4月28日(月)のニュース

春の褒章 県内から18人受章

 政府は28日、ことしの春の褒章受章者を発表しました。県内からは18人が選ばれています。

 上里町消防団で団長を務める高橋光晴さん(62)は、40年あまりにわたって消防団員として消防業務に励み、上里消防団の発展に寄与したとして藍綬褒章を受章しました。

 2007年からは消防団の団長として、町内で火災が起きた際、消防隊員を後方支援し、火災による被害を最小限に抑えてきました。

 また、人手が不足する中、消防団への関心を持ってもらいたいと、年に一度行われる町内のイベントなどで防災への啓発活動に積極的に取り組んできました。

さいたま芸術劇場 近藤良平芸術監督 紫綬褒章受章

 県にゆかりがある受章者として、2022年から彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督を務める近藤良平さんが、紫綬褒章を受章しました。

 近藤さんは東京都出身の56歳です。

 自身が主宰を務めるダンスカンパニー「コンドルズ」を旗揚げして国内外で公演するほか、県との共働で、障害者のダンスチーム「ハンドルズ」の公演も手掛けています。

 また、2016年に亡くなった蜷川幸雄さんの後を継ぎ、2022年からさいたま芸術劇場の芸術監督を務めています。

 近藤さんは舞踊家、振付家として新境地を切り開き優れた舞台成果をあげたほか、公共劇場の芸術監督としても幅広く活躍し業界の発展や振興に多大な貢献をしたとして、紫綬褒章を受章しました。

川越市 児童のための駆け込み防犯教室 開催

 子どもたちが、不審者に声をかけられたりつきまとわれたりするなど、犯罪の被害に遭いそうになった際、コンビニエンスストアに駆け込むための防犯教室が28日、川越市内の小学校で行われました。

 川越市立霞ケ関東小学校で行われた防犯教室には、3年生の児童38人が参加しました。

 28日は、体育館内に通学路とコンビニ店舗を再現し、不審者に扮装した警察官から声をかけられた児童が、従業員のいる模擬店舗へ駆け込む訓練を行いました。

 また店舗の従業員は、警察へ通報し、駆け込んできた児童の様子や、ケガの有無、児童から聞いた犯人の特徴などを警察官に伝え、駆け込みが起きた際の対応を確認しました。

 訓練後には、川越警察署の警察官が参加した児童に、「自分の身を守るためには逃げる。これだけは覚えておいて下さい」と不審者に合った際の心構えを呼びかけました。

20年後の彩りを願い 中学生がサクラを植樹

 深谷市の中学校で20年後も校内がサクラで彩られるようにと願い、生徒が苗木を植えました。

 深谷市立花園中学校には83本のサクラが植えられています。

 しかし、木の高齢化や害虫の影響で、20年後には14本しか残らないと予想されたため、地元の造園業者が新たにソメイヨシノとヨウコウザクラの苗木あわせて20本を贈りました。

 28日は、生徒会役員や有志など2年生と3年生の生徒およそ40人がスコップで土を掘り、石や草を取り除きながら苗木を丁寧に植えていました。

県内企業の社長の平均年齢 過去最高の60.9歳

 県内企業の社長の平均年齢は60.9歳で過去最高を更新したことが帝国データバンク大宮支店の調査で分かりました。

 調査によりますと、去年12月時点で県内に本社がある企業の社長の平均年齢は60.9歳で、前の年より0.1歳上回り過去最高を更新しました。

 年代別では、「50代」が32.7パーセントで最も多く、「60代」の24.6パーセント、「70代」の19.6パーセントと続き、50代以上が全体の80パーセント以上を占めています。

 業種別では、「不動産」が64.0歳で最も高く、最も低かったのは「運輸・通信」の59.4歳でした。

 帝国データバンク大宮支店は「社長の高齢化に歯止めがかからない状態は続いている」とした上で、「円滑な事業承継に向けて、早期に準備を進める必要性が高まっている」と指摘しています。