3月28日(木)のニュース

久喜市保育園の遊具事故 園長らが不起訴処分

 去年5月、久喜市の保育園で、当時3歳の男児が一時、意識不明の重体となった事故で、業務上過失傷害の疑いで書類送検された園長らについてさいたま地検は、28日付けで不起訴処分としました。

 この事故は、去年5月、久喜市の保育園で当時3歳の男児の首に遊具のロープが巻き付き、一時、意識不明の重体となったものです。

 さいたま地検は、28日付けで園長と保育士数人を不起訴処分としました。

 さいたま地検は、不起訴の理由を明らかにしていません。

春日部市産米を活用した商品を新たな地域ブランドに

 後継者不足による農業従事者の減少や遊休農地の解消につなげようと春日部市はおととしから、地元産の米の栽培、加工、商品開発などの実証実験を進めています。

 28日、春日部市の中央公民館で今年度の報告会が行われました。

 報告会には、地元のJAや商工会議所、食品加工会社などの関係者が集まりました。

 会場には、麺に適した品種「亜細亜のかおり」で作った米粉麺やパンやお菓子などに適した「笑みたわわ」でつくったシフォンケーキや、マドレーヌなどレパートリー豊かな商品が10種以上並び、訪れた人たちは、試食を通じて米粉のおいしさを感じていました。

 試食会後に行われたセミナーでは、栽培、加工、商品開発に携わった担当者が1年の活動を通して感じた成果や課題を発表しました。

 この内、製粉や製麺加工を担当した加工業者からは米粉麺の製造過程で米粉がのり状になるため、機械に負荷がかかることや、商品開発を行った市の学校給食課からは、給食費の予算内での米粉の使用などが課題として挙げられました。

女性を盗撮 さいたま市の水道局課長を懲戒処分

 ホテルで女性を盗撮したとして、さいたま市は、28日付けで水道局の56歳の課長を停職6か月の懲戒処分としました。

 停職6か月の懲戒処分となったのは、さいたま市水道局に勤める56歳の男性課長です。

 市の水道総務課によりますと男性課長はことし1月、蕨市内のホテルの室内で派遣型風俗店を利用して呼び出した女性を棚の上に設置したカメラで盗撮したということです。

 課長は通報を受けて駆けつけた警察官に現行犯逮捕されましたが、その後、女性との示談が成立し、不起訴処分となっています。

 上司の聞き取りに対し課長は「興味本位でやってしまった」と話しています。

 小島正明水道事業管理者は「全職員に対して綱紀粛正を徹底し市民の信頼回復に努める」とコメントしています。

県立高校共学化めぐり賛成派と反対派が知事に要望

 県立高校の男子校と女子校を共学化すべきという勧告が去年、出されたことをめぐり、早期の実現を求める市民団体と反対する県立高校の同窓会が28日、それぞれ、大野知事に要望を行いました。

 28日はまず、正午前に、共学化に賛成する市民団体「共学ネット・さいたま」が大野知事を訪ね、早期実現を求める要望書を提出しました。

 県立高校をめぐっては、去年、県の第三者機関の「男女共同参画苦情処理委員」が県立高校の男子校と女子校、合わせて12校を早期に共学化するよう県教育委員会に勧告していました。

 その後、県教育委員会は、12校の保護者や同窓会を対象に共学化について聞き取りを進めています。

 また、中学生と高校生にもアンケート調査を行う予定で、共学化に反対する県立浦和高校同窓会の野辺博会長が午後、大野知事に早期の実施と結果の公表を要望しました。

県の人事異動 異動規模は2497人

 大野知事は4月1日付けの人事異動を発表しました。異動規模2497人で、前の年度より185人増加しています。

 人事異動の基本方針について大野知事は未来志向の施策を展開できる人や困難な課題にチャレンジしている人、それにマネジメント力のある人を登用したと説明しました。

 特別職では副知事に山崎達也下水道事業管理者が就任します。

 公営企業管理者には板東博之知事室長、下水道事業管理者に東日本高速道路の北田健夫事業調整役、知事特別秘書にエフエムナックファイブの萩原由浩取締役渉外部長をそれぞれ起用します。

 主な部長級人事は総務部税務局長などを務めた広川達郎会計管理者が知事室長に就任します。

 環境部長には石井貴司副教育長、福祉部長に細野正環境部長を充てます。

 県土整備部長には吉澤隆副部長が昇格し、都市整備部長には伊田恒弘下水道局長を起用するほか、会計管理者に福祉部の岩崎寿美子少子化対策局長が就きます。

 このほか、子ども政策をさらに推し進めるため少子政策課をこども政策課とこども支援課に再編し、合わせて3人増員するとともに、少子化対策局長をこども政策局長に改め、体制を強化します。

 また、今回の異動により部長級の女性職員は7人で過去最高となり、副課長級以上の女性管理職も123人で人数、割合ともに過去最高を更新しました。

金投資名目で4000万円余をだまし取られる

 越谷市に住む56歳の女性が金の取り引きを名目にした投資を持ちかけられ、4200万円余りをだまし取られる詐欺の被害にあいました。

 被害にあったのは、越谷市に住む56歳の美容師の女性です。

 女性は去年11月ごろ、自身が参加する投資に関するSNSのグループチャットや個別のチャットで投資家や投資家の助手を名乗る男女から「金の取り引きは、安定した収益が保障される」などのメッセージを受け取ったということです。

 女性は2月までに、4回にわたって指定された口座へ合わせて1245万円を振り込んでしまいました。

 また、仮想通貨業者を装う男が自宅を訪れ、合わせて現金3050万円を手渡してしまったということです。被害額は、合わせておよそ4295万円にのぼります。

県公安委員長 28日付けで弁護士の加村啓二氏が就任

 県公安委員会の工藤由紀子委員長の任期満了に伴い、公安委員で弁護士の加村啓二氏が28日付けで新たな委員長に就任しました。

 加村氏はさいたま市在住の70歳で、2010年度に埼玉弁護士会の会長を務めています。

 県公安委員会の委員長を務めるのは、2021年9月から1年間務めて以来、2度目です。

 また、越谷市在住で埼玉県商工会議所女性会連合会の会長などを務めた佐藤久仁恵氏が28日付けで新たな公安委員に就任しています。

狭山市の今宿遺跡跡 再整備完了でセレモニー

 狭山市の文化財に指定されている「今宿遺跡」。復元された住居が老朽化するなどして、市が再整備を進めていましたが、工事が完了し、28日、セレモニーが行われました。

 狭山市広瀬台の「今宿遺跡」は、日生第4公園の中にある、奈良・平安時代の大規模集落の遺跡です。

 1969年の発掘調査で発見され、土器や農具などが出土しています。

 また、発掘の翌年=1970年には住居1軒が復元されましたが、50年以上が経ち、老朽化や維持管理コストの高騰が課題となっていました。

 住居の外観が現在の学説と異なることもあり、市が、教育分野でも活用できる施設に整備しようと、おととしから地域住民などと話し合いを進めてきました。

 再整備された公園内には、新しい学説や研究を反映し、復元された住居の屋根が茅葺から土葺に変更されたほか、火おこしや発掘が体験できる広場も新たに設けられました。

 セレモニーのあとに行われた火おこし体験には、家族連れなどおよそ15人が参加し、当時の暮らしについて学んでいました。

幸運の女神 清水市長を訪問

 29日、「関東・中部・東北自治宝くじ」の抽選会がさいたま市内で行われるのを前に、「幸運の女神」が市役所を訪問しました。

 市役所を訪れたのは44代目宝くじ「幸運の女神」の小畑実織さんです。

 ことしの「幸運の女神」は20歳以上を対象に行われた公募で846人の中から5人が選ばれ、「幸運と夢の橋渡し役」としてイベントや宝くじの抽せん会でアシスタントなどを務めています。

 3月末任期を終える小畑さんは、「浦和駅の周辺でもキャンペーン活動をしたが、たくさんの人に宝くじを買ってもらいあたたかい声をかけてもらった」と1年間の活動を振り返りました。

 1等・前後賞あわせて1500万円が当たる「関東・中部・東北自治宝くじ」は29日、抽選会が行われます。

 テレ玉では、29日午後6時15分から抽選会の模様を放送します。