5月28日(水)のニュース

川口の住宅で強盗疑い 中国籍の男逮捕

 4月、川口市の住宅に2人組の男が押し入り、73歳の男性を脅して現金や金庫を奪い逃走した事件で、警察は22歳の中国籍の男を逮捕しました。

 強盗などの疑いで逮捕されたのは、中国籍で住所不定・無職の范真央容疑者(22)です。

 警察によりますと、范容疑者は4月1日、仲間とともに川口市川口の住宅に押し入り、73歳の男性に対し「けがしたくなかったら、おとなしくしろ。金はどこにある」などと脅し、現金およそ8万7500円と時価総額285万円相当の金庫2台などを奪って逃走した疑いが持たれています。

 男性にけがはありませんでした。

 警察は、捜査に支障があるとして范容疑者の認否を明らかにしていません。

 警察によりますと、現場からは范容疑者の他に少なくとも2人が逃走しているということで、警察は行方を追うとともに、指示役がいるとみて調べています。

国の有識者委 上下水道の点検強化提言

 下水道管の損傷が原因とみられる八潮市の道路陥没事故を受け、再発防止策を検討してきた国土交通省の有識者委員会は28日、上下水道の点検強化などを盛り込んだ提言を中野国土交通大臣に提出しました。

 提言は腐食や損傷のリスクが高い下水道の点検について、設置した年代や地盤の状況に応じて頻度を増やすべきだと指摘しました。

 また、人口が多いエリアなどでは、他の地域より点検手法を充実させて見落としを防ぐことや、上水道は漏水による社会的な影響が大きい場所で優先的に更新することを求めています。

 さらに、こうした費用の安定確保のため、使用料を適正な水準に設定し必要な投資を先送りしないよう提言しました。

けやきひろば春のビール祭り

 全国各地から集まったクラフトビールが楽しめる日本最大級のクラフトビールの祭典「けやきひろば春のビール祭り」が、28日から始まりました。

 会場では全国から集まった300種類以上の個性あふれるクラフトビールを堪能できます。

 今回は、さいたまスーパーアリーナ開業25周年を記念した「さいたまスーパーRed Lager」が販売されました。

 音楽やスポーツなどのイベントに参加する多くの人々の思いと文化によって生まれる「熱狂」を、赤いビールで表現しています。

 また、会場ではクラフトビールにあうグルメも販売されていて、訪れた人たちは個性あふれるクラフトビールを楽しんでいました。

 「けやきひろば春のビール祭り」は、さいたま新都心けやきひろばで、6月1日まで開かれています。

「闇バイト」強盗事件 実行役に懲役10年求刑

 去年9月、「闇バイト」で集まった人物がさいたま市西区の住宅に押し入り、親子を縛り現金などを奪った事件で、強盗致傷などの罪に問われている実行役の男の裁判員裁判がさいたま地裁で開かれ、検察側は懲役10年を求刑しました。

 この裁判は去年9月、岩元一騎被告(27)がほかの人物と共謀し、さいたま市西区の住宅に押し入り、住人の80代の母親と60代の娘を縛って暴行し、現金10万円余りを奪ったとして、強盗致傷などの罪に問われているものです。

 28日の論告で検察側は、「闇バイトによる犯行は組織的で危険性と悪質性が高い事案であり、社会に対して警鐘を鳴らすべきこと」と述べ、懲役10年を求刑しました。

 一方、弁護側は、被告人は事前に指示役から細かい説明はなく行き当たりばったりに行動したため、計画性・組織性が低かったことや暴力や被害の程度は小さいと指摘しました。

 その上で、「特に重要な役割や主導的立場ではない」などとして、懲役4年6か月が妥当であると主張しました。

 判決は30日に言い渡されます。

埼玉縣信用金庫で開催 DX体験会

 デジタル技術で業務の効率化などに取り組むDXを体験するイベントが、さいたま市にある埼玉縣信用金庫浦和支店で開かれました。

 イベントは、主に中小企業を対象に、DXを導入して業務効率化や生産性の向上に取り組んでもらおうと、埼玉縣信用金庫の浦和区周辺にある9支店と浦和工業団地協同組合が開きました。

 会場にはIT企業などおよそ60社がブースを出展し、デジタルツールのデモンストレーションなどが実施されました。

 また、ソフトウェアやサービスなどのITツールを導入する際に費用の一部を国が補助する制度の説明も行われました。

 28日は中小企業の経営者らが会場を訪れ、DXの導入についてIT企業の担当者に相談していました。

 イベントは28日午後5時まで開かれています。

「県展」始まる

 県内最大規模の公募美術展埼玉県美術展覧会=「県展」が、28日からさいたま市浦和区の県立近代美術館で開かれています。

 73回目を迎えた「県展」には日本画や彫刻、工芸など6部門に16歳から100歳までの3114点が出品されました。

 このうち、会場には入賞・入選作品と県内作家の招待作品などおよそ1800点が展示されています。

 日本画部門で最高賞の県知事賞を受賞したのは青木莉琉さんの「あさつゆの」。

 複数の標識を背景に横顔の青年がうっすらと浮かび上がっているような様子を描いた作品で、全体的に色彩のトーンを抑えて表現しています。

 また、洋画部門で県知事賞を受賞したのは井上祐作さんの「憩う」。

 椅子に腰かけている女性を描いていて、線と色の柔らかさが印象的です。

 青木さんは18歳、井上さんは89歳と幅広い世代の活躍がみられました。

 県展は、さいたま市浦和区の県立近代美術館で6月19日まで開かれています。

加須市 花咲徳栄高校 生徒がトマトの収穫体験

 加須市の花咲徳栄高校の生徒がトマトの収穫を体験しました。

 加須市は地域とのつながりを感じてもらおうと、2018年から花咲徳栄高校の生徒に農業体験の場を提供しています。

 28日は、食育実践科の2年生73人が3つの班に分かれて地元のトマト農家を訪れました。

 このうち、佐久間農場では農家の佐久間通友さんが「ハウス桃太郎」という皮が薄くてうまみがある品種のトマトをおよそ3500本植えているなどの説明をしました。

 また、生徒からトマトを育てるうえで気を付けていることや、おすすめのトマト料理などについて質問がありました。

 そして、生徒たちはガラスハウスの中で色や形、大きさなどを選びながらトマトを収穫しました。