6月12日(木)のニュース

トクリュウグループの男 傷害などの疑いで逮捕

 5月、匿名・流動型犯罪グループと見られる地域不良グループを抜けようとした当時19歳の男性に暴力を振るい、アパートで監禁したとして警察は、11日25歳の男を逮捕しました。

 生命身体加害略取、傷害などの疑いで逮捕されたのは、春日部市東中野の会社員 伊原愛樹容疑者(25)です。

 伊原容疑者は地域不良グループの一員で5月12日、仲間と共謀しグループから抜けようとした当時19歳の男性を大宮駅西口の2階デッキで暴行を加えて連れ去り、更に春日部市内で暴行を加えたうえ、越谷市南町のアパートで監禁した疑いが持たれています。

 男性は、暴行により、顔や、左腕などに全治3週間のケガをしました。

 警察は、捜査に支障があるとして伊原容疑者の認否を明らかにしていません。

 警察は、伊原容疑者が所属する地域不良グループが、秘匿性の高いアプリを使っていることなどから「匿名・流動型犯罪グループ」=トクリュウとみて調べています。

さいたま市正副議長決まる 新議長に伊藤仕議員

 さいたま市議会は、12日正副議長選挙が行われ、新たな議長に自民党市議団の伊藤仕議員が選ばれました。

 12日行われた本会議では、一身上の都合を理由に帆足和之議長が辞任したことを受けて、議長選挙が行われ、伊藤仕議員が新たな議長に選ばれました。

 伊藤議員は北区選出の43歳。自民党市議団に所属し、現在4期目です。これまでに、議会運営委員会の副委員長などを務めてきました。

 また、副議長には、公明党で浦和区選出の谷中信人議員(57)が選出されています。

屋根修理で詐欺未遂疑い10人逮捕

 越谷市内に住む親子に「屋根の一部が壊れている」などと嘘を言い、修理代金として現金およそ291万円をだまし取ろうとした疑いで、リフォーム会社の役員や従業員ら10人が12日逮捕されました。

 詐欺未遂などの疑いで逮捕されたのは、川口市の合同会社ReLifeの代表 栗原祐希容疑者ら男女10人です。

 県警によりますと、栗原容疑者らは去年5月、越谷市大沢に住む70代の女性に秋元ハウジングの営業担当を名乗り、「屋根の一部が壊れている」などと嘘を言い、70代の女性とその息子からおよそ291万円をだまし取ろうとした疑いがもたれています。

 このリフォーム会社では、おととし11月から去年の7月までに、同様の手口で関東の1都5県でおよそ700件、およそ8億円の契約を確認していて、県警は詐欺事件の可能性もあるとみて調べています。

県議会 八潮道路陥没事故調査特別委員会設置へ

 八潮市で起きた道路陥没事故を受け、事故に関する調査を行う特別委員会が12日開会した6月定例県議会で設置されることになりました。

 特別委員会の設置案は、本会議に先立ち開かれた議会運営委員会で自民党県議団の中屋敷慎一委員が提案しました。

 特別委員会では、八潮市の道路陥没事故の原因や老朽化する上下水道の公共インフラのあり方などを検証する予定で、6月18日に設置されます。

 また、12日の本会議では、58億6000万円余りの一般会計補正予算案など知事提出の15議案が提案されました。

 このうち、八潮市の道路陥没事故で破損した下水道管の仮復旧をはじめ、工事に伴う通行規制で休業や売り上げが減少する店舗の補償などの補正予算案に39億円が充てられます。

 大野知事は「前例のない大規模な事故を経験した自治体として、本事案で判明した多くの課題について全国に発信するとともに、国と連携しながら対応し、安心安全な社会の実現を図っていく」と述べました。

 6月定例県議会は一般質問などを経て7月2日に閉会します。

お中元商戦スタート

 ことしのお中元商戦がスタートです。

 川越市にある丸広百貨店では、埼玉の名産品などを集めたギフトセンターが設けられました。

 まるひろ百貨店川越店では、県内の名産品や暑い夏を乗り切るためのギフトなど、およそ1400種類の商品を取りそろえました。

 また、お中元を贈る人が減少していることから、自分へのご褒美としても楽しめる「夏のイチ美味グルメ便り」をことし初めて、用意しました。

 金沢の老舗料亭旅館の料理人が地元の食材で作った「冷やし金沢おでん」や、ジェラートやアイスの詰め合わせなど、自宅でも味わえるギフトをそろえ、丸広百貨店では7億1000万円の売り上げを目指すということです。

 まるひろ百貨店川越店の「お中元ギフトセンター」は、7月21日まで開設されています。

枝豆の収穫 最盛期

 枝豆の生産がさかんな狭山市や川越市などで枝豆の収穫が最盛期を迎えています。

 JAいるま野管内では、およそ220人の生産者が枝豆を栽培していて、香りと甘さ、それに鮮度にこだわった「いるまめ」ブランドとして出荷しています。

 ことしは春先から寒暖差が大きかったため、十分な養分をためこみ、甘みが強い枝豆に育ったということです。

 「いるまめ」の出荷は8月中旬まで行われます。

 JAいるま野枝豆部会の飯野芳彦部会長は「いるまめは、香り、甘さ、そして何より鮮度抜群な商品なので、父の日のプレゼントにしてほしい」と話していました。

楽天の世界漫遊 総集編

 今のさいたま市で晩年を過ごした漫画家北沢楽天がおよそ1年間かけて世界を旅した時に描いた絵画などを展示している収蔵品展が、さいたま市立漫画会館で開かれています。

 1929年、楽天はパリで個展を開くとともに、自身が主筆を務めた「時事漫画」に、当時の海外風俗を描いた紀行漫画を載せるため、およそ1年にわたる世界漫遊に出ています。

 漫画会館では、おととしから去年にかけて3回に分けて収蔵品展を開き、楽天が世界漫遊中に描いた東南アジアやヨーロッパの風景画や「時事漫画」の表紙などを展示してきました。

 総集編となる今回は、その中でも代表的な作品などおよそ100点が選ばれています。

 前回の収蔵品展で展示した樺太の盆踊りの下絵は、今回、絵画を所蔵している県立近代美術館から画像を提供してもらい複製した実物大のパネルと共に鑑賞できます。

 漫画会館によりますと、前回の収蔵品展で偶然、下絵を見かけた県立近代美術館の学芸員から絵画を所蔵していることを知り、今回、一緒に展示することができたということです。

 また、楽天が旅の途中で出会った人たちや街の様子を描き、「時事漫画」の表紙を飾った52点の作品も展示されています。

 収蔵品展「楽天の世界漫遊総集編」は、6月29日まで開かれています。

アジサイ見頃

 「アジサイ寺」として知られる嵐山町の金泉寺ではアジサイが見頃を迎えています。

 嵐山町にある金泉寺では、およそ50年前から、花が好きな住職の塚本智雄さんが1人でアジサイを植え始め、手入れをしています。

 毎年数を増やし続け、現在はおよそ100種類5800株のアジサイを楽しむことができます。

 白や青それに紫など色とりどりのアジサイで彩られた境内には、アジサイの絵を描いたり写真を撮影したりする人たちの姿も見られました。

 境内のアジサイには、花と共に塚本さんの言葉も掲示されていて、塚本さんは「みんなが来て、心が少しでも清らかに安らかになってほしい」と話しています。

 金泉寺のアジサイはいまが一番の見頃ですが、7月初旬ごろまでは花を楽しめるということです。