5月29日(木)のニュース

熊谷市質店強盗致傷事件 逃走中の男を公開手配

 5月16日、熊谷市の質店に2人組の男が押し入り金券を奪ったうえで、店長の男性に暴行を加え逃走した事件で警察は、逃げているもう1人の男を、29日公開手配しました。

 強盗致傷の疑いで、公開手配されたのは、中島美智定容疑者(65)です。

 中島容疑者は、既に逮捕されている若山啓治容疑者(69)と共謀し、5月16日午前2時すぎ、熊谷市筑波の質店に押し入り、ショーケースを壊し、商品券や株主優待券など475点、およそ36万円相当を奪いました。

 その上で63歳の男性店長に、バールで殴るなどの暴行を加えおよそ1か月のけがをさせた疑いが持たれています。

 中島容疑者は、現場から走って逃走し、行方が分からなくなっていました。

 中島容疑者は、身長175センチくらいで、体格は普通ということで警察は29日中島容疑者を公開手配し、広く情報提供を求めています。

八潮市道路陥没事故 第2回原因究明委員会

 ことし1月、トラック運転手の男性1人が亡くなった八潮市の道路陥没事故の原因などを調べる原因究明委員会が29日開かれました。

 県民健康センター会議には、都市工学や土木工学などを専門にする大学教授や専門家などおよそ10人が参加しました。

 会議の冒頭、委員長を務める城西大学の藤野陽三学長は、「現時点までに収集、整理できた情報を元に下水道管が損傷したメカニズムなどを推定し、今後どのような調査や分析を進めていくべきかそれぞれの専門の立場から積極的に議論してもらいたい」と挨拶しました。

 藤野委員長によりますと、29日の会議では、5月15日と21日に行われた現地視察をふまえ、硫化水素の影響で下水道管がどの程度損傷したり強度が低下したりするのかについて意見が交わされたということです。

 委員会は今後、地中の空洞がどのようにできるかの模型実験や下水道管の腐食度合を調査などを経て今年の7月から8月ごろに中間報告をまとめ、年内には最終報告を取りまとめる予定です。

蕨郵便局立てこもり事件 被告に懲役25年求刑

 おととし10月、蕨市の郵便局に立てこもり警察官に拳銃を発砲し、女性局員を人質に取ったとして、殺人未遂などの罪に問われている男の裁判員裁判で、検察側は「人を殺傷する危険性を分かって発砲した」などと指摘し、懲役25年を求刑しました。

 起訴状などによりますと、鈴木常雄被告(88)はおととし10月、蕨郵便局で職員2人を人質に取って立てこもり、警察官に向けて拳銃を発砲したなどとして、殺人未遂などの罪に問われています。

 立てこもりの前には、戸田市の自宅アパートに放火したあと、戸田市の病院に向けて拳銃を発砲し、飛び散った窓ガラスや弾丸の破片で医師と患者のあわせて2人にけがをさせた罪でも起訴されています。

 5月26日の初公判で、鈴木被告は殺意について「そんな気持ちは一切ない」と述べ、起訴内容の一部を否認していました。

 29日の裁判で、検察側は郵便局での発砲は警察官の間近を通過していることなどから、「人を殺傷する危険性を分かって発砲した」とし、鈴木被告に殺意があったと指摘し、懲役25年を求刑しました。

 一方、弁護側は、発砲はおどかす目的で人を殺すつもりはなく、郵便局での発砲については、「拳銃を撃ったとき、人がいない方を撃っている」と述べ、懲役9年が相当と主張しました。

 鈴木被告は、最終の意見陳述で「いろんな人に迷惑をかけて、いま非常に反省している」と述べました。

 判決は、6月4日に言い渡されます。

10代女性に性的暴行疑い 32歳男送検

 ことし3月、さいたま市大宮区の商業施設の多目的トイレに10代の女性を監禁し、性的暴行を加えた疑いで逮捕された32歳の男が29日、さいたま地検に送検されました。

 不同意性交と監禁の疑いで送検されたのは、さいたま市北区の無職・飯田光仁容疑者(32)です。

 飯田容疑者は3月9日、午後6時から午後6時半ごろにかけて、大宮区の商業施設の多目的トイレで都内に住む10代の女性を監禁し、性的暴行を加えた疑いが持たれています。

 警察によりますと、飯田容疑者は「大宮界隈」と呼ばれるJR大宮駅近くに集まる未成年者のコミュニティーで「先生」と呼ばれ、女性とはコミュニティーを通じて知り合ったとみられています。

 飯田容疑者は容疑を認めているということです。

 コミュニティーに参加する女性らから、同様の被害の相談があり警察が関連を調べています。

狭山で住宅火災 75歳女性が意識不明

 29日朝、狭山市の木造2階建て住宅で火事があり、この家に住む75歳の女性が意識不明の重体です。

 29日午前7時15分すぎ、狭山市入間川で「建物から火が出ている」と、近くの住人から119番通報がありました。

 火はおよそ4時間後に消し止められましたが、この火事で住宅が半焼したということです。

 警察によりますと、焼け跡からこの家に住む安藤増美さん(75)が意識不明の状態で見つかり、病院に搬送されました。

 安藤さんは1人で暮らしていたということで、警察が火事の詳しい原因を調べています。

美容室に侵入し現金1万円盗んだ疑い 男逮捕

 去年8月、ふじみ野市の美容室に侵入し、現金1万円を盗んだとして、県警は29日、29歳の男を逮捕しました。

 県内では同じ時期に、美容室を狙った窃盗事件が未遂も含めて13件発生していて、県警は男が関与しているとみて捜査を進めています。

 窃盗などの疑いで逮捕されたのは、住所不定・無職の三塚大魁容疑者(29)です。

 県警によりますと、三塚容疑者は去年8月18日午前2時ごろ、ふじみ野市の美容室の正面のガラス扉を工具でこじ開けて侵入し、現金1万円を盗んだ疑いが持たれています。

 調べに対し、三塚容疑者は「認否は保留します」と話しているということです。

 去年8月12日から18日までに、鶴ヶ島市や熊谷市それに杉戸町などあわせて9つの市と町にある美容室で、売上金などが盗まれる被害が未遂も含め13件相次いでいて、被害額はあわせて158万円にのぼるということです。

 県警は、いずれも三塚容疑者が関与しているとみて詳しく調べています。

薬物乱用のない社会へ 中学校で講演会

 薬物の恐ろしさを伝えることで薬物乱用のない社会を作ろうと、新座市の中学校で講演会が開かれました。

 新座市立第五中学校で開かれた講演会では、薬物をやめたい人の手助けをしている「埼玉ダルク」の辻本俊之代表が講師を務めました。

 最近では、風邪薬などの医薬品を大量に服用する「オーバードーズ」の相談が20代を中心に増えているということで、辻本さんは違法薬物の使用だけでなく、飲酒や風邪薬の服用などもルールを違反した時点で薬物の乱用になることを生徒たちに伝えました。

 また20年間、覚醒剤をやめられなかった自身の体験談を話しました。

 最後に辻本さんは、薬物依存症にならないためにも、生活のリズムを整え心を健やかにして毎日を過ごしてほしいと生徒たちに伝えました。

越生の特産品 「青梅」の収穫最盛期

 越生町で、特産品の「青梅」の収穫が最盛期を迎えています。

 越生町成瀬にある広さおよそ3000平方メートルの横田農園には、およそ70本の梅の木が植えられていて、29日は「白加賀」が収穫されました。

 「白加賀」は果肉が厚く果汁が多いのが特徴で、主に梅酒や梅ジュースなどに加工されます。

 去年は受粉の時期に寒い日が続き、ミツバチの活動が少なくなったため収穫量が落ち込んだことから、農園ではことし初めて、人工授粉を行いました。

 生産者の横田邦夫さんは、3月の寒暖差を心配していましたが、ことしは去年を上回るおよそ1200キロの収穫量を見込んでいるということです。

 横田農園では「白加賀」の収穫を終えると、町のブランド梅「越生べに梅」の収穫が始まり、6月下旬ごろまで収穫作業が続きます。

 また、梅の不作で去年は中止された越生梅林の「梅フェア」が、6月15日に開かれる予定だということです。