4月30日(水)のニュース

家宅捜索で逃走の男が出頭 殺人未遂容疑で逮捕

 神奈川県横浜市で殺人容疑での家宅捜索の際、住人の暴力団幹部の男が逃走した事件で、男は30日神奈川県内の警察署に出頭しました。

 県警は男が逃げる際に警察官にけがをさせたとして殺人未遂などの疑いで逮捕しました。

 殺人未遂と公務執行妨害の疑いで逮捕されたのは、神奈川県横浜市神奈川区の指定暴力団稲川会系組幹部の田村悟史容疑者(50)です。

 田村容疑者は、今月22日午前6時半ごろ、捜索への立ち会いを求めた県警の警察官4人に対し、車を急発進させて職務を妨害し、このうち3人に全治およそ2週間のけがをさせた疑いが持たれています。

 県警は今月23日に公開手配していました。

 調べに対し、田村容疑者は「罪名にあるようなことはやっていません」と容疑を否認しているということです。

 捜査関係者によりますと、田村容疑者はおととし1月、狭山市広瀬台の集合住宅の駐車場で、暴力団関係者とみられる男性が射殺された事件の関連で、捜査対象となっていました。

女子高校生殺害事件 黙秘から一転 容疑認める

 今月14日、さいたま市桜区のマンションで高校1年生の女子生徒が殺害された事件で、殺人の疑いで逮捕された男が黙秘から一転し、容疑を認めたことがわかりました。

 また「自分は社会の底辺にいる」などと供述していて、警察は動機などを詳しく調べています。

 会社員の谷内寛幸容疑者(25)は今月14日、さいたま市桜区のマンションの出入口付近で、高校1年生の手柄玲奈さん(15)を包丁で刺し殺害したとして殺人の疑いで逮捕されました。

 谷内容疑者は、調べに対し黙秘を続けていましたが、「制服を着た女子高校生を包丁で殺した」と供述し一転して、容疑を認めているということです。

 また、警察が手柄さんと谷内容疑者のスマートフォンを解析した結果、事件前に2人の関係性が全くなかったことも新たに分かりました。

 谷内容疑者は「通行人を装って付近を歩き回り、殺害する対象の女性を探していた」とも供述していて、警察は、偶然見かけた手柄さんを狙い犯行に及んだとみています。

 また、「虐待を受け性格がゆがんだ。自分は社会の底辺にいる」という趣旨の話をしていて、警察は事件の背景について詳しく調べることにしています。

 さいたま地検は、30日からおよそ3か月の予定で谷内容疑者の刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置を開始しました。

さいたま市 土地の不正売却問題 第三者委 初会合

 JR与野駅西口の土地区画整理事業を巡り、市の元職員が市の所有する土地を不正に売却した問題で、市の内部調査の結果や再発防止策について検証する第三者委員会の初会合が開かれました。

 30日は、委員を務める弁護士や大学教授ら5人に委嘱状が手渡されました。

 初会合では、市の担当者が市長印など公印の管理体制や不適正な事務処理の詳細などについて報告しました。

 第三者委員会は今後、関係職員にさらに聞き取りを行い、問題が起きた背景を検証するなどして、再発防止に向けて報告書をとりまとめることにしています。

陥没事故 5月1日にも下水道管内に人が入り調査

 ことし1月、八潮市の道路が陥没しトラックが転落した事故は発生から3か月以上が経過しています。

 大野知事は、30日の定例会見で70代の男性運転手の捜索再開に向けて、事故発生から初めて、破損した下水道管内に人が入っての現地調査を早ければ5月1日から行うことを明らかにしました。

 八潮市の道路陥没事故では、トラックの運転席部分が下水道管の中で見つかり、安否不明となっている運転手の男性が取り残されているとみられています。

 県は、4月24日、運転手の男性の捜索を妨げていた下水をう回させるためのバイパス工事を完了させました。

 また、トラックの運転席部分を地上から直接引き上げるため、下水道管に向けて穴を掘る工事を進めてきました。

 県は、早ければ5月1日から下水道管内に人が入って現地調査を行い、これまでも計測をしてきた硫化水素の数値などを改めて確認するとしています。

 事故発生から破損した下水道管内に人が入るのは初めてです。

 また、大野知事は男性運転手の捜索や救助については今後、警察や消防との相談になると述べました。

「交通死亡事故多発非常事態宣言」5月1日発令

 ことしに入り県内の交通事故による死者は41人と去年の同じ時期と比べて17人増えています。

 県は集中的に交通事故防止対策を実施する「交通死亡事故多発非常事態宣言」を5月1日発令します。

 宣言の発令は2018年以来7年ぶりです。宣言は、交通事故による死者が過去3年間の同じ時期の平均と比べて10人以上増加すると発令されます。

 県警によりますと、ことしに入ってから4月29日までの死者は41人と全国ワースト4位で、半数以上が高齢者です。

 宣言が出される5月1日から5月末までの1か月間、県警は事故が多発している日中の時間帯を中心にパトロールを強化し、県は、市町村や交通関係団体と連携して事故防止を呼びかけます。

さいたま市長選 元市議の加川氏 共産公認で出馬

 任期満了に伴い5月25日に投開票が行われるさいたま市長選挙に、元市議の加川義光氏が共産党公認で出馬する意向を表明しました。

 加川氏は75歳、小学校教諭を12年間務めた後、1986年から旧浦和市議会議員を4期、さいたま市議会議員を3期務めました。

 加川氏は、現在の市政運営は自治体や市役所の大規模開発を優先しているとして、本来の行政の仕事である福祉や教育に力を入れたいと話しました。

 さいたま市長選挙には、これまでに5期目を目指す現職の清水勇人氏など5人が出馬を表明しています。

 さいたま市長選挙は5月11日に告示され25日に投開票が行われます。

新卒者採用企業53.7% 4年ぶり低水準

 ことし4月に新卒者を採用した県内企業は53.7パーセントで、4年ぶりに低い水準となったことが、ぶぎん地域経済研究所の調査で分かりました。

 調査はことし1月から2月にかけて、県内企業534社を対象に行われ、回答率は28.8パーセントでした。

 それによりますと、ことし4月に新卒者を採用した県内企業は53.7パーセントで、前の年に比べ5.9ポイント減少しました。

 業種別では、製造業が43.3パーセント、非製造業が64.0パーセントで、いずれも前の年を下回っています。

 また、「採用計画どおり確保できた」と回答した企業は27.6パーセントで、7割以上の企業が採用計画どおりに新卒者を確保できていませんでした。

 企業の採用ニーズに対し、新卒者が大幅に下回っている実態を受け、ぶぎん地域経済研究所は「新卒一括採用にとらわれず、通年採用など新たな枠組みを考える工夫が必要である」と指摘しています。

車いすカーリング 小川亜希選手 金獲得を報告

 北本市の中学校に勤務する車いすカーリングの小川亜希選手が北本市役所を訪れ、世界選手権のミックスダブルスで優勝したことを報告しました。

 障害者スポーツの車いすカーリングは、車いすの選手がデリバリースティックと呼ばれる棒などを使いながら、氷上でストーンを滑らせて得点を競います。

 来年3月、イタリアのミラノとコルティナ・ダンペッツォで開かれるパラリンピックで男女2人1組で競技を行うミックスダブルスが新たに採用されます。

 小川選手は先月、スコットランドで行われた世界選手権のミックスダブルスで金メダルを獲得し、日本代表に内定しました。

 北本市役所を訪れた小川選手は「報告できて本当にうれしい。これから練習を頑張って来年のパラリンピックで良い色のメダルを得られるように精進したい」意気込みを語りました。

 これを受けて三宮幸雄市長は「パラリンピックの本番でゴールドメダルを取れるように30日からまた頑張ってもらいたい。夢は叶うと思っています」と激励しました。