6月11日(水)のニュース

実行役か 21歳の男 強盗などの疑いで逮捕

 ことし4月、川口市の住宅に2人組の男が押し入り、73歳の男性が脅されて現金や金庫が奪われた事件で、警察は実行役とみられる21歳の男を逮捕しました。

 強盗などの疑いで逮捕されたのは、東京都葛飾区の無職 ハサンムナッジ容疑者(21)です。

 ハサン容疑者は仲間と共謀し、ことし4月、川口市川口の住宅に押し入り73歳の男性を脅し、現金およそ8万7500円と時価総額285万円相当の金庫2台などを奪った疑いが持たれています。

 警察は、捜査に支障があるとしてハサン容疑者の認否を明らかにしていません。

 警察によりますと、秘匿性の高いアプリを使っていることなどから「匿名・流動型犯罪グループ」=トクリュウの犯行とみられています。

 事件をめぐっては、ハサン容疑者とすでに逮捕された中国籍の男以外に少なくとも2人が逃走しているということで、警察は、行方を追うとともに指示役がいるとみて調べています。

吉川市ドラム缶死体遺棄事件 夫を殺人容疑で再逮捕

 5月ドラム缶に妻の遺体を遺棄したとして死体遺棄の疑いで逮捕された夫を県警は11日、殺人の疑いで再逮捕しました。

 殺人の疑いで再逮捕されたのは、住居不定・無職の保谷仁容疑者(51)です。

 保谷容疑者は、2011年7月17日、一緒に住んでいたアパートで妻の美治さん(当時39)の頭部を凶器で複数回殴り殺害した疑いが持たれています。

 調べに対し、保谷容疑者は容疑を認めていて、動機について「妻に対する愛情を抱いていたが口論が絶えず、もう終わりにしたい、妻が消えていなくなってほしいと思った」と供述しているということです。

 県警は10日、現場となったアパートを現場検証しました。

 県警によりますと死因は、頭蓋骨骨折を伴う頭蓋内損傷ということで保谷容疑者の供述などから凶器は工具類とみて調べています。

 保谷容疑者は美治さんを殺害後、契約した所沢市のトランクルームに、遺体をドラム缶の中に入れて隠していましたが当時、保谷容疑者は周囲に対して、美治さんの失踪を装っていたということです。

 事件は、今年4月、吉川市のリサイクル会社で回収してきたドラム缶から女性の遺体が見つかったものです。

 県警は、ドラム缶を回収した所沢市のトランクルームを契約していた保谷容疑者を4月に道路運送車両法違反で逮捕し、5月に死体遺棄の疑いで再逮捕していました。

白岡市6月定例会 公民館議場に約1週間遅れで開会

 5月6日に発生した白岡市役所の火事の影響で議場が使えなくなった白岡市議会は、11日、市内にある公民館を議場におよそ1週間遅れで6月定例会を開会しました。

 5月6日、白岡市役所で発生した火事により税務課や市民課などがある庁舎1階部分の一部、およそ800平方メートルが焼けました。

 この影響で、市役所4階にある議場にすすがたまり使用できないため白岡市議会は、6月5日開会予定の6月定例会を市内の中央公民館の講堂で、行う事を決めました。

 また、行政サービスの復旧を最優先するため、日程短縮を目的に一般質問を取りやめる方針も決めました。

 初日の11日は、市長提出議案のうち、火災に伴う、仮庁舎を設置するため一般会計補正予算案を賛成多数で可決しました。

 白岡市議会の6月定例会は6月25日閉会予定です。

補正予算案など32議案提出 さいたま市議会6月定例会開会

 さいたま市議会の6月定例会が11日開会し、24億2500万円あまりの一般会計補正予算案など32議案が提出されました。

 一般会計補正予算案には、高齢者や障害者施設、それに保育所などが事業を継続できるよう光熱費などの負担を軽減するための支援金として7億3800万円あまりを計上しました。

 また、八潮市で発生した道路陥没事故を受け、同様の事故を防ぐため下水道管の全国特別重点調査を行う費用には、2億2400万円余りを盛り込んでいます。

 その他、2027年4月から移転先での供用が始まる「市民会館うらわ」の利用時間や、料金などを定める条例改正案も提出されました。

 さいたま市議会の6月定例会は、6月16日からの一般質問などを経て、7月4日に閉会する予定です。

水害被害に備え 警察署水害対応訓練を実施

 県警は、近年集中豪雨や台風などにより、激甚化や頻発化している水害に、迅速かつ的確な救助につなげようと、県内の警察官に向けて、訓練を行いました。

 この訓練は、2015年9月線状降水帯の影響で、県内でも甚大な被害を出した「関東・東北豪雨」を受け、水害発生時に警察官が迅速かつ的確に対応できるようにと、始まりました。

 訓練は、11日と12日行われ、県内39の警察署の警察官およそ160人が参加します。

 救助用ボート操船訓練では、救助用ボートの操縦方法を警備部機動隊などから教わったあと、救助用ボートで、取り残された人を助ける訓練を行いました。

 また、要救助者に、ロープを使ったり歩いたりして近づき、救出する訓練も実施されました。

 県警によりますと、おととし6月、台風と梅雨前線の影響で越谷市などで大雨が降った際には、2日から5日にかけて、水害に関する110番が、およそ620件あり、このうち、「車両水没」がおよそ320件で最も多く、次いで「道路冠水」がおよそ170件だったということです。

さいしんビジネスフェア2025

 県内外の企業や団体が、自社の商品や技術の魅力をアピールする商談会が、さいたまスーパーアリーナで開かれています。

 「さいしんビジネスフェア」は、県内の中小企業にビジネスマッチングによる販路拡大の機会を提供し、食や伝統工芸など埼玉の魅力を再発見してもらおうと、埼玉縣信用金庫が開催し、ことしで6回目を迎えます。

 ことしは、およそ250の企業や団体が参加しました。

 11日は大野知事も、開場前に訪れ、県内企業の製品を紹介するブースや北陸の物産を集めたブースなどを視察しました。

 開会式で、埼玉縣信用金庫の池田啓一理事長が「今回のテーマは、『さいしんがつなぐ』です。人と街との新たな出会いをつなぐことで、新たな価値を発見、創出してもらう」と挨拶しました。

 来場者らは、各社から最先端技術の説明を受けるなど、積極的に情報交換を行っていました。

 さいたまスーパーアリーナでのさいしんビジネスフェアは、11日だけですが、ホームページで6月30日までオンライン会場を開いていて、期間中は、商談の申し込みなどが出来るということです。

川口市立科学館 特別展「文房具」

 普段何気なく使っている文房具に隠された「科学のチカラ」を感じてもらおうという特別展が川口市立科学館で、開かれています。

 特別展は、鉛筆やボールペン、シャープペンシル、消しゴムといった文房具の原料や構造などを資料や体験を通して学ぶことができます。

 鉛筆のコーナーでは、黒鉛のつぶが紙の繊維のすき間にのることで字が黒く見えると説明しているほか、「10B」から「10H」まで22種類の芯の硬さを比べることができます。

 さらに消しゴムのコーナーでは消しゴムの作り方や、字が消える仕組みを解説しています。

 また色鉛筆で自由に落書きを楽しめるほか、自分で描いた塗り絵が、大画面の中で動き回るアプリを体験することもできます。

 この特別展は7月13日まで川口市立科学館で開かれています。

5月の企業倒産 ことし初めて30件下回る

 5月の県内企業の倒産件数は29件で、ことし初めて30件を下回ったことが、帝国データバンク大宮支店の調査で分かりました。

 5月、1000万円以上の負債を抱えて倒産した県内企業は29件で、前の年の同じ月より7件減りました。

 一方、負債総額は38億1800万円で前の年の同じ月と比べ9億5200万円増えています。

 負債額別では5000万円未満が最も多く29件中21件となった一方、10億円以上が2件発生しています。

 負債額10億円以上の倒産が2件発生したのは、去年9月以来8か月ぶりです。

 帝国データバンク大宮支店は、「県内企業倒産が減少に転じる展開は予想しづらく当面、月平均30件台後半の水準が続くであろう」と分析しています。