7月18日(金)のニュース

自民党 小泉進次郎農林水産大臣が県内入り

 参議院選挙の投開票日があさってに迫る中、小泉進次郎農林水産大臣が県内入りし、「自民党には変化が必要」と訴えました。

 さいたま市内で街頭演説に立った小泉農林水産大臣は「今の自民党は、本当に変わらくてはいけない。世界が変わり時代の変化が激しい時に、予想を越えるアプローチと切り口、やり方、そして政治がリスクをとって、世の中の課題を次々と解決していく姿を政治に求めているのではないか」と訴えました。

 一方、野党に対しては「常に与党の批判を探すことにエネルギーを使っている」と批判したうえで、「自民党は、日本の課題を前に進める知恵とアイデアを常に探している。日本の舵取りをしなくてはいけない時に、ほかの政党ができるとは思えない」と主張しました。

関東甲信 梅雨明け

 気象庁は18日、関東甲信が梅雨明けしたとみられると発表しました。

 気象庁によりますと、今後1週間は太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多い見込みとなり、梅雨明けしたと判断したということです。

 関東甲信は平年より1日早く、去年と同じ日の梅雨明けとなりました。

 18日の県内は午前中から気温があがり、日中の最高気温は熊谷で34.7度、久喜と鳩山で33.8度、越谷で33.3度などと各地で厳しい暑さとなりました。

 この先、暑さは本格化し、県内の最高気温は35度以上の猛暑日となる恐れがある地域もあります。

 エアコンを適切に使用し、こまめに水分や塩分を補給するなど、熱中症対策を意識的に心がけるようにしてください。

尺八の演奏家 人間国宝 善養寺惠介さん認定へ

 重要無形文化財の保持者、いわゆる人間国宝に「尺八」の演奏家で所沢市の善養寺惠介さん(61)が認定されることになりました。

 善養寺さんは、尺八の古典曲に取り組んでいる数少ない演奏家で、2020年には紫綬褒章を受章しています。

 また東京芸術大学などで非常勤講師を務めるなど、後進の指導、育成に尽力しています。

 国の重要無形文化財の「尺八」は、主に竹で作られた縦笛で、息遣いや指遣い、首の動かし方でさまざまな音色や音の強弱などを作り出します。

 加えて精神性をも感じさせる表現を生み出し、日本の伝統音楽の1つとして芸術上の価値が高いとされています。

 善養寺さんは人間国宝だった山口五郎に師事し芸域を広げました。

 「虚無僧尺八」が原点で求道的な音作りを行い卓越した技量が高く評価されています。

 県内在住の人間国宝は2008年以来17年ぶりの認定で、善養寺さんが3人目となります。

羽生市は初 国の登録有形文化財に6件

 昭和30年代に建てられたさいたま市の旧家の主屋や羽生市で初めて登録される建造物など、あわせて6件が国の登録有形文化財に登録されることになりました。

 このうちさいたま市緑区にある「星野家住宅主屋」は、1961年に建てられました。

 平屋建切妻造平入桟瓦葺の東西棟で、東側は2階建てで切妻造の妻を見せています。

 前川國男に師事した旧浦和市出身の土屋巌によって設計された主屋は、伝統的な農家建築とモダニズム的な構造が共存し全体的に均整が取れています。

 羽生市では初めての登録となる「冨田家住宅離れ」は、1952年に建てられました。

 二階建切妻造桟瓦葺で、南面の東寄りに入母屋造玄関が突出しています。

 南庭に面して三室の続き間座敷を配置し接客のための「離れ」として建築されました。

 今回の登録で県内にある国の登録有形文化財の建造物は224件になります。

参院選 あさって投開票 県選管 投開票リハーサル

 参議院選挙は20日が投開票日です。

 県の選挙管理委員会は、18日開票状況などを報道機関に速やかに伝えるリハーサルを行いました。

 リハーサルに参加したのは、県の選挙管理委員会の担当者およそ30人です。

 参加した人たちは、それぞれの市町村の選挙管理委員会から届いた投票者数や投票率といったデータを報道機関にメールで送るまでの一連の作業を確認していました。

 当日は、▼投票率が午前9時半ごろから2時間ごと、▼開票状況は、選挙区が午後10時から30分ごと、比例代表は午後11時半から1時間ごとに取りまとめ、県のホームページで順次、公開される予定です。

 参議院選挙は、20日に投票が行われ、即日開票されます。

闇バイト強盗傷害事件 実行役に懲役6年の判決

 去年10月、所沢市の住宅に4人組の男が押し入り、現金などを奪った事件で強盗致傷などの罪に問われた実行役の男の裁判員裁判でさいたま地裁は18日、懲役6年の判決を言い渡しました。

 この裁判は去年10月、ほかの人物と共謀して所沢市内の住宅に押し入り、この家に住む当時85歳の男性を刃物で切りつけるなどし、現金およそ16万円と財布などを奪ったとして、和佐裕夢被告(28)が強盗致傷などの罪に問われたものです。

 18日の判決で、さいたま地裁の井下田英樹裁判長は「被告人は計画的な犯行で、被害者への精神的苦痛は殺されかけたと思うほどの多大なるものだった。引き返せる機会はいくつもあったが、報酬の欲しさに犯行の重大性を考えず、犯行への加担を正当化し、流された」と指摘しました。

 そのうえで「被告人は反省し、積極的に犯行に加担していなかった」と述べ、懲役10年の求刑に対し、懲役6年の判決を言い渡しました。

秩父ワイン フランス輸出

 秩父地域のワインが県内のワイナリーとして初めてフランスに輸出されることが決まり、代表者らが大野知事に報告しました。

 県庁を訪れたのは、兎田ワイナリーと秩父ワインの代表をはじめ、秩父市長や小鹿野町長などあわせて7人です。

 フランスへ輸出されるワインは、ウイスキーの樽で熟成された兎田ワイナリーの赤と白の2種類。それに、秩父ワインのフルーティーな香りが特徴の白ワインです。

 埼玉県のワイナリーがフランスへ輸出するのは初めてです。

 大野知事は「埼玉県が誇る秩父のワインが世界に旅立つというのは大変うれしい」と話しました。

 秩父ワインの村田道子取締役は「フランスのワインはアルコール度数が出すぎているなか、日本人が繊細なものづくりをすることである意味チャンスではないかと捉えている」と自信をのぞかせました。

ワインは先月中旬に日本から出荷されていて、来月フランスに到着予定です。

 兎田ワイナリー深田和彦代表取締役「寝耳に水ではないが本当にありがたい」「気候の変化にあわせて商品を作るよう対応を頑張っていきたい」

 秩父ワイン村田道子取締役「お天道様の育てたぶどうをおいしいワインにするのが創業以来のこだわりで、今の社長はお料理を引き立てるワインを目指して作っている。それがフランスに行ったのは非常に嬉しく思っている」