【今回いろはに千鳥を取材する事になった経緯を教えて下さい】
まず、本誌テレビ誌ということで、今一番おもしろいテレビ番組は何だ?となったときに、「いろはに千鳥」だと個人的に考え、編集会議で提案してGOをもらいました。
番組を紹介するにあたっては、下手な情報よりもやっぱり「8本撮り上等!」の異端なロケスタイル。
これに密着しないと本当の魅力は伝わらんぞと思いまして、密着取材を申請した次第です。
単純にこの過酷なロケに密着してみたかったという興味本位な部分も正直あります。
ちなみに特集はカラー2P予定でして…原稿料を換算すると同じく時給400円位になると思います(笑)。
【いろはに千鳥の好きなシーン ベスト3をあげて下さい】
@初回のコンテンポラリーダンス回(♯51)
しりとりも最高でしたが、『光と闇』での大悟さんの先生に縛られまくったダンス→小声で聞こえる「なにこれ」という流れは今世紀で一番笑いました。
Aつくば市のしょんべん回(♯43)
ノブさんのしょんべん待ち→犬のしょんべんつながりはもう見事としか。ヤンキーからの車からの煽りや、(珍しく?)料理をうまそうに食べていたり。細かい奇跡と、全編番組のいいところが出てた回だと思いました。
B草加市のノーカットロケ(♯41)
企画含めて全編(OPも)素晴らしかったですが、最後に強引にマンションに向かってDVD祈願するところ。ハラハラ感もありつつ何とか終わらせようという姿が笑えましたし、すごいなと。逆に2回目のノーカットロケはワースト1です(笑)。
そのほか「初回 テレ玉でロケ」の回
初回にして最高。企画の内容を聞いた時の大梧さんの「斬新なところが一つもない!」というリアクションや、「タイトルがダサい!」「おじいが作家してんの!?」「後輩に言えない!」と素直すぎる感想が、正直過ぎて素晴らしい!テレ玉の局内いじりがとにかく面白かった。階段を見たノブさんの「市民病院の階段みたい」、社長室のプレートが「IKEAで買ったものみたい」とか。
「東京ドイツ村」の回
ダチョウのタマゴを目玉焼きにすることになるが、イマイチ気が乗らないのか、
鶏のタマゴを焼いてそっちを食べ始めたり、芝そりを面白おかしく滑り降りることになり、ノブさんが準備をしているところを大梧さんが様子を見てネタバレさせる(他ロケ番組でも)お馴染みの展開など。
「セカンドシーズン初回」で、よしもと本社での撮影した回
「ギャラが不思議な形で振り込まれてきた」という一言ミョーに頭に残った。実際気になる。
【とにかく、なるべくたくさん、いろはに千鳥を褒めて下さい】
- 遅刻はするし、ロケ時間はおす。どっこいどっこいの中にある千鳥さんとスタッフさんの共犯関係が素晴らしい。だからこその愚痴やボヤキが観てて笑えますし、スカッとする。
- 岩津DによるOP/ED映像への異常なこだわり。いよいよOPランキングを自分たちでやってしまう感じも素晴らしい。番組愛が行き過ぎてロケバスでもDVD流しているのにはやや閉口しましたが、お気持ちはわかります(笑)。
- 反省会回もしっかり作ってあって、もはや雑誌や他メディアが入るスキが無いくらい番組内で番組のいいところを紹介している。
- <千鳥専門チャンネル>といっていいくらいに収録やライブ公演前にも潜入する取れ高への執念。
- テロップ文にもさりげなく洒落が効いている。効果音(デーン!とか、不審な動きがあったときの音とか)の入れ方も絶妙。
- ナレーションの小川暖奈さんが声も容姿(ノーカットロケ第二回)も可愛い。
- 今一番脂がのってる千鳥さんが自由にやってるだけで、もう面白い。「ええんですか?」「(何かを評して)◯◯史上一番〜、大〜」「ちょっと角見てきて→大体裸になるノブ氏」「大脇毛」など、恒例の言葉や、やりとりを知っておくと、より楽しい。お店のCM作る際は「ノブちゃんダイちゃん来るだろうなー」と思いつつ、そのままでも楽しいし、そうじゃないパターンで来ても楽しい。
- スギちゃん(ほかビルダー系)、ドリーム王国の王様、桶川のダンスの先生などヤバい素人さんを多数発掘。
- ダイマルさん発の白くま帽子、ふっかちゃんがま口、世界最軽量の財布、バーニーヴァーノなどあまりみないタイプの尖ったガジェット・ファッション情報を発信。衣装を考える回はだいたい面白い。
- ダチョウ、カート、ダンス、ギャンブル、グルメ(特に激辛・大盛)、釣り、ネイル。この辺の情報に特化。
- ただ、公園だとか住宅街とか何も無い回のほうも実は楽しみ。
- ロケ最終回の酒が本当にうまそう。
- 24時間ロケはいつか実現させて欲しい。その際はまた密着させて下さい。
- 懲役300年みたいな顔のときもあれば、たまに「子犬のような目」をしていることがあり、母性本能をくすぐっているのではないかと推測。
- 一日8本撮りというのは本来はありえないことであり、あくまでも企画は街ブラトークバラエティなのだが、実は「果たして1日に8本撮りをするのは可能なのか」というドキュメンタリーでもある。なので、家でぬくぬくとした状態で番組を見ているうちに「千鳥がこんなに頑張っているのに、自分はこんなにぬるい人生を送っていていいのだろうか」と自問自答してしまう。実は視聴者に「人生を見直す機会を与えてくれる番組」なのである。