6月4日(水)のニュース

三郷市 団地の一室で男性の遺体見つかる

 4日正午前、三郷市の団地の一室で男性1人の遺体が見つかりました。

 男性の顔には傷があり警察は事件の可能性もあるとみて捜査しています。

 4日正午前、三郷市彦成の団地の一室で「父親が室内で倒れており、意識、呼吸がない」と40代の娘から通報がありました。

 警察が駆けつけると、この部屋に住む無職の74歳の男性が仰向けの状態で顔から血を流して倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認されました。

 警察によりますと、男性の顔には傷があり、部屋には鍵がかかっていなかったということです。

 また、男性には40代の息子もいますが、連絡が取れていないということです。警察は、事件の可能性もあるとみて捜査しています。

日本維新の会 参院選埼玉選挙区に龍野真由美氏出馬

 夏に行われる参議院選挙の埼玉選挙区に日本維新の会の新人、龍野真由美氏(52)が出馬を表明しました。

 龍野氏は福岡県大川市出身でイベント関連会社を経営しています。

 負担が多くてスタッフの給料を上げられずに苦悩する中小・零細企業の経営者として手取りを増やす政策の重要性を訴えます。

 龍野氏は「私は皆さまと同じ目線で暮らし生活している。だからこそ私にできることがあるのではないかと思いこの場に立った。国民の皆さまの声がしっかり届く政治の実現を目指して全力で尽くしていく」と話しました。

知事「ベスト・ファーザー イエローリボン賞」授賞

 素敵な父親像を体現する著名人などに贈られる「ベスト・ファーザーイエローリボン賞」の授賞式が、4日、都内で行われ、政治部門の受賞者に大野知事が選ばれました。

 この賞は、アメリカの「父の日」の取り組みを日本にも広めようと、日本メンズファッション協会などが1982年から始めたもので6月第3日曜日の「父の日」に合わせて毎年6月に授賞式が行われています。

 受賞者は、芸能やスポーツ、経済など毎年さまざまな分野から選出され、ことしは、歌手でタレントのDAIGOさんや青山学院大学陸上競技部長距離ブロックの原晋監督などが選ばれる中、大野知事が政治部門で選出されました。

 賞の選考委員会によりますと。大野知事は、子育て世代を支援する施策や男性の育休取得推進企業の表彰制度に尽力したほか、私生活でも自主性を重んじて3人の子どもを育てたことなどから、選ばれたということです。

 授賞式で大野知事は、外交官として海外に赴任していたときの家族生活を振り返ると共に「普段は表彰状や感謝状を渡す機会が多く賞をいただくことが滅多にないので大変うれしく思う」と述べました。


蕨郵便局立てこもり事件 懲役24年の判決

 おととし10月、蕨市の郵便局に立てこもり警察官に拳銃を発砲し、女性局員2人を人質に取ったとして、殺人未遂などの罪に問われた男の裁判員裁判で、さいたま地裁は4日、懲役25年の求刑に対し、懲役24年を言い渡しました。事件とこれまでの裁判を振り返ります。

 事件は、おととし10月31日午後2時15分ごろに発生。起訴状などによりますと、鈴木常雄被告が拳銃を持って蕨市の郵便局に立てこもり、女性局員2人を人質にとりました。

 そして、鈴木被告は110番通報を受けて臨場した警察官などに対し発砲しました。

 事件発生からおよそ8時間。午後10時20分ごろ警察が突入し、人質強要処罰法違反の疑いで緊急逮捕しました。

 女性局員2人は、警察に保護されたり自力で逃げ出したりしましたが、心的外傷後ストレス障害=PTSDを負いました。

 また立てこもり事件のおよそ1時間前には、戸田市の病院で、発砲事件が発生。窓ガラスや弾丸の破片でいずれも男性の医師と患者が頭にけがをしました。

 事件後、鈴木被告は、刑事責任能力の有無を調べるおよそ3か月の鑑定留置を経て、殺人未遂や監禁致傷などの罪で起訴されました。

 そして、5月26日に迎えた初公判。争点は「殺意の有無」です。

 鈴木被告は、殺意について「そんな気持ちは一切ない」と述べ、起訴内容の一部を否認。

 冒頭陳述で検察側は「病院や郵便局と以前トラブルがあり、報復を考えた」などと指摘しました。

 その上で事件の3か月以上前からポリタンクやガソリンなどを準備していたと説明しました。

 一方、弁護側は「発砲したとき、人を殺したいと全く思っていなかった」「腹いせに拳銃を使って驚かすのが目的」などと反論しました。

 証拠調べは、2日間行われました。

 1日目は、臨場した警察官らが証言台に立ちました。銃口が自分の方向を向いていたこと、発砲された銃弾が、近くを通過してゾッとしたことなど当時の状況を説明しました。

 2日目は、被告人質問が行われました。鈴木被告は病院と郵便局で以前トラブルがあったことを前日に思い出し、「我慢出来なくて、事件を起こした」と話しました。

 また、郵便局での発砲について「パトカーの上を狙って打った」と述べ、人は狙っておらず、脅かすためだったと説明しました。

 検察側は、郵便局での発砲は警察官の間近を通過していることなどから、「人を殺傷する危険性を分かって発砲した」とし、鈴木被告に殺意があったと指摘し、懲役25年を求刑。

 一方、弁護側は、発砲は脅かす目的で人を殺すつもりはなく、郵便局での発砲については「拳銃を撃ったとき、人がいない方を撃っている」と説明し、懲役9年が妥当と主張しました。

 鈴木被告は最終意見陳述で「いろんな人に迷惑をかけて、非常に後悔している」と述べました。

 4日の判決で、さいたま地裁の佐伯恒治裁判長は、鈴木被告は拳銃の殺傷能力を認識していたと指摘しました。

 その上で至近距離から発砲し警察官の近くを弾丸が通過していたことから「致命傷を負わせる可能性が十分にあった」とし、殺意が認められるとして被告の主張を退けました。

 そして「地域社会に大きな衝撃や不安を与えたことは明らか」「いずれの犯行も極端な自己中心性には強い驚きと恐怖を抱かざるを得ない」「刑事責任は誠に重い」などとして、懲役25年の求刑に対して、懲役24年の判決を言い渡しました。

病院送迎車転落 5人死傷 運転手の男を逮捕

 3日、越谷市でトラックと衝突した病院の送迎車が用水路に転落し1人が死亡、4人がけがした事故で、3日夜遅く、送迎車を運転していた64歳の男が逮捕されました。

 過失運転致死の疑いで逮捕されたのは杉戸町目沼の団体職員、山崎義昭容疑者(64)です。

 山崎容疑者は3日午後0時半すぎ、越谷市西新井の市道交差点で病院の送迎車を運転中、出合い頭にトラックと衝突しました。

 事故のはずみで用水路に転落し、送迎車に乗っていたさいたま市緑区の望月秀英さん(73)を死亡させた疑いが持たれています。

 また、この事故で70代から80代の男性3人と山崎容疑者自身が軽いけがをしました。

 調べに対し、山崎容疑者は「死に至らしめてしまい申し訳ありません」と容疑を認めているということです。

 警察によりますと、山崎容疑者は、事故後の現場検証で「左からトラックが来るのはわかっていたが先に行けると思った」と話していたということです。

 警察は、詳しい事故の状況を調べています。

インフラ会社5社 災害時に備え 合同訓練

 台風などによる災害が発生した際、災害現場付近では、迅速なライフラインの復旧が求められます。

 そうした災害時に備え、インフラ会社5社が相互協力の意識を高めようと4日、さいたま市で合同訓練を開きました。

 合同訓練に参加したのは、NTT東日本や東京電力パワーグリッド、東京ガスネットワーク、それにNTTドコモとKDDIの5社です。

 訓練は、激甚化する災害に備え、企業が持つ情報や資源を相互で活用していくため、今回県内では初めて開かれました。

 4日は、8月上旬に関東・甲信越地方を猛烈な台風が襲い、電柱の倒壊による停電や通信が遮断されたことを想定して行われました、はじめに道路に横たわる電柱や電気ケーブルを除去する道路啓開訓練を行いました。

 このほか、通信サービスを復旧させるため、支援機器の設営や電話復旧のための作業を確認しました。

昨年度の売上高 県内企業の4分の3「増収」

 県内の上場企業のうち、およそ4分の3の企業で、昨年度の売上高が前の年度に比べて「増収」となったことが、帝国データバンク大宮支店の調査でわかりました。

 調査は、県内に実質本店を置く上場企業61社の昨年度=2024年度の決算を集計したものです。

 このうち前年度との比較が可能な59社の売上高を比べると「増収」した企業が44社に対し「減収」した企業は15社となり、全体の4分の3が「増収」企業となりました。

 また、この59社のおよそ8割にあたる49社が経常黒字となり、このうち、およそ6割の37社が増益となっています。

 帝国データバンク大宮支店は、県内上場企業の決算が概ね好結果となった要因について「販売価格への転嫁や合理化を進めてコストアップを吸収した企業が多く、業績を押し上げた」と分析しています。

"文化部のインターハイ" 壮行会

 文化部のインターハイとも呼ばれる、「全国高校総合文化祭」の壮行会と「県高校総合文化祭」の開会式がさいたま市で行われました。

 4日は、県内およそ45校の高校で文化部に所属する生徒たちが参加しました。

 開会式では生徒代表の県立深谷第一高校放送部の田中友喜さんが「世界では紛争が続き、国内外では自然災害が頻発している中で私たちに出来ることは真摯に学びを続け部活動に誠実に、熱心に取り組むことです」とあいさつしました。

 続いて行われた壮行会では生徒を代表して、県立所沢北高校新聞専門部の湯澤浩樹さんが「この祭典に参加できることを深く感謝するとともに自らの持てる力を存分に発揮し、美しき想像力の花を咲かせることを誓います」と決意を述べました。

 このあと、全国大会に出場する生徒らが、演奏や合唱などのパフォーマンスを披露しました。

 「全国高等学校総合文化祭」は7月26日から31日にかけて香川県で開かれ、県内からは17の部門に44校の414人が参加する予定です。

うらわ美術館 開館25周年記念 企画展

 さいたま市のうらわ美術館では、開館25周年を記念した企画展が開かれています。

 この企画展は、うらわ美術館の開館25周年の節目の年に地域の人たちに美術館の存在をより知ってもらおうと開かれています。

 会場には茨城県の笠間日動美術館から借りたモネやルノワール、ピカソ、マティスといったフランス近代絵画の巨匠の作品、およそ100点が展示されています。

 こちらは、女性の絵を多く描いたことで知られるルノワールの「泉のそばの少女」。

 若い女性の肌の質感が柔らかなタッチで表現された代表作のひとつです。

 印象派のパイオニアとして知られるモネの「ヴェトゥイユ、水びたしの草原」。

 フランスの農村の風景をさまざまな色を巧みに使い斑点状のタッチで描き出しています。

 また、美術館を訪れた外国人にも作品の魅力を知ってもらおうと、通常の解説文とは別にわかりやすい日本語で書いたうらわ美術館オリジナルの解説文も展示されています。

 企画展は、6月15日まで開かれています。