11月27日(木)のニュース

川口で住宅全焼 1人の遺体見つかる

 27日午前、川口市の3階建て住宅が全焼する火事があり、焼け跡から性別不明の1人の遺体が見つかりました。

 27日午前10時50分ごろ、川口市榛松の山本勝明さん(65)の3階建て住宅から、「火と黒煙が上がっている」と近所で勤務する男性から110番通報がありました。

 この火事で3階建て住宅が全焼し、2階から性別不明の1人の遺体が見つかりました。

 また、隣接する倉庫1棟が全焼し、近くの住宅3棟の外壁などが焼けました。

 警察によりますと、全焼した3階建て住宅には、山本さんと妻の2人暮らしで妻は外出中でしたが、家にいた夫の山本さんと連絡が取れていないということです。

 警察では、遺体は山本さんの可能性が高いとみて身元の確認を進めるとともに、火事の原因を詳しく調べています。

川口市長選挙 自民党川口支部推薦候補 県議の立石氏が出馬表明

 現職の奥ノ木信夫市長が今期限りで引退を表明し、来年2月1日に投開票が行われる川口市長選挙で、自民党川口支部が推薦候補に決定していた県議会議員の立石泰広氏が、無所属での出馬を表明しました。

 川口市出身の立石氏は63歳。市議会議員を経て現在、県議会議員4期目です。

 ことし3月に、自民党川口支部が推薦候補に決定しています。

 27日の会見で立石氏は、県議会や市議会で議長を務めた経験を生かし、かじ取り役として川口の発展に貢献したいと述べました。

 また、川口朝日環境センターの火災に触れ、災害・危機管理対策として全部局横断の危機管理幹を設置する方針を示しました。

 外国人問題については、ごみの捨て方などルールの周知を徹底することや、どのような立場で日本にいるかの情報を自治体が把握できるよう国に働きかけることを考えていきたいとしています。

去年の政治資金 収入・支出とも減少

 県選挙管理委員会は、県内で活動する政党や政治団体の去年1年分の政治資金収支報告書を公表しました。

 収入・支出ともに前の年に比べ減少しています。

 公表されたのは、8月29日までに収支報告書を提出した県内の政党と政治団体合わせて2030団体で、提出率は93.8パーセントでした。

 収入総額は46億9700万円で前の年に比べ6.1パーセント、支出総額は45億2900万円で8.4パーセント減少しました。

 去年行われた衆議院議員選挙は、おととしの統一地方選挙に比べ関係する政治団体が少なかったため、収支ともに減少したとみられています。

 政治資金パーティーは16の団体から報告があり、収入総額は1億8300万円と前の年に比べ3億5000万円減少し、過去10年間で最も少なくなりました。

リオ五輪銀メダリスト 挑戦の楽しみ方伝える

 リオデジャネイロオリンピックで、男子4×100メートルリレーで銀メダルを獲得した桐生祥秀選手が、嵐山町の中学生たちに挑戦を楽しむことの素晴らしさを伝えました。

 嵐山町にある3つの中学校の生徒たちに拍手で迎えられた桐生選手は、オリンピックで手にした銀メダルを披露すると、中学1年生の時に、陸上部だった兄の影響で陸上を始め、オリンピックの日本代表を目指したことを話しました。

 そして一歩踏み出し、知らないことをやってみることで、自分が挑戦すべき大切なことが見つかるとアドバイスしました。  

 最後に花束を贈られた桐生選手は生徒たちと一緒に記念撮影し、笑顔を見せていました。

 参加した中学生は「挑戦することの楽しみ方で、一歩ずつ踏み出すという言葉が心に残った」と話していました。

中学校2校統合 小川町立小川中学校開校記念式典

 小川町にある2つの中学校が統合し、ことし4月に開校した「小川町立小川中学校」の開校記念式典が開かれました。

 小川町の島田康弘町長は「新しい学校生活の中で、互いに思いやり支えながら歩んできた皆さんの姿こそ、この学校の真の力です。この絆を大切に自らの目標に向かってまっすぐに歩み続けてください」とあいさつしました。

 そして、島田町長から校章のデザインを制作した内藤正徳さん、校歌を作詞した大塚暁さん、そして、卒業式などで歌われる「旅立ちの日に」の作曲者で、校歌の作曲を担当した高橋浩美さんに感謝状が贈られました。

 校章は、中央に置かれた小川町の伝統工芸品で手漉き和紙の原材料である楮の葉を、稲穂が囲み町で広がる有機農業を表現しています。

 校歌には夢を持つことの大切さや、故郷のやさしさ、ぬくもりを感じてほしいという思いが込められていて、「誇りをもって」という言葉には、小川町の伝統や文化に誇りを持ち歌い継いでほしいという願いが込められたということです。

川越ゆかりの日本画家 勝田蕉琴の企画展

 川越市にゆかりがあり、明治から昭和にかけて活躍した日本画家・勝田蕉琴の企画展が、川越市立美術館で開かれています。

 勝田蕉琴は今の福島県棚倉町の出身で、川越藩主に仕えた父の縁で親族を頼って上京しました。

 現在の東京芸術大学の前身にあたる東京美術学校を1905年に卒業するとインドに渡り、現地の美術学校などで日本画を教えました。

 「曾根つたひ」は、生い茂った木々の間にたたずむ一頭の鹿と植物が緻密に描かれています。

 その6年後に描かれた「安らかなる鳥の巣」は、木の根元に作られた鳥の巣を優しい色合いと柔らかなタッチで表現していて、作風の変化が見て取れます。

 福島県立美術館に収蔵されている80点余りの作品などを通じて、蕉琴の歩みをたどる企画展は来月7日まで、川越市立美術館で開かれています。