4月24日(木)のニュース

八潮市道路陥没トラック転落事故 バイパス工事が完了

 ことし1月、八潮市の道路が陥没しトラックが転落した事故で、24日の県災害対策本部会議で70代の男性運転手の捜索を妨げていた下水を迂回させるためのバイパス工事が完了した事を明らかにしました。

 県によりますと、陥没地点から下流およそ30メートルの下水道管内から運転席部分が見つかり70代の男性運転手が取り残されているとみられています。

 24日開かれた会議で、県は、男性の捜索を妨げていた下水を迂回させるバイパス工事が完了したと明らかにしました。

 県は、現在、運転席を地上から直接引き上げるための工事などを進めていますが、管内の下水量と硫化水素などにより捜索活動が中断していました。

 バイパス工事が完了したことで、県は、5月中旬を目標に、捜索活動を本格化する方針です。

上野東京ライン川口駅停車へ 基本協定締結

 JR川口駅の通勤通学時の混雑緩和や駅利用者の利便性の向上を目指し川口市とJR東日本はJR川口駅の上野東京ラインの停車に向けて24日、協定を結びました。

 締結式には川口市の奥ノ木信夫市長とJR東日本の石井剛史大宮支社長が参加、それぞれ協定書に署名しました。

 奥ノ木市長は、「上野東京ラインの停車を起爆剤として川口が住み続けたい町、更なる選ばれる町として発展していけるよう全力を尽くして取組んでいきたい」とあいさつしました。

 川口駅に上野東京ラインが停車することにより、東京駅や品川駅への所要時間が短縮されるほか、将来的には羽田空港アクセス線の開業で、羽田空港への直通が期待されています。

 川口駅停車にむけ事業費およそ430億円の内、ホームや駅舎などの整備と、東西の自由通路の整備にかかる費用は川口市が負担します。

 JR東日本は、工期をおよそ12年と見込んでおり、停車は、2037年以降となる予定です。

元記者性暴力被害 国に賠償命令

 5年前、取材活動中に県選出の上田清司参議院議員の公設秘書から性暴力を受けたとして、元記者の女性が国を相手取り1100万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は24日、国に対し440万円の賠償を命じる判決を言い渡しました。

 訴状によりますと、女性は2020年3月、朝霞市内で開かれた会合のあと、帰りのタクシーの車内などで上田清司議員の公設秘書から力ずくでわいせつ行為をされました。

 また、その3日後には上田議員の国政の動向などの情報を提供するとして飲食店に呼ばれ、飲酒の影響により十分に抵抗できない状態でホテルで性的暴行を受けたとしています。

 女性側は、公設秘書が取材の機会を利用して性暴力に及んだのは職務権限のらん用であり、さらに、上田議員も監督責任者としての注意義務を怠ったとして、国家公務員の行為に賠償責任を持つ国に対し、慰謝料などあわせて1100万円の支払いを求め、東京地裁に提訴していました。

 24日の判決で、東京地裁の中村心裁判長は、性的暴行の事実を認めた上で公設秘書の職務に付随して行われたと認定し、国に対し440万円の支払いを命ずる判決を言い渡しました。

 一方、上田議員に対しては指揮監督すべき具体的な注意義務があったと認められないとしています。

 判決を受け、女性の弁護団は会見を開き、「取材の自由、報道の自由に対する侵害の違法性を評価し、国の責任を認めさせた判決。弁護団としては勝訴だと考える」と述べました。

 一方、上田議員は「訴訟の当事者になっておらず、判決の内容などを知る立場にありませんので、判決について申し上げることはございません」とコメントしています。

トレーラー炎上 東北道3台事故 1人死亡

 24日朝早く、羽生市の東北自動車道の下り線で、トレーラーとタンクローリーそれに軽乗用車あわせて3台が絡む事故があり、1人が死亡、2人がけがをしました。

 24日午前5時半ごろ、羽生市弥勒の東北自動車道下り線で女性から「東北道でトラックが燃えていて、防音壁も壊れている」と119番通報がありました。

 警察や消防によりますと、トレーラーとタンクローリーそれに軽乗用車の3台が絡む事故があり、トレーラーが横転、炎上し、乗っていた50代くらいの男性1人がその場で死亡が確認されました。

 また、タンクローリーを運転していた40代の男性と、軽乗用車を運転していた50代の男性は、いずれもけがをして病院に搬送されましたが、命に別状はないということです。

 この事故で、午前5時50分から2時間20分ほど、東北道下り線の羽生インターチェンジから館林インターチェンジの間で、通行止めとなりました。

 警察は詳しい事故状況を調べています。

車盗んでヤードに隠した疑い 5人逮捕

 去年10月、熊谷市の駐車場で車を盗み、さいたま市岩槻区の車の解体や保管をする施設「ヤード」に運び込んだとして、パキスタン国籍の男ら5人が逮捕されました。

 逮捕されたのは、パキスタン国籍で越谷市千間台西の会社役員、ファイサル・シャー容疑者(42)ら5人です。

 5人は去年10月、熊谷市銀座の月極駐車場から乗用車を1台などを盗み、さいたま市岩槻区のヤードに運んで、隠した疑いがもたれています。

 警察は捜査に支障があるとして、5人の認否を明らかにしていません。

 警察は防犯カメラの映像などから、盗難車がヤードに搬入されていたことを確認したということです。

 また盗難車は、ヤード内で解体したあと、コンテナに入れて海外へ輸出していたとみられています。

 また、別の盗難車2台がヤードから見つかり、盗難車と知りながら保管したとして、ファイサル容疑者の会社の従業員ら8人が逮捕されています。

 警察は事件の全容解明に向けて捜査を進めています。

さいたま市長選 選挙ポスター掲示場設置始まる

 5月25日に投開票が行われるさいたま市長選挙の告示まで2週間あまりとなりました。市内では、選挙ポスターの掲示板の設置が24日から始まりました。

 さいたま市選挙管理委員会は24日から市内1813か所で、立候補者の選挙用ポスターを貼る掲示板の設置を始めました。

 さいたま市長選挙にはこれまでに5選を目指す現職と、新人4人の合わせて5人が立候補を表明しています。

 前回2021年の投票率は、28.70%で過去最低でした。

 市の選挙管理委員会は投票率を上げようと、チラシの掲示や横断幕の設置のほか、XやLINE、大手検索サイト「Yahoo!」でバナー広告を出すなどして、投票日を周知することにしています。

 さいたま市長選挙は5月11日に告示され、25日に投開票が行われます。

防災ヘリコプター 新「あらかわ2」就航披露式

 おととし6月に運航が終了した県の防災ヘリコプター「あらかわ2」の後継機として、新たに運航がはじまる新「あらかわ2」の就航披露式が、24日、川島町の県防災航空センターで開かれました。

 新しい「あらかわ2」は、従来の機体と比べ、馬力がおよそ2倍となり飛行の安定性が増しました。

 更に燃料の搭載量がおよそ1.4倍に増え、およそ700キロメートル、およそ1時間半の活動が可能になりました。

 また、キャビンスペースが広く、一度により多くの要救助者をピックアップできます。

 県防災航空センターは、3機体制で常時2機の運航を基本としていますが、前「あらかわ2」の運航終了後は、2機体制だったため、機材点検を行う場合などは1機のみの運航となっていました。

 式典で大野知事は、「あらかわ2号の就航で、733万人の埼玉県民の安心安全をより確実なものにしていきたい」と述べました。

 県によりますと、前年度、防災ヘリコプターは、山岳事故や岩手県大船渡市で起きた山火事の消火活動など57回出動しています。

狭山茶主産地 入間で新茶の摘み取り始まる

 狭山茶の栽培が盛んな入間市で、新茶の摘み取りが始まりました。

 入間市下藤沢の平塚園では、およそ3000平方メートルの敷地で「さやまかおり」と「摩利子」という品種を交配した、狭山茶を育てています。

 24日は、近くに住む主婦などおよそ15人が、新芽を一つ一つ丁寧に摘み取っていきました。

 茶畑に、目が粗く薄い布の「寒冷紗」をかけることで、日光がさえぎられ、よりうまみのあるお茶になります。

 平塚園によりますと、ことしは、3月下旬から4月上旬にかけて、寒い日が続き生育が遅れましたが、雨に恵まれ畑の養分をしっかり蓄えた品質のいい新茶に仕上がったのではないかということです。

 新茶の摘み取りは、24日から3日間にわたって行われ、1日およそ120キロ収穫されます。

 収穫した新茶は、4月下旬から市内にある平塚園の店頭に並び、インターネットでも販売される予定です。