4月16日(水)のニュース

高1女子刺殺 容疑者の男を送検

 14日、さいたま市内のマンションで、女子高校生が刃物で刺され死亡した事件で殺人の疑いで逮捕された24歳の男の身柄が16日、さいたま地検に送られました。

 送検されたのは、住居・職業不詳の谷内寛幸容疑者(24)です。

 谷内容疑者は14日午後8時15分ごろ、さいたま市桜区栄和のマンションの出入口付近で、住人の高校1年生、手柄玲奈さん15歳の上半身などを刃物で複数回刺すなどして殺害した疑いが持たれています。

 警察によりますと、谷内容疑者は、去年10月から現場付近の建設会社に勤務していて、土地勘があったとみられています。

 また、手柄さんは、知人とさいたま市内の飲食店を訪れたあと、帰宅してきたところで被害にあったとみられています。

 捜査関係者によりますと、現場周辺の防犯カメラの映像から谷内容疑者と見られる男が、およそ1時間半前から犯行現場を中心に半径1キロ圏内を徘徊している様子が確認出来ましたが、手柄さんをつけ回したり、待ち伏せしたりしていた様子は見られず、警察では、2人は犯行直前に出くわしたものと見ています。

 また、今のところ2人が知り合いだったとの情報はないということです。

 警察は引き続き2人の関係や動機について調べています。

父親に暴行か 国家公務員の51歳の息子を逮捕

 越谷市の自宅で同居する80歳の父親に顔を叩くなどの暴行を加えてけがをさせたとして、国家公務員の51歳の息子が逮捕されました。

 父親は搬送先の病院で死亡が確認されていて、警察が傷害致死の疑いも視野に調べています。

 傷害の疑いで逮捕されたのは、越谷市赤山町の関東矯正管区に勤める国家公務員、井上顕容疑者(51)です。

 警察によりますと、井上容疑者は14日から15日午前7時前までの間、自宅で同居する80歳の父親に対して、顔面を両手でたたくなどの暴行を加え、顔に打撲などのけがをさせた疑いが持たれています。

 井上容疑者は、15日午前7時前に「父親の部屋に行ったら意識がない」と119番通報していました。

 父親は病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。15日夕方、病院から連絡を受けた警察が井上容疑者から事情を聞き、その後、逮捕しました。

 調べに対し、井上容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているということです。

 警察は傷害致死の疑いも視野に、事件のいきさつなどについて詳しく調べています。

学校休みがちの6人 卒業式でいすの代わりに平均台

 3月、さいたま市の市立中学校で行われた卒業式で、学校を休みがちだった6人がいすではなく平均台に座らされていたことがわかりました。

 さいたま市教育委員会によりますと、3月14日、市内の中学校の体育館で行われた卒業式で、学校を休みがちだった卒業生6人は2階のギャラリー後方で参加しました。

 6人はその場にいすがなかったため、式が開かれていたおよそ3時間にわたり、平均台に座らされていたということです。

 いすは前日のうちに2階へ運ばれていましたが、別の場所に用意されていました。

 このため、引率していた職員がいすに気付かず、普段から置いてあった平均台に6人を座らせたということです。

 いすに気がつかなかった理由としてさいたま市教育委員会は、教職員間での情報共有が不十分だったことや式当日は周囲に数人の教員がいたものの、記録用のビデオを撮影していたことなどをあげています。

 さいたま市教育委員会は、配慮に欠ける行為だとして校長を注意し、学校側も生徒と保護者に謝罪したということです。

狭山事件 石川一雄さん追悼集会

 1963年に狭山市で女子高校生が殺害された狭山事件。

 犯人として無期懲役が確定し仮釈放後、無罪を求め3度目の再審請求のさなか3月亡くなった石川一雄さんの追悼集会が行われました。

 追悼集会では、はじめに石川さんが無罪を訴え続ける姿や妻との日常を描いたショートムービーが上映されました。

 その後、会場に集まったおよそ1000人が黙祷を捧げました。

 続いて、西島藤彦部落解放同盟中央執行委員長や狭山事件再審弁護団事務局長の竹下政行弁護士などが、追悼のことばを述べました。

 また、石川さんと同じく無実を訴え続け、去年無罪が確定した袴田巌さんの姉・ひで子さんが、獄中で弟と仲良くすごしてもらったことに感謝しつつ、「今度こそ石川さんの再審開始を願う」と話しました。

 最後に、妻・早智子さんが石川さんが残した短歌を紹介しながら石川さんへの思いを述べました。

 狭山事件については4月4日に、妻・早智子さんが第4次再審請求を行っています。

野井本部長「諸課題に対処」 警察署長会議

 県警の警察署長会議が開かれ、野井祐一本部長は増加する特殊詐欺など、あらゆる課題に対処するよう訓示しました。

 16日の会議には、県内39の警察署の署長など137人が出席しました。

 県警が認知した刑法犯の件数は、2021年から3年連続で増加していて、ことしは自転車盗や空き巣などが多発しています。

 さらに、特殊詐欺は認知件数と被害額ともに前の年より増加しています。

 また、ことし、交通事故で死亡した人の数は15日までで、去年の同じ時期と比べて15人多い38人となっています。

 こうした状況を踏まえ、野井祐一本部長は「県民の安全・安心の確保を成し遂げるために、諸課題にしっかりと対処していくことが重要」と訓示しました。

新茶の初摘み 日高市

 日高市の茶園でビニールハウスで栽培された新茶の初摘みが行われました。

 新茶の初摘みが行われたのは、日高市森戸新田の狭山茶吉野園です。

 狭山茶吉野園ではおよそ17種類のお茶を育てています。

 16日は家族と親戚など10人ほどが集まり、午前9時からビニールハウスで育てている早生品種の「山の息吹」の新芽を摘み取っていきました。

 「山の息吹」は新芽がとても柔らかく、さわやかな香りと凝縮されたうまみが特徴です。

 狭山茶吉野園ではゴールデンウィークの帰省のお土産などとして楽しんでもらおうと、温度調節などがしやすいビニールハウスでもお茶を育てているということです。

 16日摘み取ったおよそ90キロの新茶は4月29日から店頭とインターネットで販売される予定です。