5月26日(金)のニュース

ふれあい訪問 知事秩父1市2町訪れる

 大野知事は、26日自ら現場を訪れ、地域の実情を把握し、県政に活かす目的で行っている「ふれあい訪問」で、秩父市、長瀞町、皆野町の秩父地域の1市2町を訪れました。

 大野知事が秩父地域を訪れるのは知事就任以来、4度目となります。

 26日は、始めにことし2月、長瀞町にオープンした長瀞トリックアート有隣倶楽部を訪れました。

 知事は、新しい観光スポットとなっている施設を回り、渋沢栄一直筆の書を見たり、長瀞ラインくだりの船頭の格好に扮してトリックアートの画の中に収まったりしていました。

 その後、秩父鉄道の牧野英伸社長らと意見交換を行い、食や観光などさまざまな魅力がある長瀞に少しでも多くの観光客に来てもらうための施策などについて話し合いました。

狭山警察署と綜合警備保障 地域安全協定締結

 狭山警察署は、特殊詐欺の被害防止や高齢者の見守り活動を民間と連携して推進していくための協定を、綜合警備保障と締結しました。

 締結式では、狭山警察署の小林直之署長と綜合警備保障埼玉西支社の野村美珠恵支社長が協定書に署名しました。

 有事の際、24時間警備巡回している綜合警備保障の車両に搭載されたドライブレコーダーのデータの提供や、無人ATMの巡回を双方で強化することで特殊詐欺の被害を防いでいくことなどを協定に盛り込んでいます。

 小林署長は、「民間企業の協力があってこそ警察活動ができる。市民の安心安全な生活を守るために共に活動していきたい」と述べました。

県公安委員会 暴力団排除条例に基づき勧告

 転売されると知りながら暴力団組長に大量の熊手を卸したとして、県公安委員会は、25日関東の製造業者に対し、県暴力団排除条例に基づき行為をやめるよう勧告をしました。

 勧告を受けた業者は、2022年、転売をして利益を得ることを知りながら指定暴力団住吉会傘下組織の組長に、大量の熊手を卸しました。

 組長は、購入した熊手を県内の神社で市民に販売するなどしておよそ240万円の利益を得ていました。

 県公安委員会は、熊手を売った利益が暴力団の資金になると業者が認識していたことから、熊手を卸したことが、「組長が利益供与を受けた」と認定し、県暴力団排除条例に基づき業者と、組長に対して熊手の取引を行わないように勧告しました。

 業者と暴力団組長は50年来の知り合いで、組長は「困っていたから助けただけ」と話しています。

フレイル予防とおうちでできるストレッチ

 年齢を重ねるにつれて筋力が低下して心身が弱り要介護状態に近づく「フレイル」を予防するための健康講座が、狭山市の公民館で開かれました。

 健康講座には、60代から70代までの市民12人が参加し、講師は、西武文理大学・看護学部の学生や市内の病院に勤務する理学療法士が務めました。

 はじめに、講師の学生がフレイルは食べ過ぎなどにより脳梗塞や心筋梗塞の原因となる脂質異常症と深く関係があることから、糖質やアルコールを控えることや適度な運動が大切なことを説明しました。

 その後、理学療法士が自宅で簡単にできるストレッチをレクチャーしました。

 参加した人たちは足の裏をほぐしたりももの裏を伸ばしたりするストレッチを行うなどして体全身を動かし、健康を保つ秘訣を学んでいました。

書画から見よう栄一と惇忠

 実業家として活躍した深谷市ゆかりの人物渋沢栄一と尾高惇忠の文化人としての一面を感じることができる企画展が渋沢栄一記念館で開かれています。

 企画展は現在改修工事中で休館中の県立歴史と民俗の博物館が、所蔵する作品を多くの人に見てもらおうと企画したもので、渋沢栄一と栄一のいとこで富岡製糸場の初代場長を務めた尾高惇忠にまつわる作品が渋沢栄一記念館の所蔵品と共に展示されています。

 こちらは、書を書くことが趣味であった栄一が、自身の座右の銘である「順理則裕」を縦32センチ、横131センチの絹の布に書き上げたものです。

 「尾高藍香先生之肖像」は、43歳の惇忠が帽子を被り高下駄を履いた姿が描かれています。

 藍香とは惇忠の雅号であり、自身を描いたこの作品を賞賛していたことが、書かれた文章から読み取れます。

 「書画から見よう栄一と惇忠」は、渋沢栄一記念館で一部の作品を入れ替えて6月25日まで開かれています。

ハナビシソウ見ごろ 長瀞町

 長瀞町の「花の里」では、色とりどりのハナビシソウが咲き誇り見ごろを迎えています。

 宝登山神社に向かう道沿いにある「花の里」では、4~5万株のハナビシソウがおよそ1ヘクタールの敷地をオレンジや赤などに染めています。

 ハナビシソウは、花が開いた時の形が家紋の1つである花菱に似ていることから名付けられたもので、アメリカのカルフォルニアで自生していることから別名「カリフォルニア・ポピー」とも呼ばれています。

 ハナビシソウは明るい日中に咲き、暗くなると花が閉じるという特徴があります。

 訪れた人たちは、オレンジ色に染まった斜面を背景に写真撮影を楽しんでいました。

 長瀞町「花の里」のハナビシソウの見ごろのピークは6月上旬までということです。