6月3日(火)のニュース

病院の送迎車がトラックと衝突 女性1人死亡

 3日午後0時半すぎ、越谷市でトラックと病院の送迎車が衝突し、送迎車が用水路に転落しました。

 この事故で送迎車に乗っていた患者の73歳の女性が死亡しました。

 3日午後0時半すぎ、越谷市西新井で病院の送迎車がトラックと衝突して、用水路に転落しました。

 送迎車には6人が乗っていて、患者の70代から80代の男女4人が病院に搬送されました。

 このうち、さいたま市緑区の望月秀英さん(73)が腹部を強く打つなどして死亡しました。

 また、男性3人が軽いけがをしました。

 現場は信号機付きの交差点で、出合い頭に衝突したとみられています。

 警察によりますと送迎車を運転していた男性は「左からトラックが来るのはわかっていたが先に行けると思った」という主旨の話をしているということです。

 警察が、詳しい事故の状況を調べています。

草加市 住宅強盗事件 実行役の男 公開手配

 ことし4月、草加市の住宅に男らが押し入り、腕時計2個などを奪って逃走した事件で、警察は、実行役とみられる男を3日公開手配しました。

 住居侵入と窃盗の疑いで、公開手配されたのは、東京都足立区の職業不詳、八木来斗容疑者(21)です。

 八木容疑者は、すでに逮捕されている、范真央容疑者(22)などと共謀し、今年4月、草加市新栄の住宅に押し入り、腕時計2個など時価合計5万5000円相当を奪った疑いが持たれています。

 警察によりますと、特定の住宅を狙っていたことなどからSNSなどでつながる「匿名・流動型犯罪グループ」=トクリュウの犯行とみられています。

 八木容疑者は身長175センチくらいのやせ型ということで、警察は3日八木容疑者を公開手配し広く情報提供を求めています。

 ※情報提供先は、草加警察署048ー943ー0110

PCR検査 県から補助金詐取した疑い 男3人逮捕

 県が行う新型コロナウイルスのPCR検査の無料化事業で、うその報告をするなど不正な方法で補助金およそ825万円をだまし取ったとして、警察は男3人を逮捕しました。

 詐欺の疑いで逮捕されたのは、川越市大袋新田の自称会社員 内田大騎容疑者(27)ら男3人です。

 3人は、2022年12月、新型コロナウイルスのPCR検査を無料で受けられる県の事業でうその報告をするなど不正な方法で、県から補助金およそ825万円をだまし取った疑いが持たれています。

 警察によりますと、3人は検査名義人とは異なる人物から採取された唾液を検体にしていたということです。

 警察は捜査に支障があるとして3人の認否を明らかにしていません。

 だまし取った補助金は最大で1億2200万円ほどに上るとみられ、警察は全容解明に向け捜査しています。

越谷市 ハナショウブ見ごろ

 越谷市で色鮮やかなハナショウブが見頃を迎えています。

 越谷市役所の近くにある葛西用水沿いで咲き始めたハナショウブ。

 越谷市の葛西用水沿いでは、平和橋を中心とした5か所に菖蒲田がありおよそ20品種、6300株ほどが植えられています。

 3日は雨の1日となりましたが、黄色や白、紫などの色鮮やかな花々が咲きほこり、優雅な姿をみせていました。

 市の公園緑地課によりますと毎年、この時期になると花を楽しみに散策に訪れる人が増えるということです。

 ハナショウブの見ごろのピークは6月半ばごろで、花は6月末ごろまで楽しむことができます。

土地不正売却 初公判 元職員が起訴内容認める

 JR与野駅西口の土地区画整理事業を巡り市の所有する土地を不正に売却したとして、有印公文書偽造と行使の罪に問われているさいたま市の元職員の男が3日、さいたま地裁で開かれた初公判で起訴内容を認めました。

 この裁判は去年1月、さいたま市の元職員橋爪秀雄被告(54)が正規の手続きをせずに市長印を使用し、土地の売買契約書を偽造し交付するなどして、民間企業に土地を売却したとして有印公文書偽造と行使の罪に問われているものです。

 3日の初公判で、橋爪被告は起訴内容を認めました。

 検察側は冒頭陳述で、橋爪被告が、契約の手続きが進展していないことを心苦しく思い、必要な過程を経ずに犯行に及んだと指摘しました。

 一方、弁護側は、事実関係に争いはないとしました。

 今後は被告人質問を通して、犯行に至るいきさつを明らかにし、情状面で争う方針です。

埼玉の推計人口 2か月連続増

 5月1日現在の県の推計人口は732万6060人で、2か月連続で増加しています。

 県の統計課によりますと、5月1日時点の県の推計人口は前の月に比べ5027人、率にして0.07パーセント増加しました。

 これは、出生が死亡を下回る「自然減」が3799人だったのに対し、県への転入が転出を上回る「社会増」が8826人となり2か月連続で人口が増えました。

 市町村別で人口が最も増えたのはさいたま市で1627人、次いで熊谷市の833人、川口市の528人となっています。

 一方、最も減少したのは春日部市の107人で、狭山市の104人、秩父市の90人と続いています。

岩畳リフレッシュ大作戦

 名勝と天然記念物に指定されている長瀞岩畳の美しい景観を次の世代に継承しようと、長瀞町や県の職員、秩父鉄道など地元の企業やボランティアなどによる清掃活動が行われました。

 長瀞の岩畳は去年、名勝と天然記念物に指定されて100年を迎えました。

 雑草や雑木に覆われ景観が損なわれている中、長瀞町の職員やボランティアなどおよそ200人が、101年目の新たな一歩としてことし初めて「岩畳リフレッシュ大作戦」を展開しました。

 開会式で大澤タキ江町長が「もとの姿には戻らないかもしれないが、みなさんの力を借りて草原化している岩畳が岩畳として見ていただけるようにしたい」と呼びかけました。

 雨が降る中、参加者は希少な植物に注意しながら、岩畳に繁る雑草を刈り取り、1時間ほどで岩肌がよく見える景観に戻しました。

県内の自然や森林を守る基金に寄付 感謝状贈呈式

 県内の自然や森林を守るための県の基金に寄付した個人や団体などに大野知事から感謝状が贈られました。

 県は、自然や貴重な歴史的環境を後世に残すための「さいたま緑のトラスト基金」と、森林保全などに活用する「彩の国みどりの基金」を設けています。

 3日の贈呈式では、昨年度、基金に寄付をした西武ライオンズなどのあわせて23の個人や団体に大野知事から感謝状が手渡されました。

 大野知事は「埼玉県の美しい緑を次の世代にしっかりと残し、都市と平地林と森林が共存する埼玉県を作り上げていきたい」と述べました。

 県は基金を活用して5月、開かれた全国植樹祭をきっかけに木材を積極的に利用する「活樹」の機運をさらに高めていきたいとしています。