3月11日(水)のニュース

県立小児医療センター 抗がん剤注射で患者死亡

 県立小児医療センターは11日、白血病の治療のために抗がん剤を注射した男性患者3人が重度の障害を発症し、このうち1人が先月死亡、ほかの2人も、現在、意識不明の重体と発表しました。

 県立小児医療センターによりますと、患者は10歳未満が1人、10代が2人でいずれも急性リンパ性白血病と診断されていました。

 3人は、治療のため、去年1月から10月までの間にそれぞれ髄腔内注射を行ったところ、神経症状を発症し、その後重篤な障害となりました。

 3人は人工呼吸器を付けて治療をしていましたが、去年10月に注射を受けた10代の男性患者が先月6日に死亡しました。

 また、残る2人も意識不明の重体となっています。

 症状発生を受けて病院は、去年11月以降、抗がん剤の髄腔内注射を中止すると共に、外部の有識者らで構成する調査対策委員会を設置、調査の結果、3人の髄液からは髄腔内注射では使用されない別の薬液で、神経障害を起こしやすい「ビンクリスチン」が検出されたということです。

 県立小児医療センターは、事件と事故の両面の可能性があるとして10日、大宮警察署に届け出たということです。

県立高校の男性教諭を懲戒免職

 女子高校生に対して性行為を想起させるようなメッセージをLINEで送ったなどとして県教育委員会は県北部の県立高校に勤める28歳の男性教諭を11日付けで懲戒免職としました。

 県教育局によりますと、男性教諭は、去年8月下旬ごろから11月上旬にかけて、自身が授業を担当する女子生徒に対し、LINEなどでわいせつな内容のメッセージを送っていたということです。

 また、学校内の教室などで、女子生徒を抱きしめる行為も複数回あったということです。

 別の教員から、「生徒と私的なやり取りをしているのではないか」と校長に報告があり、発覚しました。

 男性教諭は女子生徒の進路など相談に乗るなかで連絡先を交換したとしていて、県教育委員会の聞き取りに対し、「自分に甘く、軽はずみなことをしてしまった。後悔している」などと話しているということです。

新年度予算案を審議 県議会予特委 始まる

 新年度の予算案について、一問一答形式で審議する県議会の予算特別委員会が11日から始まりました。

 初日の11日は、各部の部長などが答弁する「部局別質疑」が行われました。

 はじめに質問に立った自民党の千葉達也委員は、「持続可能な成長を実現するためには限られた財源と人材を時代に即した効果の高い事業に重点的に配分していく必要がある」と指摘しました。

 そのうえで、効果が低い事業などは思い切った見直しを行うべきとして、「より踏み込んだスクラップ・アンド・ビルドを図るべきではないか」と質しました。

 これに対し、都丸久企画財政部長は、事業見直しの結果について、「廃止したのが136事業、縮小したのは300事業で、前年度の43.3億円を上回る53.2億円の縮減を図った」と説明しました。

 そして、「限りある財源をより効果的に活用するために、スクラップ・アンド・ビルドをさらに進めて持続可能な成長を継続していきたい」と述べました。

 予算特別委員会は今月19日に大野知事が答弁する総括質疑を行い、24日に討論と採決を予定しています。

県とコミュニティ放送協議会 協定を締結

 災害発生時に警報や避難情報などを県民に伝える手段として、県は11日、埼玉コミュニティ放送協議会と協定を締結しました。

 協議会によりますと、県内には川越や熊谷、秩父など、合わせて13のコミュニティラジオ放送局があり、各市町村の生活情報を発信しています。

 協定では、知事が災害対策本部などを設置した場合、避難勧告や避難指示などの必要な情報を県が各社に提供し、必要な場合には報道要請を行うことなどを定めています。

 締結式で大野知事は、昨今、災害発生時にSNSなどで誤った情報が出回る中、信頼のおけるコミュニティ放送の重要性は高まっているとして「協定をもとにそれぞれの地域の住民に安心安全を届けられるよう努力していきたい」と挨拶しました。

東日本大震災 15年

 東日本大震災から11日で15年です。

 東京電力福島第一原発の事故を受け、福島県双葉町の町民が集団で避難し、今も多くの避難民が暮らす加須市騎西地区で追悼行事が行われました。

 11日は、当時、双葉町長だった井戸川克隆さんや加須市の角田守良市長、双葉町から避難し県内で暮らす人など、97人が出席しました。

 県内では先月1日時点で福島県などの被災地から避難した2129人が暮らしています。

 県内55の市と町の避難先では加須市が370人で最も多く、このうち8割を超える327人が双葉町から避難した人たちということです。

 訪れた人たちは、会場に設けられた献花台に花を手向けた後、地震が発生した午後2時46分に双葉町の方向を向いて黙とうをささげ、犠牲者をしのびました。

無許可で銀行業営んだ疑い 女2人逮捕

 無許可で銀行業を営んだとして女2人が銀行法違反の疑いで、逮捕されました。

 カンボジア国籍の男女で構成される銅線窃盗グループの被害金の一部を送金していたとみられています。

 銀行法違反の疑いで逮捕されたのは、東松山市石橋の食品店店長、今あさ美容疑者(45)と、カンボジア国籍で、群馬県大泉町の食品店従業員のホーン・ソクケイン容疑者(38)です。

 警察によりますと、2人はほかの人物と共謀し、おととし7月ごろから、去年6月ごろまでの間、3人から依頼を受け、17回にわたり、現金あわせておよそ240万円を受け取りました。

 そのうえで、カンボジアの受取人5人に対し、1万5234ドルを送金するなど為替取引を行い、許可なく銀行業を営んだ疑いが持たれています。

 警察は、捜査に支障があるとして、2人の認否を明らかにしていません。

 警察は、太陽光発電所を狙ったカンボジア国籍の男女で構成される銅線窃盗グループの捜査をする中で、2人が、不正に現金をカンボジアに送金していることを特定したということです。

 銅線窃盗グループによる被害総額はおよそ1億5千万円にのぼるとみられ、警察は2人がグループの送金役だったとみて詳しく調べています。

吉見町の樋門など 県指定文化財 新たに3件

 県教育委員会は吉見町にある樋門など新たに3件を県の指定文化財に指定することを決めました。

 「永府門樋」は吉見町西吉見にある樋門で市野川に水が流れないようにせきとめ、近隣の水田に給水するために1901年に作られました。

 樋門の開口部が装飾性の高いアーチ型からより実用性を重視した桁型に移り変わる過渡期のもので、口が2つになっている二連桁型の構造です。

 「西別府廃寺出土品」は、熊谷市に8世紀初頭から9世紀後半まで存在していた寺院の敷地から出土した瓦や土器などです。

 このほか、成人の日に近い日曜日に的めがけて弓を引き、矢の当たり具合でその年の天気や豊作物の出来を占う八潮市の行事「木曽根の弓ぶち」も無形民俗文化財として指定されました。

 今月17日の県報告示で正式に指定されると県指定等文化財はあわせて741件になります。

県立大宮工業高 最後の卒業式

 高校再編で来年度から県立浦和工業高校と統合しおよそ100年の歴史に幕を閉じる県立大宮工業高校で11日、最後の卒業式が行われました。

 県立大宮工業高校は来月から県立浦和工業高校と統合し、「県立大宮科学技術高校」として生まれ変わります。

 このため、11日式に臨んだ209人の生徒は、大宮工業最後の卒業生となりました。

 式では卒業生の名前が一人一人呼ばれると、岩井幸一校長から代表生徒に卒業証書が手渡されました。

 岩井校長は、「皆さんは大宮工業高校としての歴史を締めくくる世代であると同時に新しい学校の礎を築いた存在でもあります。その誇りを胸に刻んで下さい」とはなむけの言葉を贈りました。そして、卒業生代表の石橋晃さんは未来に期待感を膨らませ、答辞を述べました。