらに、週明け17日ごろからは、1粒が500円玉くらいの大きさになる「チャンドラー」という品種の摘み取りも始まるということです。

 「大島つみとりブルーベリー園」の摘み取り体験は、7月下旬まで楽しめます。